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おのづから言はぬを慕ふ人やあるとやすらふほどに年の暮れぬる(西行)
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10/2 第一次戦力外通告
非情な季節のはじまりです。
投手が5名(引退の小松を含めると6名)、野手が2名。全員入団経緯を見ているだけに、淋しい気持ちがぬぐえません。
白仁田はきっとめぐりあわせによっては入団時からドラ1並の活躍をできていたのかもと、昨年の投球を見てほろ苦さを感じました。
入団時はサトタツ2世になれると思った森本…伸び悩みましたね。
坂寄はやはり昨年の消化試合が最後となってしまったか。
甲子園の活躍が記憶にあった大田阿斗里も縁あってオリの選手となったのに残念です。
角屋はベンツくらいしか印象がないのですが、たった一年で戦力外とは、何か理由があったのでしょうかね。
原拓は2014年、ペーニャ激怒事件をはじめ10・2での同点タイムリーなど、躍進の立役者のひとりとなってくれました。西武から移籍してきた時はいろいろな先入観もあってあまり歓迎していなかったのですが、いつの間にか内野のバックアップとしてだけでなくベンチの盛り上げにも欠かせない存在となっていました。今季開幕時は代打の打率が8割を超えていたのですが、内野の控えに若手が増えてきたこともあって、徐々に存在感が希薄になっていったので心配していたのですが、トライアウトを受験するそうなので、よい出会いがあるといいですね。
中村一生の戦力外からの活躍には、一期一会による人生の転換を目のあたりにした気がします。トレードや戦力外という小粒な駒をうまく使いまわすことのできる岡田前々監督の目に止まったからこそ、折々試合展開を変えるファインブレーを見せてくれました。今年はお立ち台に立ったサヨナラ打が最初で最後のヒットとなりましたが、新天地での活躍を期待しています。

10/20 ドラフト会議
支配下で投手6名、野手3名、育成で投手2名、野手3名を指名。
1位は東京ガスの山岡投手でした。「今年こそ田中に突撃してほしいなあ。もういいかげん、確率的に当たるでしょ。いやでも、外した場合また競合しそうだから、また外してしまうと…うーん…」と数日前から悶々としていましたが、当日の朝になって突然山岡指名の報道が。誰が明言したとも書いていなかったので本番まで半信半疑、いや8信:2疑だったのですが、やっぱり的中。オリックスの情報管理はいったいどうなっているのでしょうか…? 西武・今井や楽天・藤平の単独指名なんてまったく報道されていなかったのに。
少しがっかり感はあったものの、山岡投手も外れ1位なら競合クラス。下位球団がのきなみ単独指名を行っていたことを鑑みるに、今年の豊作ドラフトではこういう戦略を取らざるを得なかったのかなとも思います。
山岡は高校野球の広島県予選決勝で現在巨人の田口と投げ合っていた時の印象が強く残っています。結局プロ志望届は出さず社会人に進みましたが、順調に成長している様子。でもって、ここ重要ですが、割とオリ姫人気の出そうなルックス! 最近これも査定に入ってる? 気のせい?
2位も社会人の投手で、即戦力投手を希望した福良監督の意思が尊重されたようです。
8位の澤田は大阪桐蔭で藤浪と二枚看板を張っていた投手ですね。どんな活躍を見せてくれるか、楽しみです。
そして育成5位の明大・中道捕手は、智弁学園出身。青山投手とバッテリーごとひきうけちゃう? と書いたあの記事がまさか現実になろうとは…。順位が順位だけに入団してくれるかどうかはわかりませんが、もう一度青山とのバッテリーを見たいなあ。一軍の舞台で叶えば、もう感涙ものです。
上位指名の報道があった野手は阪神が1位指名するなどで縁がありませんでしたが、まずまず、ウィークポイントを補填する指名ができたのではないでしょうか。まあ、ドラフトの可否が結論づけられるのは数年後のことです。戦力として育成できるかどうか、環境を整えられるかどうかは、フロントと現場の手腕にかかっています。頼みますよ!
しかし、それにしても。
どうしてクジは全部パ・リーグが当てちゃうのですかね? もっと頑張ってくれよセ・リーグ!

