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おのづから言はぬを慕ふ人やあるとやすらふほどに年の暮れぬる(西行)
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12/6 来ないのかYOH!

…巨人が陽岱鋼へオファーだと? ( ゚д゚)
…で、巨人・小山と楽天・柿沢がトレードだと?? (  Д ) ゚ ゚
…んで、オリックスに正式に断りが来たと???(  Д )⌒Y⌒Y⌒Y⌒...。....。コロコロ

陽岱鋼にラブコールを送っていたオリックスと楽天。事実上、二球団の争いとみられていた争奪戦。そこへ、突如参戦したのが巨人。
そもそも、すでに条件提示を終えていたにもかかわらず、返事が遅いなと思っていました。そして、どこからか「別の球団からのオファーを待っているのでは」とも噂されはじめました。さらに「それは巨人である」とも…。

噂はしょせん噂、とはいえ、火のないところに煙は立たぬ、ともいう。

楽天は、星野副会長が「陽岱鋼欲しい」とコメントしていましたが、実際は代理人と接触もできていなかったとか。人誑しの星野副会長をして「欲しい」と言わしめてしまった以上、手を引いてもらうには、巨人が小山を献上して納めるしかなかったのだ…とは、我が家の解説者談。

なんなんっすか、このオリックスがハミゴにされている感じは…!?

しかし、来てもらえなかったものは仕方ない。5年15億という破格の大型契約では勝ち目ない。
ここは、さんざん痛い目にあわされた陽岱鋼がセ・リーグに移籍して良かった、と喜んでおくべきなのか…。
しかし、楽天が小山を獲得したのは、陽岱鋼ほどではないにしてもダメージには違いありません。小山、欲しいよ、オリックスだって小山なら!

というわけで、陽岱鋼に断られたことをヤフートップにながなが晒されたオリックスなのでした。


12/9 チームの顔を信じるべし

毎年ファンをやきもきさせる、T-岡田の契約更改。
来年、国内FA権を獲得するということで、今年はさらに注目でした。
ただでさえFAという言葉にトラウマを持ち始めた頃あいです。
結果は、3年3億円プラス出来高。つまり3年間はオリックスで頑張る、ということです。ε-(´∀`*)ホッ
某埼玉の球団でも秋山が3年契約を結んだことで大きく安堵しているファンが我が家にもおりますし、こういう選手は応援したくなります。
頼みましたよ選手会長!


12/16 ようこそ、オリックスへ

糸井の人的補償が決定しました。
あーだこーだとプロテクト予想が展開されていましたが、結局のところ右のリリーフというところで決着がついた模様。
2016年の選手名鑑を見てみましたが、パ顔ということしかわかりませんでした。おととしちょっと活躍していたような記憶がありますが、ここのところは結果が出ていないようです。
ちなみに、西武が岸の補償で楽天から獲得したのは、金銭でした。オリックスも最悪その目もあるかなと思っていたのですが、縁があって幸いです。本人にとってはおおいに不本意でしょうが…噂されていた右の外野もスカスカですが、ブルペンもスカスカですから、チャンスはナンボでもあります。同じ関西ですし環境がそこまで変わるわけでもないでしょうから、気楽に頑張ってほしいものです。




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その① 岸、楽天へ
我が家の西武ファンは、ずっと言っておったのです。「岸が出ていくわけない」と。
西武入団の経緯や前回FA取得時に複数年契約を結んだことからも、それは確信であったのです。
それがなぜか、シーズン中からスポーツ紙がこぞって「FA! FA!」…本人はなにも口にしていないのに、どういうこっちゃねん。それでも言っておりました、「そんなわけない」と。しかしヒーローインタビューで引き留めにかかった炭谷に隣の岸が苦笑いしたあたりからうすうす「オカシイ」と感じはじめたようですが。
ただ、いくら怪我がちであろうと、岸ほど実績のある選手であれば各球団こぞって手を挙げるはずです。しかし報道に出てくるのは楽天のみ。まるで最初から楽天しか考えていないかのような…。
楽天にはあのやり手がいるのです、そう、オリックスが交渉中だった松井稼頭夫を強奪(←多少記憶に誤差があるかもしれない)したこともある星野副会長がぁ!
しかしいくら星野仙一とはいえ、あの岸を動かせるとは思いもしませんでした。しかも元女房の細川までちゃっかり契約。本気だよ、楽天が本気出してきたよ…マズいよ…。


