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おのづから言はぬを慕ふ人やあるとやすらふほどに年の暮れぬる(西行)
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10/8 パ ☆H4-3M  セ G3-5DB☆
主にパ・リーグを見ていたのですが、CSになるとなかなか点が入りませんね。千賀がいきなり2被弾した時はロッテがこのまま勢いに乗るかな、と思いましたが、立ち直ったあとはCSならではの緊張感ある投手戦となりました。ロッテは内の乱調が誤算でした。ソフトバンクは復活した今宮がラッキーボーイとなったことが、明日につながる好材料です。
セ・リーグはDeNAがホームラン攻勢で逆転勝ち。筒香が打つとチームが一気に乗ってくる勢いはシーズンそのままです。井納もしっかり一番手の仕事を果たしました。巨人は不安材料を残したままシーズンを終えた澤村がこの日も乱調。最終回、坂本に一発が出ただけに、9回のダメ押しはもったいない失点でした。

10/9 パ ☆☆H4-1M  セ ☆G2-1DB☆
ソフトバンクが逆転勝ちで1st勝ち抜け、いざ札幌へ。バンデンハークが二日連続となる清田の先頭打者ホームランを浴び、さらにピンチを迎えても、その後をしっかり抑えて反撃の芽を摘みました。一方、石川はここぞで抑えることができませんでしたね。ソフトバンクの勢いに呑まれた感があります。打線も少ないチャンスも活かすことができませんでした。ロッテは初の1st敗退。清田を起爆剤にできなかったことが敗因でしょう。
さて、これでDeNAが勝ってしまうと三連休の最終日が退屈になってしまうわけですが、野球ファンの願いを巨人が、というか坂本が、かなえてくれました。物議を醸した1番・坂本というオーダーですが、結局頼りになるのは坂本だけというチーム事情を考えると、これ以外の策はないような気もします。そして、短期決戦に必要なのは見切りの早さ。高橋監督は勝ち越した最終回、マシソンを回またぎさせました。この後先考えない起用を実行する勇気が実って星を五分に戻しました。一転この日は無安打に抑えられた筒香。明日、先に一発を放つのは坂本か、筒香か。広島行きの切符の獲得権は、若き主砲にゆだねられました。

10/10 セ ☆G3-4DB☆☆
白熱の延長戦を制し、DeNAが初のCSにしてFinal進出を決めました。
試合は初回から動きました。内海が梶谷にデッドボールを与えると、続くロペスに被弾。さすがのベテランも、客席の半分を占める青い集団の怒号ともつかぬどよめきには動揺させられたに違いありません。その裏同点に追いつくも、次の回もこらえ切れずに失点すると、巨人ベンチはすぐさま大竹へスイッチ。短期決戦の戦い方をわきまえた采配に感心しました。いっぽう、チャンスで石田をそのまま打席に立たせたDeNAが、その次の回、死球を受けて悶絶しながらも強行出場した村田に同点弾を浴びたのには、試合のアヤを感じて興味深かったです。
互いに継投でしのぎ、試合は延長へ。こうなると流れはホームチームです。9回裏、また村田が懸命に走り抜けた内野安打をもぎとると、満を持して鈴木が代走に飛び出します。雰囲気は完全に巨人、このままサヨナラ、のはずでした。
DeNAベンチは初CSとは思えない冷静さでした。また「二度の牽制」の指示を守りそのあとも集中力を切らさなかった田中にも感服です。ここで風は再び青いほうへ吹きました。
最後の最後まで2位チームの意地は見せたものの、もし澤村の足に打球が当たっていなければ…橋本のバントが成功していれば…菅野が投げていれば…さまざま、思うところはあるにせよ、すべては試合展開のささいなアヤのなせるわざでした。
これでFinaiは広島-DeNAという初の対戦カードとなりました。五年、いや三年前ですら、このどちらか勝った方が日本シリーズ進出と言われても信じられなかったことでしょう。セ・リーグもじっくり見ていると楽しいものですね。
さて…これで、12球団中Finalに出たことがないのは、オリックスだけなのか…。



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ヤスオーと古都の片隅で暮らしています。プロ野球と連ドラ視聴の日々さまざま。
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