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おのづから言はぬを慕ふ人やあるとやすらふほどに年の暮れぬる(西行)
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今年もやってきました、この季節。

混雑を覚悟して、祝日に早起き。8時に家を出ました。

いつもは自転車なのですが、入館前に疲れてしまうので、贅沢にもバスで。

朝から混んでいます。

 

しかし、不覚・・・。

今年は前売り券を手に入れていなかったのです。

博物館に到着すると、案の定、長蛇の列。まあ、これは織り込み済み。

当日券売り場にも長蛇の列!

それでもなんとか、以前休日の朝に並んだ程度の位置に並ぶことができました。

あとは開館を待つのみ。9時を前に、少しずつ行列が進んでいきます。

昨年は団体客とハチ合わせになってエライ目に遭いましたが、今年もすでにゾロゾロと入館する団体客が・・・。

まあ、混み具合は去年よりはマシでした。

 

今年の目玉は、開催側のコメントを読む限りでは、昨年行方不明だった宝物の発見かと話題を呼んだ剣の、その出蔵に関することが書かれた「出蔵帳」、抒情あふれるポスターにもなっている「碧地金銀絵箱」、今上天皇・皇后が複製品の作製に協力された「七条織成樹皮色袈裟」などのようですが、真っ先に人だかりができていたのは、香木「黄熟香」でした。

大河ドラマ『江』で紹介されていて、香木にも信長が切り取った個所が示されていました。フムフム、例のあれか、と周囲の人たちもドラマのことを話していました。もともと出展予定だったのか、ドラマに合わせたのかはわかりませんが、香道に関する出品が多かったです。

西館に渡ると、何やら行列が。金銀鈿荘唐大刀を最前列で見られるらしい。ついでだから、並んでしまおう。

ずいぶん長い列でしたが、並んだ甲斐がありました。もちろん後方からは並ばずに見られるのですけれども、間近で見ないと、この美しさは感動できない! でもじっと目を凝らして堪能していると、「止まらずに前にお進みくださ~い」との声が・・・(-∀-`; )

 

他にもチェックがおしゃれな服や、大きな地図、色鮮やかな「紅牙撥鏤尺」、かわいい献物台など盛りだくさんでした。ポスターになっているだけあって「碧地金銀絵箱」は見とれるほど美しい細工でした。大切なお手紙や宝物など一生の思い出の品を詰めたくなりますが、当時の権力者はいったい何を入れたのでしょうか。

 

例によって、最後のあたりになると力尽きて、流しぎみになってしまうのですが・・・。今年は文書類は少なめで、終わり際のスペースにも宝物が並んでいました。

これまた例によって、ミュージアムショップで「天平のさくら」「天平のかほり」を買って、終了。

・・・するつもりが、かわいいガラスの鹿の香立てを発見。今年はこれもプラス。琵琶と迷ったのですが。

そういえば、琵琶を抱えたキューピーちゃんストラップも売っていました・・・すごいな・・・。

出たところに並んでいる飲食店のブース。植村牧場のソフトクリームが猛烈に食べたかったのですが、ガマンして帰りました・・・。

行列は朝の3倍に。やはり朝イチで正解だったようです。

 

県庁前では吹奏楽の生演奏。向かいの奈良公園では露天と特設ベンチでくつろぐ人たち。写真を撮る外国人観光客。春先の静けさを思うと、ようやく奈良にも観光シーズンのにぎわいが戻ってきたようです。

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