その② さよならスーパースター
思えば、約四年前。
ニート生活中のワタクシはいつものようにダラダラと求人サイトを眺めつつ、なにげにオリックス関連サイトに戻ったら、そこは上を下への大騒ぎだったわけです。その原因となるトレード情報を目にした瞬間は、
  。 。
 / / ポーン!
( Д )

↑リアルにこの状態でした。
最初は違和感をぬぐえなかったユニフォーム姿も、いつしかさまになりました。
勝利の瞬間、背番号7・8・9が並ぶ外野陣のヒップタッチを見るのが楽しみでした。
『SHAKE』に合わせて揺れるレインボーフラッグは壮快でした。
優勝まであと一歩だった2014年は、糸井の活躍なしには語れません。
この人はほんとうのスーパースターなのだ、としみじみ思いました。
不本意であったろうトレードで来てくれた選手。だから、FAを希望されても仕方ないと思っていました。これだけのスーパースターが、オリックスという縁もゆかりもないチームで、上位争いもほとんどできないまま、チームの中心として貢献してくれたのです、もう好きなようにさせてあげたい、好きなようにしてほしい、と。
でもやっぱり、淋しいものがありました。
どこかでちょびっと期待していたのです。「オリックスで優勝したいので残留します」と言ってくれるんでないかなあ…などと。
思えば、ファンになってからというもの移籍しそうだった後藤や金子はなんだかんだで残ってくれました(寺原と日高は、まあしゃーない…)。ですから移籍される淋しさを味わったのはこれがはじめてだったのです。

なんか、なんかな…。
フラれた気分なのよ…。 @べっぴんさん

あこがれの金本監督に口説かれちゃあ負けますわね。
でも同一リーグでないから、安心して応援できます。阪神の報道は同じ在阪球団とは思えない多さですから動向も耳に入ってくるであろう!(涙)
残り少ないであろう野球人生、思うように完全燃焼してほしいです。
たくさんの喜びと思い出をありがとう、スーパースター。


その③ 陽岱鋼、涙のFA宣言
FAにもいろんなかたちがあるものです。
一流選手が争奪戦の末に年俸や条件や環境で行先を選ぶパターン。
若手にポジションを奪われたベテランが出番を求めて移籍するパターン。
前者の所属チームはたいていの場合、最大限の誠意を見せて残留につとめます。後者は手を挙げたチームがあるならば両者合意で円満移籍、ほとんど報道にものぼりません。
陽岱鋼は、あきらかに前者側の選手です。怪我のせいかパフォーマンスは落ちましたが、それでも高い打率を誇り好プレーでチームの危機を何度も救い、日本一の立役者のひとりとなりました。立ち居振る舞いに華があるうえ、台湾では絶大な人気を誇るスター選手です。
それでも「来年の戦力に名前がなかった」ことになる。
組織を運営しているのが人である以上、どうしてもそこに情が介在してしまいがちですが、日ハムほど冷静かつ活発に新陳代謝を行っているチームはありません。年俸と成績がかみあわなければ容赦なく切ったりトレードしたり、チームはつねに若手主体でありベテランは模範となるべき存在のみ残す。時には冷静を超えて冷淡にも映る、それが日ハムのやりかたです。年俸を抑えて健全な経営を行うことと、安定した成績を残すことは、プロ野球界においては相反する命題ですが、そんな難題をクリアしてのけるチームもまた、日ハムだけです。
ファンではないので、その組織体制の是非を断ずることはできません。残ってもらいたいがために成績に見合わない好条件を提示することもないですし(オリックスのように…)。ベテランと若手が融合する理想的なチームを作りあげていると思いますし。ただ大引や小谷野がFA会見で激怒していたこと、そして今回の陽岱鋼の涙を見ていると、それが本当に理想なのかと疑問も抱きますし。
さて、FAしたからには移籍先として名前が上がっているオリックスには頑張ってもらわないといけません。もともと従弟の育成指名はその布石とも言われていました。糸井の去った今、センターの穴とスーパースター、その両方を埋められるのは陽岱鋼しかいません。いや、駿太のはずだったんですよ、本来ならば。こちらはずっと待っているのにいつまでたってもその椅子に座らないから…。
しかしここでも手を挙げている楽天。目下、この二球団の争いと言われています。島内でイイジャン…。星野副会長の本気度が気になって夜も眠れません。