10/25 第二次戦力外通告
ドラフトの結果を受けてか、投手1名、野手3名が通告されました。
サトシュンは金子2世とも言われた実力を買われての2位指名だったのでしょうが、内容を見ていると「うーん…」と眉間が狭くなることが多くて…。何度もチャンスを与えられていただけに、やむなしの結果だったかもしれません。
イケメン揃い? の捕手陣のひとりであった齋藤俊雄。かの「やる気ないやつがおる」事件のとばっちりをくらうまでは左専用でスタメンマスクをかぶる試合も多くありました。若手が増えてきたうえにトレード組とあって、予想された結果でもありました。
同じくキャッチャーの田中大輔は、全オリファンがざわついた、かの「代打田中」事件の印象しかないのですが、戦力外からの獲得とあってあまりチャンスはもらえませんでしたね。
そして堤。美人の奥さんと結婚してさあこれからという時期でしたが、この若さでの戦力外は、次の人生を早く見つけた方が良いという球団の思いやりもあったのかもしれません。奥さんは手術を受けたばかりのようで、苦労が続きますが、野球を続けるにしてもやめるにしても、ふたりのこれからに幸あれと祈るばかりです。

 



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10/22 ☆C-F
超・重要な第一戦は、広島が奪取。
初回、ジョンソンはいきなりピンチを招きましたが、中田を三振に抑えて日ハムに傾きかけた流れを断ち切りました。
一方、日ハムは必勝を期して大谷を立ててきました。が、雨にぬかるんだマウンドのせいでしょうか。初回からどこか投げにくそうでした。思うようにいかない心の乱れが、二回の失点につながってしまったと思われます。一塁走者・安部が走って大野が投げる。中島の捕球体勢を見るに、大谷がカットするサインだったように思うのですが。そうすれば三塁走者・鈴木はホームに還れず、その後の試合展開がどうなっていたかはわかりません。
日ハムも再三チャンスは作るのですが、さすが今年を代表する投手のジョンソンです。右打者のインコースの制球には舌を巻きました。それを唯一崩せそうだったのが、「ファウル打ちの名人」中島(プロ野球選手に対してこの紹介文句はどうかと思うが)。粘られたあげく四球を与え、動揺したのか、次の岡にも四球。しかしそのチャンスを中田が併殺で潰してしまいます。3番・岡は良いオーダーだと思いましたが、4番の中田がブレーキになってしまいましたね。地元ということもあって、気負いすぎていたのでしょうか。
一方、4番に新井ではなく大谷に相性が良いという松山を据えた広島は大当たり。まさか大谷キラーがこんなところに…!
最後、点差がついたものの中崎がそのまま登板。初めての日本シリーズに緊張したのか? なかなかストライクが入りません。そこへ新井がマウンドへ行き何やら声かけしたもよう。すると中崎がみるみるよみがえりました。どんな魔法をかけたのだろうか?
…という新井マジックに象徴されるように、終始広島の良いところだけが目立った試合でした。

