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おのづから言はぬを慕ふ人やあるとやすらふほどに年の暮れぬる(西行)
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今年こそ壁掛けカレンダーを買おう…と思いつつ、気がつけば年が明けて早やひと月が経過しようとしていました。

どうしよう…。

そうだ、ずっと前から欲しかった岩合光昭の野良猫シリーズ『のら』にしよう♪

検索検索…。

品切れ。品切れ。入荷まで◯週間。

(|| ゜Д゜)

やはり大人気の写真家さん。さすがに遅かったか!

がっくりして、別のカレンダー(卓上)をネットで購入。

数日後、『真田太平記』を買いに本屋へ出かけた時のこと。
店を出ようとして、ふと棚の片隅に追いやられたカレンダーの束が目につきました。
壁掛けに未練があったので、なにかかわいいやつ残ってないかなあ…、とあさっていたら。



あった!!!(≧▽≦)

先ほどあとにしたばかりのレジへ走りました。

ネットショップ全盛期の昨今、ついつい歩くことをなまけて買い物はお部屋で済ましがちですが、いやー、こういうこともあるもんです。街から姿を消しつつある本屋さん、たまにはドアをくぐってみなければ。図書カードも使えるし。

さて、同日、郵便屋さんからはこんなものも届きました。



そう、『のら』が買えないと思って代わりに購入した卓上カレンダー。

やはり写真がちっちゃすぎました。獅子夫に遠慮して卓上にしましたが、壁かけタイプでもよかったかな。
『のら』は野良猫の目が怖い! と購入したその日(1月末)から2月へとめくられてしまったので…。

それが野良猫の良さなのに…。

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めっきりブログに書くことも減りましたが、相撲は毎場所見ています。

ただ、長らく続くモンゴル時代。白鵬の強さは圧倒的で日馬富士も鶴竜も優勝はするが、最強横綱と並び立つには今ひとつ。強引に誕生させた日本人大関は完全に協会の勇み足。やっぱり優勝争いも横綱候補もモンゴル勢。たまに有望株の若手力士が出てきても、過度の期待をかけすぎるのか営業疲れか成績は伸びず、日本人力士の躍進を願うファンにとって強すぎる白鵬はけむたがられるようになり、しまいには仕切りで相手力士へのコールが沸き起こる始末、これでは白鵬がいじけても無理はなし。
スージョだなんだと騒いではみても、相撲人気の頭打ちは一目瞭然。
結局は遠藤のようなホープが活躍し、嘉風らベテラン勢が場所を盛り上げ、千秋楽には白鵬を倒して稀勢の里が優勝しないと、ファンは心から喜べないというわけです。

ところが協会がアゲアゲに持ち上げた遠藤は怪我に泣かされ、嘉風や安美錦は土俵の盛り上げにひと役買ってはいるものの、上位で優勝争いにからむには年齢もあって厳しく、稀勢の里はもう語るべくもない。
そんな相撲界、いつの間にやら日本出身力士の優勝から10年も経ってしまいました。
10年前賜杯を掲げたのは、もうすっかり玉ノ井親方の名が板についた栃東。そうかもうあれから10年か…。
10年の間に、相撲界も八百長やら野球賭博やら、技量審査場所やらいろいろありました。そのいろいろを全部背負ってきたのが白鵬ひとりであるのも、また事実。何かと朝青龍と比較されては必要以上に横綱の風格を求められ、はかりしれない重圧を長らくひとり横綱として受け止めてきました。白鵬も横綱である前に人間ですから、いいかげんお疲れなのかもしれません。日馬富士や鶴竜、さらには照ノ富士が、白鵬の重荷を分け合う存在でなければなりませんし、それが稀勢の里であれば、相撲界にとってもファンにとっても、なお喜ばしいことだったのです。