※各チームの補償選手に関しては別の機会に。


おまけ グダグダファンフェスタ
糸井も出場するということで、ニコ生で視聴しました。
トークショーで放送されたのは金子&西組と西野&近藤組(後者は途中で切られましたが)。
ファンからの質問を募ったのは大前さんなりのファンサービスだったのでしょうが、仕込みはちゃんとしておかないと。生粋の大阪人である近藤がおしゃべり上手というのは新たな発見でした。本当なら開幕二戦目のヒーローインタビューで聞けるはずだったのに…。
スポーツ対決は佐野の独壇場でした。まさかマラソンで猫ひろしに勝つとは。本当に来年活躍しておくれよ。
脱がされる奥浪と岸田のハチャメチャ解説はもはや伝統芸。今年は「500円」を超えるインパクトのある場面がなかったのが残念です。
各選手の試合では見られないキャラが垣間見えて面白かったです。

いくらなんでも野次を飛ばすような人はわざわざ見に来ないだろうけれど、登場時、糸井への歓声はチームいちでした。
移籍決定後にもかかわらずファンフェスに参加してくれて、競歩ではしゃいでくれて、最後は「ありがとう!」「頑張って!」と声をかけるファンひとりひとりを見ながらていねいにハイタッチしている姿を見ると、悲しみが少し癒えました。
(最後、締めの時に司会が「先日…」と言いかけたから、「先日FA移籍が決まった」糸井が挨拶するのかと思ったよー。「先日選手会長に就任した」T-岡田の紹介だったのね。紛らわしいよ平野さん! 会場もどことなく色めきだっていたのにー)





オリックスからは誰も選出されなかったけれど…。
野球がなくて退屈だから、見てやるよ!

11/10 ☆メ7-3日
武田は制球が定まらず、初回から大ピンチ。なんとか切り抜けるものの、ボールが合わないのは見ていて伝わりました。あとを投げた千賀や山崎も同様です。シーズンが終わってから間もないため、慣れる時間が足りなかったのでしょう。ん? そのための統一球だったのでは?
ピンチの場面で登板した岡田。急な召集でずいぶんネガティブな発言もしていたようですが、良い仕事をしました。
いっぽう日本は初回、四球からチャンスを作り、二番秋山。バントですか。決まったから良いものの、秋山にバントですか…(重要なので二度言いました)。
全体的に、シーズンが終わって間がなく、なかなか体が動いていない印象でした。

11/11 ☆日11-4メ☆
今回は打者専念の大谷がキーマンとなって打線爆発。最後は投手を使い切った感のあるメキシコチームを攻め立てての快勝でした。
国際試合ではやはり宮西や秋吉のような変則投手が通用します。本番へのひとつのアピールになりました。
しかしこの二試合、連携がうまくいかなかったり、打線につながりを欠いたりは急造チームなのでやむをえないものであり、そしてあくまで強化試合なので本番の球数制限を考慮に入れず、投手交代が後手に回るのも致し方ないもの。それはわかるのですが、相手チームがバンバン動いて勝ちを取りに来ているのとは対照的でした。