10/23 ☆☆C-F
神ってるのは、緒方監督だった!
野村もいきなりピンチを招きますが、冷静に切り抜けます。するとその裏、まったく同じ展開で広島にチャンスが。外野フライで本塁を狙うも、近藤の好返球でタッチアウト。この時は、日ハムの流れになるか、とも思ったのですが。
何故に今日は7番小窪? と首を傾げたオーダーが大当たりで広島が先制。360度真っ赤に染め上げられたマツダスタジアムはお祭り騒ぎ。ここまでのアウェー感は見たことありません。ヤフオクドームでもありえません。その雰囲気に呑まれたのか、打線に元気がありません。同点に追いついた場面も、ヒットではなくタイムリーエラー。二日続けて、日ハムには適時打がないのです。
互いに膠着しかけた試合が動いたのは、6回、広島のキーマン・田中の出塁からでした。そして菊池の意表をつくバスター。内野を抜けるや田中は三塁を蹴ってホームへ滑り込みました。いったんはアウトと判定された大野のタッチがビデオ判定により覆ったことで、試合の流れは一気に広島側へ傾きます。こうなると堰き止めるすべは増井にはありませんでした。
野村の変化球を有効に使う投球術は、石原のリードにより数倍の効果をもたらしているように見えました。今季野村の勝ち星が飛躍的に増えたことに象徴されるように、ジョンソンも絶賛したベテランキャッチャーの存在は、広島の優勝には欠かせないピースだったのだと改めて感じます。一方、日ハムのキャッチャー大野は、超アウェーの異様な雰囲気の中、浮足立つ大谷や増井を操縦するには経験不足のように見えました。暴投を捕球できず4点目の犠飛に繋げてしまったように、もっとも動揺していたのは大野だったのかもしれません。
かくして、日本シリーズは広島が連勝して札幌へ乗り込むこととなりました。
広島は黒田で王手をかけることができれば、北海道の客席も埋めるであろう赤い歓声を力に、このまま一気に日本一へ向かうでしょう。
しかし、それではつまらない。ホームに戻って、巻き返せるか日本ハム。大谷がDHに入れば打線に厚みが出ます。有原でまずひとつ、自分たちのペースを取り戻して、相手の勢いを止めたいところです。


トシのせいもありますが、今年、記憶力がめっきり落ちました。
春の記憶がありません。
人間とは都合の良い生きもので、とどめたくない記憶はキレイに抹消されていくのです。
困ったことに、仕事のことも忘れてしまっています。そんなことあったっけ? そんなことしたっけ? と周りを困惑させています。
改めなければ…。


3・4月  

4/3 vsM 唯一の観戦、唯一の勝利

よくこの試合だけうまいこと観戦できたものだな…と。今年初のハッピーグッドに居合わせることができてしあわせです。
その瞬間だけはすべて水に流すことができたとはいえ、春先のチーム状況といえば、ヨーイドン直後の大コケ、投壊、ホームランなし、主力の二軍落ち。そして例によってコーチの配置転換…昨年を上回る悪夢の連続でした。まあ、頭を抱え「これは夢だ、悪い夢なんだあぁぁ!!!」と叫んだ開幕試合が、今年のすべてを象徴していると言えるのですが。


5月

5/20 vsM 100勝&2発で3連勝

安達の復帰後初のお立ち台も捨てがたいですが、やはり、「こんな試合を今年もっと見たかった…」と感じるにつけても涙がにじむこのおもひで。
序盤は勝ったり負けたりしつつ、やっと他球団と競り合える状況まで持ってきたかと思わせつつ、下旬に忘れもせぬ悪夢の22-6(vsH)をくらって轟沈。そして地獄の交流戦がやってくるのであった。


6月

6/18 vsC 神産みの瞬間を見た

昨年、森脇監督が休養したのは広島に3タテをくらったそのタイミングでしたが、今年もこのありさま。二年連続で監督休養なんてことになったらどうしようかと思いました。
「神ってる」鈴木に二日連続でサヨナラホームランを打たれた衝撃には口から魂が抜けました。
巨人に3タテから始まり、中日戦の大チャンスでのTのゲッツーと春先は抑えやってたらしいコーなんとかのダイナマイトな置き土産、勝ち越せたのはヤクルトだけ、もののみごとにまさかの交流戦単独最下位。悪夢だ。悪夢はまだ続いていたのだ。


7月

7/18 vsH 後半戦はグランドスラムでスタート

このあたりからなんとなく記憶のよみがえってくる後半戦。交流戦明けは黒星スタートでしたが、西や松葉が安定感を取り戻し、山田が初勝利し、園部が活躍し、安達が打ちまくり、日ハムの連勝を止め、中継ぎリレーもかたちになり、なんやかんやで月間勝ち越し。最下位脱出も可能かと思えたのですがね、この頃は…。


