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おのづから言はぬを慕ふ人やあるとやすらふほどに年の暮れぬる(西行)
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今年の夏も、終幕を迎えました。

 

まさに”二強”時代だった2012年の高校野球。

しかし圧倒的な強さを見せたのは、王者・大阪桐蔭でした。

 

春夏連続出場ですら困難な中にあっての春夏連覇。過去、それを成し遂げたのを目の当たりにしたのは怪物松坂を擁した横浜と、南国トルネードの興南。しかしその両校とも、頂点に至るまでには苦しい試合を経験しました。横浜でいえばもちろんPL戦の死闘、明徳戦でのサヨナラ勝ちは何年たっても色褪せないドラマチックなものでしたし、興南も報徳を相手に苦戦をしいられました。そういった逆境をはね返しさらなる強みを得た春夏連覇だからこそ、伝説となり語り継がれていくものだと思っていましたが。

今年の大阪桐蔭に関しては、あまりにも地力の差が大きすぎ、ただただ「強かった」という印象でした。

甲子園より先に、大阪府予選の決勝で追い詰められたことで、すでにひと皮むけてしまったのでしょうか。

光星学院の三季連続決勝進出も、甲子園の長い歴史の中でも輝く偉業として残ります。県外出身者が多いことでのあれこれはありますが、雪深い土地で三年間を過ごし練習を行い東北代表を名乗っていることには変わりありません。悲願の優勝旗まであと一歩。光星の新しい挑戦は始まったばかりです。

 

『ドラマティックナイン』を毎晩楽しみにして、決勝戦もリアルタイムで観戦した天理の夏は、ベスト8に終わりました。

史上最弱と言われたチームでしたが、春夏連続出場、全国8強は見事な結果です。。「ここは負ける byヤスオー」優勝候補の浦和学院戦では相手のミスを逃さない伝統校らしい強さを見せ、春の悔しさを晴らすかのようにグラウンドで躍動した選手たちでした。試合後のインタビューでいつもハァハァしていた橋本監督の健康状態が気になるところですが・・・今後も采配を振るうのであれば、奈良の高校野球勢力図はますます面白くなるでしょう。

 

圧巻の三振ショーを見せた桐光学園・松井投手の活躍以外には、これといった(楽しい)話題はなく、最後(閉会式)までなんだかもやもや~っとすることが目立った大会でした。

 

まだまだ猛暑は厳しいけれど、ちょっぴりさみしい夏の風物詩のエンドロール。

 

それでも次の楽しみは待ち受けています。そう、ドラフト。オリックスは藤浪くんを引き当てることができるのか? そもそも指名するのか? 大谷くんに行くのか? 青山くんはどうする? 中道くんとバッテリーごと引き受けちゃう?

・・・まあ、いずれにせよ、未来ある若者たちの次なる夢が大きく広がりますように。


 



 


 

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