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おのづから言はぬを慕ふ人やあるとやすらふほどに年の暮れぬる(西行)
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あいかわらず、NHKは手抜きがない。

宮崎あおいがこんなに日本髪が似合うとは、『篤姫』を演じるまで思ってもみませんでしたが、芸妓姿もあの時代の海軍さんが目にしたらジャパニーズビューティ! と口笛を吹いてしまいそうな愛らしさです。

『蝶々夫人』は名前だけ知っていても実際にオペラを鑑賞したこともなければ、そのストーリーすらあやふやだったのですが、”Nagasaki marriage”のようなことが実際にあったのだとすれば、なんとも悲劇的な歴史です。

まだ武士道が根強く残っていた明治の開化期、武家生まれの蝶の、時代にもてあそばれながらも凛として貫いた生きざま。二話で描くにはお絹のエピソードも絡んで少し駆け足ぎみだったかもしれませんが、それでも宮崎あおいの真摯な演技が光っていました。前編と後編では背筋やうなじ、足首にも漂う色香が違っていたようにも見えました。最近映画を見ていないせいか、宮崎あおいといえば着物姿がまず目に浮かびます。

それにしても、あのような端役に池脇千鶴を使うとは贅沢なこと。友情出演的な位置づけだったのか・・・?

この枠は短編ながらも気合いの入ったドラマ作りが続くようです。次回は真珠湾ですか・・・このなんともビミョーなご時世にNHKがどのように先の戦争を扱うのか、注目したいと思います。
 

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『塚原卜伝』

ロードムービーと思いきや、ほとんどずっと京都だったな・・・。

まあ、RPGのごとくいろんな敵が出てきてそれをやっつけていくうちに名声が上がるという、いかにも戦国以前の野性的風味が新鮮でした。

この時代はあまり取り上げられることはありませんし、室町幕府をめぐる権力争いの図も興味深かったです。

主人公自体も若さだけで突っ走る時代を過ぎてしまった終盤は少しトーンダウンしてしまったかな。鹿島神宮の神秘的な雰囲気ももっと味わいたかったです。

栗山千明は朝ドラとずいぶん雰囲気が違うので同じ局なだけに面喰ってしまいました。平岳大もそうだが・・・。

 

『江 ~姫たちの戦国~』

最終回はながら見で終えました。まあ、倍速で流した数年前の大河に較べればまだマシな方か・・・。

最初はのだめだなんだと酷評だった樹里ちゃんも、晩年は御台様らしい貫録があって素晴らしかったと思います。でもその頃には、何でもかんでも顔をのぞかせていた若い頃と違って、江戸城に引っ込んでいなければいけなかったというのも皮肉な展開。

そして目立っていたのは、大坂城の淀と秀頼でした。宮沢りえの演技もさることながら、秀頼役の青年がとても印象に残りました。ともすれば軟弱な二代目に描かれることの多い秀頼ですが、このドラマにおいては秀忠よりもよほど将軍らしい凛々しさでした(まあ、その敗北感が秀忠の大坂城攻めにつながる・・・のか?)。まったく知らない俳優さんだったのですが、なんとチョロこと中野英雄の息子だったとは! 歳をとるわけだわ・・・。

しかし何なのでしょう、この一年を通しての脱力感は。『篤姫』は途中から盛り上がったのだが・・・。

気を取り直して、来年の松ケン清盛に期待します。予告を見る限り、男くさく、パワーがあって、かつ平安末期の都のミステリアスな雰囲気もありそうです。

と、その前に『坂の上の雲』いよいよラスト。さあ、第2部を復習するか!

原作は未読です。連載中にちょいちょい目にする機会はあり、あらすじを読むとひさびさに初期の東野圭吾らしいミステリのようだったので興味はあったのですが、途中から読むのも何ですし、文庫化されたら読もうと思っていました。

で、文庫化されているようですが、まだ読めていません。

 

すっかり大衆作家となってしまった東野氏。ひねくれものの私は興味を失いつつあります。必ず新刊で揃えていた文庫もまったく増えていないし、読み返しもしなくなったし;

インディーズの時に大ファンだったバンドがメジャーデビューして売れっ子になったら、うれしいのと同時に少し淋しくもあり一歩引いてしまう心境に似ています。

面白いとは思うのですが・・・初期のギスギスしたトゲトゲした、あの挑戦的な作品が好きだったなあ・・・(遠い目)。

 

さて、このドラマ。

心臓外科医が主人公とあって、医療とサスペンスを絡ませた、理系ならではの視点で描かれたミステリかと思っていたのですが、そのあたりは味つけで、いかにも今の東野圭吾的オーソドックスさを感じました。

主人公家族と天才医師、看護師と彼女を騙すその恋人、彼女たちの「心」があくまで中心でした。

石原さとみは抑えようとしても抑えきれない複雑な感情をうまく演じていたと思います。舘ひろしは医者にしては少しカッコよすぎですが、あいかわらずシヴイ。速水もこみちは演技下手のイメージがあったのですが、犯人であることが観ている者にすぐわかってしまうのが功を奏したのか、悩み深き若者の雰囲気が出ていました。

2時間ドラマでなく、前後篇であったことが、急ぎ足でもなく冗長でもなく、ちょうど良い尺に感じました。CMがないというのもいいです。息をつくことなく、最後まで一気に観てしまいました。

 