8月

8/27 vsE むくわれないことばかり

うっすいうっすい層で戦っていると、少しでも欠けたら一気に喰いつくされる今のパ・リーグ事情。だからこそ、弱者は知恵をこらして戦略を練り上げないといけないわけですが…それができているのかどうか、甚だ疑問に感じたこの試合。ルーキーが二発を放って試合を有利に進めたはずなのに、継投ミスと対策不足でアッサリ逆転。やるべき人がやるべきことをやっているのか、ずっと疑問に感じていたことがはっきりとかたちになって現れました。
吉田正の活躍と中島が本領発揮してきたことが、終盤の数少ない見どころとなりました。


9・10月

9/8 vsH 未来への希望

こんなもんじゃないはずなんです。
だってこんな試合ができるのだから。
きっと次につながるはずです。
つなげなきゃいけないんです。


総括

オープン戦後の感想から。
「投手→金子が開幕からいる安心感」・・・好不調激しすぎて安心できなかった。
「守備→安達の不在は痛すぎる」・・・痛すぎるどころの話ではなかった。
「攻撃→昨年から改善ナシ」・・・本当に改善していなかった。プラスは吉田正だけ。
「助っ人→モレルとボグセビックは前途不明、コーディエは当たりっぽい」・・・前者は先が暗すぎて見えないだけだった。後者は記事を削除したいくらいに恥ずかしい。
「福良監督→宮崎と縞田をやけに買っているらしい」・・・最初は買ってみるが、そのうち姿を見かけなくなるのはいつものこと。

つくづく、見立てが甘いと感じた2016年。

アタマをころころすげ替えるのだけはやめてほしいと思っていたのですが、今年も始まるや否やコーチ陣の入れ替えが行われました。来年度も人事異動があるようですが、直接の指導者が頻繁に替わる事態に、振り回される選手は大変でしょう。良い方向に向かうようにと祈ることしかできません。
入れ替わったコーチの影響かどうかは定かではありませんが、投手陣は今年、開幕から目を疑うような四球禍に見舞われました。先発四本柱のうち、金子は理想と現実のはざまでもがき続けて初の負け越し、西が持ち味のコントロールを取り戻したのは夏になってから。ディクソンはストレートの切れを失いナックルカーブを痛打され続け、東明はそっくりさんになりました。ようやくおととしの投球を取り戻した感のある松葉は起用法に翻弄され、山崎福も信頼を得ることができず。プロ2勝をあげた山田もまだまだこれから。ドラ2近藤はそもそも起用すべきではない状態で一年棒に振らされました。
ブルペン陣も誤算が続き、その場しのぎの継投で試合を壊し、ようやく必勝リレーが確立されたのはシーズン終盤。平野の復活は喜ばしいことですが、開幕から抑えであれば風向きは変わっていたかもしれません。海田は年間通してよく働きました。吉田一を先発に戻すか8回に固定させるか、今後の起用が気になります。塚原はもともと怪我持ちなのに序盤フル回転したせいで安定感を欠いていましたが、オールスターでトドメをさされたような気がします。佐藤達は調整法から見直したほうが良いかと思います。辛そうに投げて打たれる姿はもう見たくありません。ルーキー赤間は、先発させるには早かった気もしますが、敗戦処理できない敗戦処理ばかりでしたので、ドラフト順位以上の役割を果たしてくれました。
安達の離脱でショート中島というやっつけ感あふれる守備陣形はすぐさま崩壊。打てない守れないでは勝ち星を拾えるわけがありません。負傷離脱に意図の読めない上げ下げ、たらい回しの守備位置で、なかなか布陣が整いませんでした。シーズン通してフル回転したのは西野と糸井くらいでしょうか。もっとフル回転させてもいいような人たちはいたけれど…。

吉田正・若月ら若手が抜擢に応え活躍を見せたことは今後の希望ではあるものの、チームを支えるべき中堅どころが軒並み安定感を欠いたことは口惜しくもあります。難病を発症した安達はやむなしとしても、T-岡田、伊藤など、2014年の悔しさを知る者たちが軸とならなければチームの浮上はありえません。三割を打ち盗塁王を獲得した満身創痍の糸井におんぶにだっこはもう許されません。奮起あるのみです。