「稀勢の里稀勢の里」と、琴奨菊や豪栄道をさしおいてその名前ばかり出すのは、相撲ファンなら誰であっても次の横綱は彼であると信じ、相撲界の未来のためにそうなるべきだと思っているからです。そして稀勢の里にはその素質があるはずなのです。
しかしもう過去形にしても良いのかもしれません。毎場所のように期待しては早々に裏切られてきました。そして2016年、最初の場所も、案の定初日から裏切られました。
白鵬以外の横綱も早々に星を落とし、なんだよ今場所も白鵬かよ…とついつい肩を落としてしまいそうになる相撲ファンを救ったのは、なんと長らく場所の展望にその名を見ることはなかった琴奨菊でした。
大関に昇進した当初は代名詞のガブり寄りで一世を風靡したものの、その後は相次ぐ怪我に見舞われ勝ち越しがやっとの状態、引退も近いのではないかとささやかれていました。それがどうしたことか、全盛期の頃のガブりが戻っているではありませんか。まさかの大穴登場で、日に日に期待の高まる国技館、あの白鵬すらガブった際にはついに待ちわびた賜杯が! と色めきたったものの、その2日後、優勝争いに追随する豊ノ島に敗れ、ああ琴奨菊のメンタルではズルズルいきかねない、これではやはり白鵬…とまたまた不安が首をもたげたファンも少なくなかったに違いありません。しかし今場所の琴奨菊はひと味もふた味も違いました。それが場所後に控えた披露宴のおかげなのか、昨年からついた新しいコーチのおかげなのかはわかりませんが、翌日相性の悪い栃煌山にも勝ち、負け越しの決まっている豪栄道もちぎって投げ捨て、初の賜杯をものにしました。

14日目の結び、まだ優勝の可能性を残していた白鵬が思いがけなく星を落としたこともまた、琴奨菊の後押しとなりました。相手は白鵬がとりわけライバル意識を燃やす稀勢の里。あきらかに立ち合いの失敗でしたが、横綱らしからぬ土俵でした。翌日も覇気を欠いた白鵬の成績は結局日馬富士や豊ノ島と並ぶ12勝3敗。まあ、たまにはこのような場所があっても仕方ないでしょう。さまざまな記録を打ち立てた2015年は白鵬にとって大横綱の名を名実ともに我がものとした年であったとともに、今の相撲界にとっての自分の存在を見つめなおす年にもなったと思います。
白鵬の功績は素晴らしいものですが、相撲という競技があまりにも日本人のアイデンティティと直結しているがために、白鵬は活躍と反比例するファンの心離れと矛盾をはらむ批判を一身に受け続けている現状です。若・貴・曙時代のように、外国出身力士と日本出身力士、両雄並び立って角界を盛り上げていく構図でなければ、相撲人気は復活しないでしょう。日本出身力士がヒーローであればあるほど、ヒール役に立たされる外国人力士の存在感は増していき、人気も上がっていくのです。曙がそうであったように。
だからこそ、来場所以降も琴奨菊には綱取りめざしてこの勢いを持続してもらいたいですし、千秋楽、目の前で自分が期待されていたはずの日本出身力士の優勝を見せつけられた稀勢の里のブチ切れたような取り組みには彼の内々に秘めた闘志を感じましたし(いつもそれをやれ、とも言いたい)、いいかげん大関らしい相撲を見せてほしい豪栄道、横綱候補・照ノ富士の復活や、三横綱の奮起にも期待したいと思います。

それにしても、「日本出身力士」という言い方。これは旭天鵬が優勝した際、すでに日本国籍を取得していたため、彼は「日本人」として賜杯を抱いていたことによります。日本人の活躍、日本人の優勝、とさんざ騒いでおきながら、琴奨菊の優勝には「日本出身」と表記を変える、そんな報道に当の大島親方はどう感じているのか気になっていたのですが、スポーツ紙の取材には親方らしいあっけらかんとした感想を述べていました。国籍のこだわりよりも相撲界の未来を考えて琴奨菊の優勝を讃えるコメントに、心があたたかくなりました。これこそが、相撲界のあるべき姿、協会もファンも見習うべき理想像ではないでしょうか。