11/12 オ8-9日☆
秋山・菊池・坂本の一・二・三番は慣れた打順でもありますし、適した並びに見えました。試合前は、確か四番は固定しないとコメントしていたように思いますが、頑なに中田は固定ですね。どうなのでしょう。
初侍で存在感を発揮できなかった石川が打たれたものの、日本の逆転劇はやはり大谷からでした。たったひと振りで試合の流れを変えられる、本当にこの選手はスゴイ。
大瀬良が2点差で最後のマウンドを任されましたが、これは強化試合だから、ですよね…? 本番に選ばれるかどうかの当落線上だから、テストの意味合いということですね。で、この結果ですね。
かろうじて相手のエラーで延長に持ち込んだものの、10回からはタイブレーク。無死一・二塁から始まるこの苦境を救ったのはまたも岡田。意外な選手が活躍するものです。
最後は大野が決めました。しかしこの代打なしの選択はちょっと疑問。本番は大丈夫ですよね?

11/13 ☆日12-10オ
今日も投手がピリッとしない中、また大谷が流れを変える特大の一発(二塁打)を放ちました。これは来る本番、投手として使うか、野手として使うか、悩ましいですね。
不調だった山田にもタイムリーが出て何より。三塁として使うのはどうかと思いますが。
またもタイブレークとなりましたが、鈴木が「神って」(トラウマ…)満塁ホームラン。盛り上がりました。
最後は千賀で〆。気持よく…とはなりませんでしたが。小林の捕球は見ていて危なっかしいですね。解説の古田が激怒していましたが。確かに変化の大きい千賀のフォークを捕るのは大変ですが、もう少し丁寧にいかないと…少しびっくりしました。

というわけで、今年最後の野球が終わりました。
侍ジャパンの結果は3勝1敗。と、星取表だけ見ればまあまあの数字ではあるものの、内容は不安いっぱい。特定選手の重用や球数制限を無視した投手起用、相手チームの分析不足などなど、すわスポーツ紙が問題点をあげつらって煽り立てています。
そもそも日本チームは前回がベスト4、プレミア12も3位。覇権奪回へ向け、侍ジャパンを常設化したはいいものの、中身がともなっているようにはどうにも思えません。常設されたのは監督を含むコーチ陣だけで、当の選手はなかなかそろいません。今回も派遣が怪しいメジャー組はもちろん、NPBも所属チームが出し渋ってこの強化試合に出場できなかった有力選手がいました。本番もどうなるかわかりません。サッカーと較べると温度差は歴然。東京オリンピックも控えているというのに、野球を世界的スポーツとして積極的に広めるべき野球先進国として褒められた姿勢ではありません。
しかし、この強化試合の内容からは、これが本当にWBCに向けて意味あるものとなったのかどうか、見ていて伝わるものはありませんでした。選手の見極めのためだったのか、連携を深めるためだったのか、勝つ方法を探るものだったのか、今ひとつ判然としないまま4試合が終わりました。招集を断ったチームにも言い分はあるのかもしれないと感じたのも確かです。
日本は今や王者ではありません。
ドッシリ構えて相手を待つ余裕はないのです。
死に物狂いで頂上を狙い、そして五輪を迎える。
そんなWBCになることを願います。