原作、どうしようかなあ・・・新刊ではたぶん買わないだろうなあ・・・。

『ラストマネー -愛の値段-』

東京が舞台なのに、エンディングはどうしてこんな美しい島の写真なのだろうと不思議に思っていたのですが、佐渡でしたか。

ラストの告白場面からの流れは少々2時間ドラマくさかったですけれども・・・。

高島礼子の悪女ぶりが光っていました。印象が強すぎて、これからは何を演じていてもウラがあるのではと思ってしまいそうです(笑)

NHKらしい抑えた演出とテンポ良い脚本が良質でした。

続編できそうですね。今度は中丸くん主演あたりで。

 

『カレ、夫、男友達』

原作は未読ですが、タイトルは『思いわずらうことなく愉しく生きよ』。テーマが端的に表されたこちらより、ドラマの方向性は違っているようです。

とりあえず目を惹かれるのは真木よう子の乳ユースケ・サンタマリアの怪演です。怖い~~! 最近、ブレイク当初のような軽い役柄はほとんど見なくなり、寡黙なエリートを演じることが多いように思っていたのですが、ついにDV夫か・・・。『ラストフレンズ』の錦戸くんも怖かったけれど、こちらはトラウマになりそう・・・。

それぞれに問題がありそうな姉妹ですが、どの女性にいちばん近いかといえば、麻子になる(究極の消去法)だろうからか、ついつい感情移入してしまいます。

左門がこんなところに! BS時代劇とは違ってうっとうしい軽薄な浮気野郎。NHK、平岳大好きね・・・。ネイティブのような英語にびっくりしていたら、渡米経験があったとは。

NHKは徳井も好きですね。でも標準語がおかしな感じ。俳優慣れしてきたからか、演技は不自然ではないですが。それにしても中東に行っていたとは思えない腹まわりだな・・・。

 

『南極大陸』

さすが、あれだけ宣伝するだけあって気合いの入っているドラマです。キャスティングやセットやロケなど、連ドラとは思えないお金がかかっていそうです。

映画はむかーし観たような気がしますが、動物ものには弱いんだよなあ・・・。だから最終回あたりは涙にくれて画面がかすむかもしれません。

今のところは人間(キムタク)が主流のお話のようなのですが、どうも俳優陣に昭和くささがなくて、いまいちです。『官僚たちの夏』や、『不毛地帯』は昭和くさくてよかったのに。同じキムタク主演の『華麗なる一族』もそれほど違和感がなかったのですが、今回はなぜでしょう。堺雅人や緒方直人は良いです。個人的には、緒方直人が倉持役でも良かったような・・・それだと視聴率が取れないからダメなのか・・・。

戦後、世界に挑戦する敗戦国日本という描き方は、今だからこそしっくりきます。あたりまえのように情報が手に入って、南極さえ遠く感じなくなった現代人には、まだ見ぬ地へ挑戦する観測隊を誇らしく見送る国民たちの姿は新鮮な感動でした。

関係ありませんが、『藤子・F・不二雄短編集』の「夢カメラ」で未来のセールスマンヨドバが病気の子どもに与えた、リアルタイムで世界の風景を見ることのできるカメラは、21世紀になって実現化されたのだなあと改めて科学の進歩の素晴らしさと叶うことのない夢の少なくなった淋しさを憶えました。

『塚原卜伝』

地味~に良質なドラマを作り上げているBS時代劇の3作目も、なかなか満足度の高い作品になりそうです。

歴史的にメジャーではない剣豪。堺雅人、栗山千秋、平岳大という地味~なキャスティング。

しかし軽妙な脚本と粋な演出が効いていて、その人物の背景を知らずとも、物語に入り込んでいけます。

回国修行というロードムービー的な流れも面白い。堺雅人もオッサンなのに若者の軽いノリをうまく演じています。さすが芸達者。

鹿島神宮の巫女の神秘的な雰囲気、CG(チョット無理ある)を駆使した剣術試合、中堅からベテランの安定した俳優陣、これからますます楽しくなっていきそうです。

つくづく宣伝しないのが惜しい。BSだからこそ、縛りなく好きなように作れるのかもしれませんが。

 

『HUNTER-その女たち、賞金稼ぎ-』

キャスティングとテーマに意外性があったので、初回を観てみました。なかなか面白かった。

外見も雰囲気もまるで違う4人の女性(あ、少女も入れると5人か)。妹の行方と失踪の理由の謎。谷原章介と小泉孝太郎というオトコマエをそろえ、かつうさんくさい柄本明も絡んできそう。次の展開が気になるうえに、この日本でどうやって賞金稼ぎをやろうというのか、その描きかたにも期待です。

戸田恵子がDV夫から逃げている役で堀内敬子がにぎやかな典型的主婦という設定もなかなかユニークです。堀内敬子は『秘密』のバス運転手の妻役ではじめて観ましたが、とても印象深い演技をするなあと感じました。めったに観ませんが『サラリーマンNEO』ではコミカルと、いろんな役柄を演じているので今後も注目です。

 

『蜜の味~A Taste Of Honey~』

初回だけ観て次からやめるというドラマはあまりないのですが、これは数少ないそのひとつでした。

ちょっとよくわからないし、気持ち悪いな~。叔父と姪というのが。いくら血のつながりはないといっても。菅野美穂と榮倉奈々にドロドロのイメージがないのと、ARATAが正統派イケメンでなくちょっと裏がありそうだからかもしれませんが。佐々木丸美作品に出てきた叔父に恋する姪たちは大丈夫だったのですが・・・。

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ヤスオーと古都の片隅で暮らしています。プロ野球と連ドラ視聴の日々さまざま。
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