これ。

お正月太りを解消しようとした矢先だったのに…。

小さくなったなあ~と感じる昔ながらのお菓子が多い中、これは変わらないまま。

の、ような気がする。


さあ、いよいよ2016年お正月の〆を飾る箱根駅伝、109.6キロのスタートです。

《6区》
1年生が山を下る青学大を追う東洋大、勝負のカギは6区を走る口町選手の出来にかかっています。何かが起こるならここ、と両校の監督も口を揃える山下り。一斉スタートは13チーム。シード権の行方も箱根の坂に委ねられます。青学大・小野田選手はひとり旅にも臆せず快調な走り。沿道の知人でも見つけたのか笑顔で手を振る余裕もあります。追えども追えども離される東洋大。昨年と同じ展開です。青学大、強し。
日本大が1分近い差をはね返し4位に浮上しますが早稲田大も負けていません。一斉スタートの日体大もぐんぐん前へ出てきます。半分を超えると順位が激しく変動していき、整理も大変です。
1年生とは思えない強心臓の小野田選手は、区間記録と同タイムで山を下りきりました。7区にはエース格の小椋選手が控える磐石の態勢。小野田選手も幾分楽に走れたでしょうし、他校からすればお手上げのエントリー構成です。他校の淡い期待は見事に霧散。
日体大・秋山選手がその小野田選手を超えるペースで日本大・早稲田大を抜き、見た目の順位を4位にあげました。実際の順位もシード圏内に押し上げます。コース変更前の千葉選手のタイムよりも早い見事な区間新記録。山下りのスペシャリストがまたひとり誕生しました。
東洋大は4分15秒差に離されてしまいました。そのくらい小野田選手が想像以上に驚異的な走りをしたということです。
5区で失速した中央学院大もいつの間にやらシード圏内に上がってきました。こちらも1年生がいい走りです。
初の箱根が山下りの駒澤大・宮下選手は少し苦しい走りとなり、青学大・東洋大と差を開けられてしまいました。

《7区》
四年連続7区を走る青学大・小椋選手。完全独走態勢に入りますが、落ち着いてレースに集中しています。後方の差が縮まる様子はありません。
残り4キロで小椋選手の顔が歪みました。正月とは思えない強い陽ざしに、かなり気温が高くなっています。あと少し、粘ってほしい。
中央学院大が積極的に前へ出ています。実際の順位は10位、シード権を守るため、安全圏へあと1分は縮めたいところ。
小椋選手は力を振り絞って平塚へ。苦しみながらも区間賞を取りました。
続く東洋大はトップと約5分差。
三年連続7区を走り昨年の服部弾選手とのデッドヒートも記憶に新しい駒澤大・西山選手は、大八木監督に檄を飛ばされながら襷リレー。東洋とは4分差。
日体大・中央学院大はシード争いに向けていい順位を保っています。明治大も見た目の順位を上げてきましたが、ここからシードを取るには苦しい往路のタイム差です。
上武大が繰り上げスタート。おぼつかない足取りでそれでも中継所へ向かった1年生の田中選手は辛い箱根デビューになってしまいました。上武大のシード権獲得は来年に持ち越しですが、花田監督の次の挑戦に期待します。

《8区》
8区をまかされた青学大・下田選手も実力者。もともと今回のメンバーが最強と言われていた青学大の布陣は磐石です。連覇へ視界をさえぎるものはありません。
駒澤大は馬場選手がエントリーされました。昨年5区の山登りでは低体温症で失速し、一時は陸上をやめることも考えたという経験を経て、再び箱根路に戻ってきたランナー。大八木監督の思いもきっと特別でしょう。馬場選手は安定した走りを見せています。
日本大が順位を落とし、シード権争いが混沌としてきました。一時はタイムの落ちた山梨学院大も持ち直してきました。東海大もふんばりどころ。
快調に飛ばし、歴代3位のタイムで戸塚中継所を通過した青学大に、7分差をつけられた東洋大。その2分後、笑顔で飛び込んだのは駒澤大・馬場選手。そのタイムは区間2位。万感の思いを感じた集大成のゴールでした。
日体大・中央学院大が競るように中継所へ。シードへの執念を感じます。学生連合も今年はいい成績を残せそうです。山梨学院大・帝京大・日本大は、これからが見えない敵との戦いです。
戸塚では5チームが繰り上げスタートとなりました。初出場の東京国際大はシードも狙える位置にいましたが、大幅に順位を落としてしまいました。