10/29 ☆☆☆☆F-C☆☆
日ハムが本領発揮。終盤に広島を突き放して日本一になりました。
今夜も真っ赤のマツダスタジアム。先手を取ったのは日ハムでした。二日前サヨナラホームランを打った西川は、完全に調子を取り戻していました。いきなり三塁打からの先制点、今日は日ハムがペースを握ります。
おおかたの予想を覆す予告先発は増井。しかし、もし落としても大谷がいるという安心感からか2戦目とはまるで違った姿を見せます。一方、絶対に勝たなければいけないというプレッシャーからか動きの硬い広島の選手たち。暴投とエラーで逆転するものの、無死二・三塁からの無安打は下位打線とはいえ淋しいものとなりました。
広島の必勝法は、タナキクマルで一気呵成の攻撃をすることにありました。中でもCSで打率8割と躍動した田中ですが、このシリーズ、なかなか出塁することができません。その重圧は、守備にも大きく影響を与えていました。同点の4回、近藤がヒットで出塁して迎えたレアード。野村は計算どおり内野ゴロを打たせました。もしここで、田中がエラーしなければ――その後の試合展開は、大きく変わっていたかもしれません。そして日ハムは、相手のミスは絶対に見逃してはくれません。しかも絶好調の西川とあっては、お手上げです。
しかし、この時先発の増井に代打、しかも成功率の低い矢野を出したのは、日ハムの数少ないミスであったと思います。有原がベンチにいない日ハムには第二先発を任せられるような先発要員がいませんでした。試合はまだ中盤。しかもビジター。調子の良さそうな増井を降ろせば、ひっくり返される可能性は大いにありました。
案の定、鍵谷はコントロールが定まりません。しかし広島打線はそれを冷静に見極められないくらい、焦っていたように映りました。緒方監督も代打攻勢で勝負に出ますが、新井は浮ついた相手以上に浮ついていました。甘い変化球を見逃して高めの釣り球に三振…どこかで見たような…しかも何回も…あ、Tだ。
結局、鍵谷が2イニングで1失点、井口が1失点。同点にはされたものの、この場合「よく同点で済んだ」といったところだと思います。日ハムベンチにとってはこの上なくうれしい誤算であったことでしょう。同点の終盤であれば、このシリーズフル回転のバースが登板できます。そして、やはりしっかり抑えたことで大きな流れができました。
8回表。広島は今村に続いて、ジャクソンが登板します。2アウトは取るものの、絶好調男・西川が出塁したことで変化が起きました。大きくリードを取る西川に、ジャクソンが翻弄されます。しかも打席には厄介な中島。さらに間の悪いことに、自分の打席の時のストライク判定を不服としたエルドレッドが一塁で何事か口にして、球審が試合を止め注意に向かいあわててコーチが仲裁に走る、というひと悶着が起きました。ジャクソンは気持ちの落ち着かないまま投球してしまったように見えました。中島にきれいにはじき返され、続く岡にも打たれてしまいます。満塁。ここで広島ベンチは間を取るべきでした。しかし続投。もう完全に切れてしまっていたことは、画面越しにも伝わりました。
ネクストに大谷。しかし打席には立たず、勝ち越したことで日ハムベンチはバース続投を選択しました。1点差ならまだ逆転の目はあるはずでした。ここで投手交代していたら…。
印象的だったのは、点差がついたその裏の攻撃、広島の打者が粘りを見せたことでした。また、9回表の守備においても、小窪や田中が良い守備を見せました。最後の最後、あきらめない姿を見せたことはマツダスタジアムに詰めかけた満員のファンの心に響いたことでしょう。

結局、勝敗を分けた要因の中のひとつは采配のミス。しかし、勝った日ハムにも随所にミスが見られました。相手の隙につけこめるかどうかが、強者のぶつかり合う短期決戦のポイントです。大きなG差を追い続けた日ハムは、劣勢の身で用兵や戦略に苦慮しながらシーズンを戦ったため、その方法を会得できたのでしょう。充実した戦力からあみだした勝利の方程式に基づいて戦ってきた広島は、それ以外の解を持たないために結局土壇場でパターンを崩すことはできませんでした。
しかし、監督も選手もはじめての日本シリーズで堂々たる戦いぶりを見せた広島。黒田の花道を飾ることはできませんでしたが、若い選手が多いチームです。相手の胴上げをベンチから見守る選手たちの目には、すでに来季が見えていたことでしょう。まだ広島の時代は続きそうです。次こそ、広島の街が歓喜に沸き上がる瞬間を見せてくれることでしょう。
日本シリーズでは勝てないというジンクスを破り、黒星先行から怒濤の4連勝で日本一を決めた日ハム。すべてが逆転勝ちでした。栗山監督の勝負どころでの決断はチームに勇気と勢いを与えました。激戦のパ・リーグを勝ち抜いた強さの源は、そこにあったのかもしれません。敵地に配慮した控えめな勝利インタビューもまたその人柄を表していました。最後、大谷と黒田の投げ合いを見たかったとのつぶやきは、本音ですかね?