強いチームを作りあげていくということがどれだけ困難なことか、2010年からオリックスを見続けてきてわかった気がします。選手の補強や首脳陣の招聘といった対策は付け焼刃に過ぎず、他チームとは異なる根本的な何かが、きっとここにはあるのでしょう。しかしちょっとしたきっかけで、それが上向きに変わることだってあるはずです。たまたま試合を見に行ったという理由だけでファンになって、毎日の試合結果を追い続けて早や6年。いいことも悪いこともありましたが、ここまできたら今さら他に目移りすることもできません。もはやダメな旦那を、いや息子かもしれませんが、そんな感じで「ヤレヤレまったくしょうがないなぁもう」と見守り続けるような気持ちです。いくら馬鹿にされようと、追いかけ続けますよ。だからいつか報われますように。オリックス・バファローズが日本一になるという夢が、いつか現実となりますように。






10/12 パ ☆☆F6-0H  セ ☆☆C5-0DB
それぞれリーグ優勝チームが先勝し、アドバンテージを含めて白星をふたつ先行させました。
パ・リーグは大谷が連勝で札幌に乗り込んできたソフトバンクの勢いを一掃。温存した武田も6失点と期待に応えられませんでした。エラーで動揺してしまったのでしょうが、交代のタイミングにも一考の余地ありです。投手・大谷が8番に入る挑戦的なオーダーで、送りバントはなんとプロ初、しかも成功。何をやってもうまくいく、とことん漫画の主人公な選手です。点差があったおかげでマーティンのリハビリ登板もできました。これは大きな収穫です。
セ・リーグはジョンソンが完封勝ち。1stを3戦戦ったチームはFinalを勝ち抜いた例がないそうですが、これは選手の疲弊以上に、良い先発3人を使い切ってしまうからでしょう。モスコーソではやはり広島打線を止めるのは厳しかった。1番・田中を全打席出塁させたことも相手を勢いづけてしまいました。

10/13 パ ☆☆F4-6H☆  セ ☆☆☆C3-0DB
レアードのホームランで同点に追いつき、中田が勝ち越し打。主軸の活躍で逆転し、このままマーティンで〆か? と思われましたが、そこはさすが昨年の覇者、ソフトバンクが意地を見せました。立役者は何といっても福田。死球で出塁した時はそうとう痛そうでしたが、マーティンのクイックに隙があると見るやすかさず二盗、三盗。見ているほうもボルテージが上がりました。そこからの本多、柳田のタイムリーに内川のヘッドスライディングには気迫を感じました。これぞCS、これぞクライマックス。
いっぽう、セ・リーグは広島が連勝で早くも王手。DeNAはロペス・筒香などが打って打撃戦に持ちこまないと勝機が見えてきません。二試合連続完封負けは何とも淋しい。今日も田中は絶好調。シリーズ男になりそうな予感です。

10/14 パ ☆☆☆F4-1H☆  セ ☆☆☆C0-3DB☆
千賀が初回から乱れたことは誤算でした。ここぞのレアードは、いったい今までどうやって打ち取っていたのだろう、と不思議に思うくらい一発が出ます。その次の回にソフトバンクがすぐさまチャンスを作るも、有原がきっちり抑えて流れは一気に日ハムへと傾きました。もともと精彩を欠いている中島に加え、田中賢の調子も少し心配ですが、それを補っても余りある底力が、日ハムにはあります。ソフトバンクは柳田に一発出れば勢いを取り戻せると思うのですが、うまくはいかないものです。
DeNAが執念を感じるプレーで一勝をもぎ取りました。水際の先発を託された井納の精神力には驚かされました。石川・梶谷のフェンス際の体を張った捕球には、敵味方なく広島ファンも拍手を送っていましたが、気持ちが全面に出たプレーでした。後のない試合、「骨はもう折れているから」と出場を続ける梶谷には、胸を打たれます。