《9区》
青学大がめっきり画面に映らなくなりました。あまりに独走だとこうなる…。
東洋大・駒澤大・早稲田大あたりもますます触れられなくなりました。見どころはシード争いに絞られます。
しかし青学大の全員区間記録ばりのすさまじい快走っぷり。皆自信を持って走っているのが伝わります。中村選手は最後疲れていたものの、それでも優位性は変わりません。スタートから一度もトップを明け渡すことなく、あとは最上級生のアンカーに託します。追えども追えども追いつけない東洋大の悲愴感とは対照的です。
駒澤大は馬場選手の頑張りもあり、東洋大とタイム差を詰めてきました。
シード争いに目を移すと、日本大が離されてきました。しかも、繰り上げ時間も迫ってきています。中央学院大・海老澤剛選手も最後は懸命の走り。鶴見中継所の長い直線で、襷を取ることすら忘れてしまうほど朦朧としていたのでしょう。運営管理車からの「よく頑張った!」という監督の声は彼に届いていたでしょうか。
東海大が5位に上がりました。明治大も伝統校の意地を感じる12位の襷リレー。神奈川大はわずか数秒、目の前で繰り上げスタートになってしまいました。無情な箱根駅伝のひとつの姿でもあります。

《10区》
連覇へ向け順調にゴールを目指す青学大。渡邉選手のペースは一貫して落ち着いています。原監督も運営管理車から冷静に声をかけ続けています。
10位争いに焦点を合わせると、帝京大が逃げ日本大が追う展開。その差は1分。強い陽ざしですので脱水症状に気をつけながら、見えない敵を追いたいところ。
順天堂大、東海大は安定したタイムを刻みシード権を確実なものとしました。山梨学院大も安全圏へ向けて慎重かつ攻めの走り。
最後にちょっとコースを間違えかけた渡邉選手、名を呼びながら待つチームメイトからは見えていなかったようなので良かったですね? 誇らしげなガッツポーズでゴールイン。いつの間にか先回りしていた原監督、重そうな胴上げでした。
東洋大・渡邊選手は4年生で初の箱根。一歩一歩踏みしめ走っているように見えました。ゴール前、酒井監督からは「笑顔でゴールしよう」と声がかかったように聞こえましたが、渡邊選手の表情は固いままで、2位という結果にチームとして満足していないことが読み取れました。
3位は大八木節に背を押され、苦しみながらも懸命にゴールを目指した駒澤大・中村選手。
4位は急なエントリー変更で山を下った佐藤選手の頑張りと9区の井戸選手の区間賞で上位を守った早稲田大。以下、東海大、順天堂大が続きます。
往路13位の日体大、14位の中央学院大が復路で見事な追い上げを見せ、シード権を獲得。山梨学院大も往路の貯金を守り切りました。そして最後の椅子は予選会組の帝京大に。同じく予選会組の日本大は、またもシード権を得ることはできませんでした。

《総括》
青学大が1区からトップを守り続け、「完全優勝」で連覇を果たした今年の箱根駅伝。
昨年の初優勝に浮き足立ってもおかしくないチームを、原監督が見事にコントロールしてここまで来ました。「ワクワク大作戦」に続く「ハッピー大作戦」は大成功。一歩間違えれば批判につながりかねない発言を見事に実行に移し結果として実らせた原監督の手腕には脱帽です。インタビューで冗談を振りまく選手たちを見るにつけても、他チームとは異なるカラーを打ち立てた原監督の人望の厚さを感じます。
また、監督は「全日本大学駅伝に敗れたことがひとつの分岐点となった」と語っていました。勝ち続けることの難しさは監督がいちばんよく理解しているはず。久保田・神野・小椋選手が抜けても一色選手らが残る来年、次はどんな作戦が原監督の口から飛び出すか。完全に追われる立場になった青学がどんな走りを見せてくれるのか、楽しみです。
2区から盛り返し、2位の座を譲らなかった東洋大。「その一秒をけずり出せ」のスローガンは今年も健在でした。優勝には届かずとも、柏原・設楽兄弟という大エースが抜けても常勝軍団として存在感を示し続ける東洋大の歴史に、またひとつ輝かしい成績が残されました。今年も服部勇選手が抜けますが、東洋大は変わらぬ強さを見せてくれるはずです。
核となる選手がおらずとも、常に優勝争いに名乗りをあげ、頂上へ挑み続ける駒澤大。大八木監督の挑戦がまたここから始まります。来年はどんな大八木節を聞かせてくれるのでしょう。
有力選手が抜けた今年の明治大でしたが、ついにシードを失ってしまいました。予選会から始まる来年の箱根。未来は西監督にゆだねられました。伝統校のプライドを見せてほしいと思います。
今春、有力選手が多く東海大に入学すると聞きました。2年後、3年後の箱根は東海旋風が吹き荒れるかもしれません。さしあたっては、出雲から始まる今年の三大駅伝。三冠を目指す青学大に、他校はどんな包囲網を敷いてくるのか。三冠を見てみたいような、粉砕してほしいような。
各校の戦いは、もう始まっているのかもしれません。






