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おのづから言はぬを慕ふ人やあるとやすらふほどに年の暮れぬる(西行)
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9/30~10/1 vsL ●○
「なんじゃこりゃー!」と叫びたくなる悪夢のメッタ打ち。なにもかもうまくいかなかった春先を思い出しました。東明は疲れがどっと来てしまったのでしょうか、ここのところ冴えがありません。気づかぬ間に降板してしまいました。相手はCS、さらには秋山の安打記録もかかる大事な試合、モチベーションがまるで違うとはいえ、せめて秋山はなんとしても抑える、など意地を見せる場面はあってもよかろうという淡い期待をも打ち砕くメッタ打ちに次ぐメッタ打ち。打線は相手の後先省みない継投を攻めて見せ場は作ったのですが…。それにしてもこういう時にしか起用できないとばかりに昇格させたふたりのルーキーは、何の見どころもないままマウンドを降りてしまいました。高卒一年目の鈴木はともかく、社会人卒の坂寄は…。今後一軍でお目にかかることはなかろう、という予想を裏切ってくれることを切に願います。
翌日はバリントンがベテランらしい落ち着いた投球で西武打線を沈黙させました。攻撃側も、かつて苦手にしていた岡本洋を初回に攻略。昨日中継ぎで今日先発、という超スクランブル状態の岡本を打てないようでは正直どうかと思っていたので、先制攻撃は相手ベンチに相当のダメージを与えたと思います。岸田の好投も光りました。やはり岸田は今のオリックスには欠かせない中継ぎです。主軸を三凡に抑えたことが糸井の特大弾を呼びこんだのだろうとも思います。
日本記録を樹立した秋山にはただただ称賛。小谷野が握り直さなければ三塁打もなくタイ止まりで終わっていたかもしれませんが…、森のスイングを参考にフォームを考えたところや、試合後記録樹立の喜びはなくチームが負けた悔しさをあらわにした表情など、ナイスガイというより好青年と呼ぶほうがぴったりで、今後プロ野球界を背負って立つ人間にふさわしい崇高な精神を持ったアスリートだと感じました。野球に対する真摯な姿勢はぜひオリックスの若手陣にも見習ってほしいと思います。

10/3 vsH ○
今季最終戦は、谷の引退試合に加えて西の二桁勝利、金子の復帰登板と盛りだくさんの集大成。外出していたのでリアルタイムで見られなかったのが残念ですが…昨年の本拠地レギュラーシーズン最終戦はさんざんな結果だったので、今年はシーズン通してみればさんざんでしたが、最後にこういうかたちで締めくくることができたことだけは良かったのではないでしょうか。
ラッキー7に代打・谷。球場の盛り上がりが感傷を誘いました。さらにヒットで出塁後、一塁で迎えた同期入団の佐竹コーチが谷より先に泣いていたことに、涙を誘われました。場内一周ではソフトバンクファンも残って拍手を送り、さらには背番号にちなんだ10回の胴上げ。誰しもそうですが、引退セレモニーはひとつの時代が終わってしまう淋しさに胸がいっぱいになります。

(結果)61勝80敗2分 5位(首位と30G差)
オリックスの2015年が終わりました。
思い起こ(したくないが思い起こ)せば、開幕前は昨年の躍進と大成功の補強のおかげで解説者の予想は軒並み上位、しかしいざ開幕してみれば3連敗から始まってあっという間に2勝14敗の借金地獄、現実逃避したくとも逃れられない優勝候補の四文字の呪縛、昨年の立役者たちは怪我に不振、大成功だったはずの補強組は怪我また怪我、本まで出した監督は休養、唯一の光明だった新人王候補は怪我、怪我そして怪我、怪我怪我怪我…ウワァァァァァァヽ(`Д´)ノァァァァァァン!
2009年みたいなことにはならない!   と信じていたのに…(´;ω;`)
かたや優勝を争ったはずのソフトバンクは遥か数万光年の宇宙の彼方、もはや10.2なぞ思い出として残すのも愚かしくなってしまうくらいの残酷な現実を見せつけられるはめに。一年でガラリと違うチームに変化したのは同じだけれど、その振り幅がこうも異なることになろうとは。ただただ絶望。
いや。破壊は創造の始まり、とは使い古された言い回しですが、ここまでチーム状況がどん底だとあとは上がり目しかないように思います。ないはずだ!
オリックスはこんなものじゃない!
かすかな残光をあとに幕を閉じた2015年。
2016年。福良監督をはじめ、新たな布陣のもとで選手たちがこの結果をどう受け止め、実りとするか。
信じて待ちます。来年の秋、おいしいお酒が飲めますように。

10/2 ☆S2-1T
セ・リーグはヤクルトがサヨナラで優勝を決めました。一年後のこれまた劇的な10.2。
三塁ランナーを出迎えたのは大引でした。他球団で活躍する元オリックス選手の動向にはつい目が向いてしまいます。この試合も、スタメンで出場したものの、なかなかヒットが出なくてやきもきしました。
そしてその後のビールかけで、優勝Tシャツをめくってオリックスのユニフォームをカメラに向けている写真を、目にしました。
背番号41。
ああ。そこにいたんだ。
一緒に連れていってくれたんだ。小瀬は大引とともに北海道へ、そして東京へ行き、優勝の喜びをともに味わうことができたんだ。
移籍先で元球団のユニを着こんでいることに、あれこれ言う人はいるかもしれない。でも、オリックスファンはうれしかったよ。ありがとうビッキー。そして、優勝おめでとう。






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