10/15 パ ☆☆☆F2-5H☆☆  セ ☆☆☆☆C8-7DB☆
崖っぷちのソフトバンクが一発攻勢とバンデンハークの好投で2勝目奪取。大谷のタイムリーで反撃するものの、時すでに遅し。守りのミスも響きました。王手をかけているはずの日ハムですが、あまり余裕を感じないのはシーズンのG差のとおり、両チームの実力が拮抗しているからでしょう。こうなると追われる者より追う者が有利になることもあります。日ハムの勝ち抜けか、ソフトバンクの逆王手か。ルーキー加藤か、ベテラン攝津か。休日の午後に野球が見られる喜びもさりながら、勝利のゆくえも楽しみです。
いっぽう、先に日本シリーズへ駒を進めたのは広島カープ。結果的にはルーズヴェルトゲームにはなりましたが、試合は初回で決していました。いや、むしろ、先頭・田中の11球目、粘られたあげくのインコースをボール判定されたあの一球で。心を折られたまま投げなければいけなかった今永に、広島打線の勢いを止めることは不可能でした。
そこからじわじわと追い上げていったのは今年のDeNAを象徴する粘り強さでしたが、このFinal最後まで調子を上げられなかった筒香が最後の打者となってしまいました。
あの先頭打者の一球の判定が変わっていれば、勝敗はどっちに転んでいたかはわかりません。1stでも二塁牽制をめぐって審判の不可解な判定がありましたが、人間である以上ミスはつきものとはいえ、審判のさじ加減で試合の流れを左右するようなことはあってはならないはずです。くしくも広島も昨年、その審判の判定ひとつでCS出場を逃しています。今季、さまざまなところで審判の判定への意見が持ち上がっていましたが、試合中にころころストライクゾーンを変えるような審判がCSという大事な局面を任されて良いものか。見ている者も気持ちよく勝者を祝福し、敗者を讃えるような試合であってほしかったと、いち野球ファンは思うのです。
もちろん広島の強さは見事でした。今回「神ってる」田中の大活躍、さらに菊池・丸と続く上位打線に、元祖「神ってる」鈴木の調子が戻ればさらに強力打線が完成します。安定感ある先発とブルペン陣。中崎も無事復帰して隙がありません。秋までたなびく鯉のぼり! 球場が真っ赤に染められるのは、さあ北海道か福岡か!

10/16 パ ☆☆☆☆F7-4H☆☆
日ハムがゲームセットの瞬間まで劇的に決めた逆転勝ちで、広島行きの切符を手に入れました。
ラストを飾った主人公は大谷でしたが、その影に隠れてしまった功労者はバースと谷本by我が家の解説者。
加藤と攝津で打ち合いを予想していましたが、そのとおりソフトバンクが4点先取。これはおとといの逆かとも一瞬思いましたが、少しずつ返していく日ハム打線に、あとを受けた中継ぎも無失点と持ちこたえます。ソフトバンクベンチはたまらず攝津を降ろし、このシリーズほぼ出ずっぱりの東浜に交代させました。結果的に、継投の是非が勝負の分かれ目となりました。
投手コーチの入れ替わりで様相の変わったソフトバンクの継投策。蓄積疲労している東浜のブルペンでの調整はうまくいっていたのでしょうか。点差のついていた初戦、東浜の登板は必要だったのでしょうか。
ここで大野に代打・岡のカードを切って追いついた日ハムに対し、ソフトバンクは反撃の場面で痛い走塁死など、終始裏目に出た感がありました。マーティンが不在にもかかわらずなぜか1イニング早出しの継投に、解説の建山が「ウルトラC」で抑え大谷の登板を示唆していましたが、まさか本当に出てくるとは思いもしませんでした。かつて楽天が則本→田中のリレーで日本一を決めましたが、栗山監督もこういうドラマチックな演出を行うとは…。
1イニング全力の大谷には、ソフトバンクベンチもお手上げで見守っているように見えました。いやー、大谷くん、もう日本でやることないっしょ?(しつこい)

さあ、これで対戦相手は決まりました。週末のマツダスタジアム、おそらくジョンソンー大谷で、2016年の日本シリーズは幕を開けます。広島が、日本じゅうが一投一打に揺れるであろう秋の夜。お酒とおつまみ用意して、プレイボールのその時を、テレビの前で待っています。