今年も野球が終わりました。秋の夜長は退屈です。


10/25 ☆F-C☆☆
黒田先発で札幌ドームの半分をいっそう赤く燃やすカープファン。有原はエルドレッドに3試合連続ホームランを浴びるものの、それ以降はシーズンどおり冷静にマウンドを守ります。
そのまま広島リードで迎えた終盤、先頭の中島が粘って四球をもぎとると、球場はがぜん盛り上がります。こういう時の日ハムは本当に強い(しみじみ)。中田の打球はレフト方向へ。ほんのわずか、松山のグラブは届きませんでした。
リードはわずか1点。次の回、打席の回る松山に守備固めを出すか否か、難しい判断だと思います。しかし大谷を敬遠してまで守りに行った1点ならば、守りに徹するべきだったような気もします。
そして逆転しての最終回。マーティンを欠いて抑え不在の日ハムは、谷元が登板します。いくら強靭なメンタルが持ち味であっても、中継ぎと抑えでは心境がまるで異なるといいます。さすが、圧倒的な強さでセ・リーグ覇者となった広島は、不屈の精神で同点に追いつきました。しかしここで勝ち越せなかったことで、アドバンテージはまだホームチームにありました。
札幌ドームの異様な雰囲気の中、大瀬良はよく投げたと思います。しかしグラウンドとベンチのわずかな意識のずれを見逃してくれるほど、日本シリーズは甘くない。8回に敬遠した大谷と勝負するのか否か。それとも逆転タイムリーを打たれた中田と勝負するのか否か。前進守備を取るのか否か。正しい選択とは戦いの中では結果論でしかありません。しかし全員が同じ意思を持って勝負に徹していたのかどうか、札幌ドームの大歓声のうねりの中で、1・2戦と日ハムがそうであったように、広島の選手たちに動揺は生まれてていやしなかったかどうか。もちろん、あの当てるのすら難しいであろうコースをヒットにした大谷の技術がすべてを凌駕したことに尽きるのですが。前進守備なら外野を狙ったでしょうから、前進守備が正解というのも結果論。ならばやはり敬遠が正解だったのか? 答えは出ません。
さあ、おもしろくなってきました。このあと4・5戦の行方が、見ものです。

10/26 ☆☆F-C☆☆
CSでもいいアピールをできなかった岡田ですが、ここでも再三ピンチを招きます。しかしここぞで攻めきれない日ハム。好投の高梨を援護できないだけでなく、目を疑うようなエラーで無安打のまま先制を許してしまいます。今ひとつ乗り切れない日ハムを盛り上げるのは、やはりこの男。栗山監督が絶大な信頼を寄せる不動の4番・中田翔。グラウンド整備で間が開いた直後の初球。不用意な一球でした。
そして前日は守り切れなかった1点を守るため、この時からレフトに野間を置いていたのです。その紹介もされないまま、レフトが画面に映らないくらい打った瞬間の同点弾だったため、しばらく気づかなかったのですが…これが8回の攻撃で裏目に出ることに。鈴木がバントサインを見逃したこともあり得点圏にランナーが進めず、野間の打順で走らざるを得ない赤松が刺されてその回は終了してしまいました。
そして中田と同じくらい打たせてはいけないバッター、レアード。同点や逆転の場面では必ずお目にかかる寿司ポーズ。いったいどうやって抑えていたのだろうと不思議になるくらいの打率なのですが、こういうここぞで強いバッターの存在は、短期決戦の脅威です。そしてなぜかこの時、広島はDH解除していました。これが9回で裏目に出ることに。本日の抑え、宮西を相手に広島は二死から満塁まで攻めたてます。そして丸。次は投手の打順です。残りの野手を考えれば、丸が最低でも同点、あわよくば逆転まで持ちこまなければいけません。その焦りが、丸のスイングを長打狙いの大振りにさせ、押し出しのチャンスをみずから捨ててしまいました。
マツダスタジアムではおもしろいくらいズバズバと的中していた緒方采配ですが、札幌では何やら曇りがちです(その気持ちわからんでもない)。
これで星は五分。広島はいずれも逆転負けです。マツダで見せた打棒が、北の大地で気温とともに冷えてしまいました。ジョンソン中4日で、勝負に出ます。

