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おのづから言はぬを慕ふ人やあるとやすらふほどに年の暮れぬる(西行)
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『ラストマネー -愛の値段-』

東京が舞台なのに、エンディングはどうしてこんな美しい島の写真なのだろうと不思議に思っていたのですが、佐渡でしたか。

ラストの告白場面からの流れは少々2時間ドラマくさかったですけれども・・・。

高島礼子の悪女ぶりが光っていました。印象が強すぎて、これからは何を演じていてもウラがあるのではと思ってしまいそうです(笑)

NHKらしい抑えた演出とテンポ良い脚本が良質でした。

続編できそうですね。今度は中丸くん主演あたりで。

 

『カレ、夫、男友達』

原作は未読ですが、タイトルは『思いわずらうことなく愉しく生きよ』。テーマが端的に表されたこちらより、ドラマの方向性は違っているようです。

とりあえず目を惹かれるのは真木よう子の乳ユースケ・サンタマリアの怪演です。怖い~~! 最近、ブレイク当初のような軽い役柄はほとんど見なくなり、寡黙なエリートを演じることが多いように思っていたのですが、ついにDV夫か・・・。『ラストフレンズ』の錦戸くんも怖かったけれど、こちらはトラウマになりそう・・・。

それぞれに問題がありそうな姉妹ですが、どの女性にいちばん近いかといえば、麻子になる(究極の消去法)だろうからか、ついつい感情移入してしまいます。

左門がこんなところに! BS時代劇とは違ってうっとうしい軽薄な浮気野郎。NHK、平岳大好きね・・・。ネイティブのような英語にびっくりしていたら、渡米経験があったとは。

NHKは徳井も好きですね。でも標準語がおかしな感じ。俳優慣れしてきたからか、演技は不自然ではないですが。それにしても中東に行っていたとは思えない腹まわりだな・・・。

 

『南極大陸』

さすが、あれだけ宣伝するだけあって気合いの入っているドラマです。キャスティングやセットやロケなど、連ドラとは思えないお金がかかっていそうです。

映画はむかーし観たような気がしますが、動物ものには弱いんだよなあ・・・。だから最終回あたりは涙にくれて画面がかすむかもしれません。

今のところは人間(キムタク)が主流のお話のようなのですが、どうも俳優陣に昭和くささがなくて、いまいちです。『官僚たちの夏』や、『不毛地帯』は昭和くさくてよかったのに。同じキムタク主演の『華麗なる一族』もそれほど違和感がなかったのですが、今回はなぜでしょう。堺雅人や緒方直人は良いです。個人的には、緒方直人が倉持役でも良かったような・・・それだと視聴率が取れないからダメなのか・・・。

戦後、世界に挑戦する敗戦国日本という描き方は、今だからこそしっくりきます。あたりまえのように情報が手に入って、南極さえ遠く感じなくなった現代人には、まだ見ぬ地へ挑戦する観測隊を誇らしく見送る国民たちの姿は新鮮な感動でした。

関係ありませんが、『藤子・F・不二雄短編集』の「夢カメラ」で未来のセールスマンヨドバが病気の子どもに与えた、リアルタイムで世界の風景を見ることのできるカメラは、21世紀になって実現化されたのだなあと改めて科学の進歩の素晴らしさと叶うことのない夢の少なくなった淋しさを憶えました。

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ヤスオーと古都の片隅で暮らしています。プロ野球と連ドラ視聴の日々さまざま。
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