10/8 パ ☆H4-3M  セ G3-5DB☆
主にパ・リーグを見ていたのですが、CSになるとなかなか点が入りませんね。千賀がいきなり2被弾した時はロッテがこのまま勢いに乗るかな、と思いましたが、立ち直ったあとはCSならではの緊張感ある投手戦となりました。ロッテは内の乱調が誤算でした。ソフトバンクは復活した今宮がラッキーボーイとなったことが、明日につながる好材料です。
セ・リーグはDeNAがホームラン攻勢で逆転勝ち。筒香が打つとチームが一気に乗ってくる勢いはシーズンそのままです。井納もしっかり一番手の仕事を果たしました。巨人は不安材料を残したままシーズンを終えた澤村がこの日も乱調。最終回、坂本に一発が出ただけに、9回のダメ押しはもったいない失点でした。

10/9 パ ☆☆H4-1M  セ ☆G2-1DB☆
ソフトバンクが逆転勝ちで1st勝ち抜け、いざ札幌へ。バンデンハークが二日連続となる清田の先頭打者ホームランを浴び、さらにピンチを迎えても、その後をしっかり抑えて反撃の芽を摘みました。一方、石川はここぞで抑えることができませんでしたね。ソフトバンクの勢いに呑まれた感があります。打線も少ないチャンスも活かすことができませんでした。ロッテは初の1st敗退。清田を起爆剤にできなかったことが敗因でしょう。
さて、これでDeNAが勝ってしまうと三連休の最終日が退屈になってしまうわけですが、野球ファンの願いを巨人が、というか坂本が、かなえてくれました。物議を醸した1番・坂本というオーダーですが、結局頼りになるのは坂本だけというチーム事情を考えると、これ以外の策はないような気もします。そして、短期決戦に必要なのは見切りの早さ。高橋監督は勝ち越した最終回、マシソンを回またぎさせました。この後先考えない起用を実行する勇気が実って星を五分に戻しました。一転この日は無安打に抑えられた筒香。明日、先に一発を放つのは坂本か、筒香か。広島行きの切符の獲得権は、若き主砲にゆだねられました。

10/10 セ ☆G3-4DB☆☆
白熱の延長戦を制し、DeNAが初のCSにしてFinal進出を決めました。
試合は初回から動きました。内海が梶谷にデッドボールを与えると、続くロペスに被弾。さすがのベテランも、客席の半分を占める青い集団の怒号ともつかぬどよめきには動揺させられたに違いありません。その裏同点に追いつくも、次の回もこらえ切れずに失点すると、巨人ベンチはすぐさま大竹へスイッチ。短期決戦の戦い方をわきまえた采配に感心しました。いっぽう、チャンスで石田をそのまま打席に立たせたDeNAが、その次の回、死球を受けて悶絶しながらも強行出場した村田に同点弾を浴びたのには、試合のアヤを感じて興味深かったです。
互いに継投でしのぎ、試合は延長へ。こうなると流れはホームチームです。9回裏、また村田が懸命に走り抜けた内野安打をもぎとると、満を持して鈴木が代走に飛び出します。雰囲気は完全に巨人、このままサヨナラ、のはずでした。
DeNAベンチは初CSとは思えない冷静さでした。また「二度の牽制」の指示を守りそのあとも集中力を切らさなかった田中にも感服です。ここで風は再び青いほうへ吹きました。
最後の最後まで2位チームの意地は見せたものの、もし澤村の足に打球が当たっていなければ…橋本のバントが成功していれば…菅野が投げていれば…さまざま、思うところはあるにせよ、すべては試合展開のささいなアヤのなせるわざでした。
これでFinaiは広島-DeNAという初の対戦カードとなりました。五年、いや三年前ですら、このどちらか勝った方が日本シリーズ進出と言われても信じられなかったことでしょう。セ・リーグもじっくり見ていると楽しいものですね。
さて…これで、12球団中Finalに出たことがないのは、オリックスだけなのか…。



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