10/27 ☆☆☆F-C☆☆
日ハムがホームで3連勝し、日本一に王手をかけました。それも衝撃の、サヨナラ満塁ホームランで。
初戦、日ハムが手も足も出なかったジョンソンですが、さすがに疲労もあったのか、その時ほどの圧倒的な強さはありませんでした。それでもバックの好守備に助けられ、再三のピンチを冷静に切り抜けます。
いっぽうこの日も広島が先制。加藤はやはりCS同様、脆さが出てしまいました。これは広島の流れか! と思わせたその雰囲気をひっくり返したのがメンドーサ。第二先発というよりは敗戦処理のイメージでした。ところがどっこい。左先発対策で並べた右打者は軒並み歯が立ちません。どころか左打者もクルクル。こんなに三振を取るメンドーサを見たのは初めてかもしれない、というくらいクルックル。この日、先発捕手は大野ではなく市川でしたが、メンドーサのイメージにあるナックルカーブではなく、チェンジアップを効果的に使っているように見えました。「目先を変えるのは良いby我が家の解説者」のは確かですが、ここまでうまくハマるとリードしているほうも楽しかったかもしれません。
広島へ傾きかけた流れを堰き止めたメンドーサですが、ジョンソンも負けてはいません。しかしいかんせん中4日、6回で降板せざるを得ませんでした。連投となる広島救援陣。やや厳しい判定も相まって、ピンチを迎えた今村にはあきらかに疲れが見えました。しかしここは、岡のやや浅いセンターフライでスタートを切った田中の走塁を誉めるべきでしょう。
日本シリーズの延長戦は15回制。そのルールも、広島ベンチを悩ませる要因であったでしょう。正捕手の石原に代打を出すべきか、否か。選んだのは後者でした。短期決戦は勇敢な決断が時に勝敗を分けます。結果論を恐れず踏み出せるかどうか、とりわけ先攻のビジターチームは厳しい立場に置かれます。そしてこの特殊な環境で初登板となった中崎。四球を出した時点で動揺は始まっていたようにも思います。中島の内野安打は取りに行くべき打球ではありませんでしたし、アウトだと憤慨するエルドレッドにも心を揺さぶられてしまったでしょう。そして岡の死球と怒りをもろに受け、ボルテージの上がる球場で、いつもの守護神に戻れというのも酷な話でした。
ちなみに乱闘未遂の件に触れるなら、我が家の解説者はエルドが一塁についていなかったから満塁にするためわざと当てたのだと言いましたが、わざわざ火種を蒔く必要はありませんしただのコントロールミスに感じました。岡の導火線の短さは学生時代からのものですし(勝利後は激昂したことを後悔してかやや元気がないように見えましたが)。中田も中崎に帽子を取れとジェスチャーして場を収束させるために出ていったようなので、ヤル気満々扱いされて少しかわいそうです。中崎が帽子を取らなかったのも動揺の現れでしょうね。間を取ることもできないうえに外角しか投げられなくなって、それを見越した西川のフルスイングでした。一球で仕留めた西川の大勝利。ここであの打撃、さすがのひとことです。
さあ、舞台は広島に戻ります。内弁慶シリーズとなるのか、それとも勢いのまま日ハムが勝ち切るのか。第6戦の先発は大谷ではなく、増井となりました。これは抑え大谷の再現なのか。それとも最後の最後、黒田-大谷の投げ合いを見せたい日ハム側のサービス精神なのか…それはないか。



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