戦力層のそろった今年も大本命の青山学院大。追う東洋大、駒澤大。古豪に新星、山の神。見どころは盛りだくさん。
目覚ましを7時にセットしたつもりが、できていませんでした。時計を見ると7時半。あぶないあぶない。

《1区》
1区は近年、ランナーのスピードが上がり、往路の順位結果を左右する重要区間となっています。
序盤は中央学院大・潰滝選手が集団をひっぱる展開。青山学院大・久保田、東洋大・上村、駒澤大・其田、明治大・横手ら有力選手は集団の中で虎視眈々とタイミングを狙っているように見えます。中央大・町澤選手は毎年のように積極的な走りが目立っていますが今年も一走入魂のハチマキのごとく熱が伝わってくるような走りっぷりです。
8キロ過ぎには集団から遅れていく校が続出。12キロを前に駒澤大が遅れます。意外な差がついてしまいました。がんばれ。
15キロで学生連合の創価大・山口選手が仕掛けました。何度も歩道側から先頭に出ようとして、沿道からはみ出す旗振り(ホントやめてほしい)や中央大に阻まれましたが、道幅が広がったところをめがけて一気に先頭へ。画面の随所で行われる仕掛け合いに注目するのも1区集団走の見どころ。そして久保田選手がついにスパート。横手選手もついていきます。六郷橋で駒澤大がどんどん引き離されていきました。どうしたのでしょう?
トップでの襷リレーは歴代3位のタイムの青学大。追走した明治大が続きます。東洋大は7位、駒澤大は13位と、波乱のスタートになりました。

《2区》
青学大の2区をまかされた一色選手はチームを代表する実力者。リードは揺るがないでしょう。
2区といえば注目すべきは留学生のごぼう抜き。山梨学院大・一年生のニャイロ選手は10位からのスタートでしたが、あっという間に3位へ浮上。ついには2位もとらえます。東洋大・服部勇選手は四年間の集大成。果敢にニャイロについていく。
駒澤大と順天堂大が5位集団まで追い上げてきました。順大・塩尻選手は期待のスーパールーキー。こちらも楽しみな一年生です。
13キロ地点で2位はニャイロ・服部勇両選手の一騎討ち。その100メートル先、後方のデッドヒートにはおびやかされず冷静に先頭を行く一色選手。
権太坂の下りでニャイロ選手が飛び出しましたが、またもCM中に服部勇選手が追いつく、見ごたえあるスパート合戦に興奮の連続。一度集団から抜け出した駒澤大がまた飲み込まれたり、服部勇選手がニャイロ選手を突き放したり、残り3キロの厳しい上り坂で順位の変動が激しくなります。
戸塚中継所での青学大と東洋大の差は23秒。わからない展開です。
区間賞を獲得したのは服部勇選手。次はリオ五輪を目指し東京マラソンに出場するそうです。オリンピック目指してがんばれ。
さあ、日も高くなってきました。箱根駅伝はまだまだ序盤戦です。

《3区》
先頭の青学大・秋山選手は落ち着いてペースを守っているように見えます。服部弾選手はややスローぎみのスタートでしょうか。
CM中に駒澤大が4位に浮上しました。中谷選手、いい走りです。山梨学院大・上田選手は箱根史上初、監督との親子鷹での出場。後ろからじりじり追い上げてくる駒澤大、ついに並走へ持ち込みます。
気温がぐんぐん上がってきました。ランナーの額には皆、汗が光りはじめます。
箱根初出場の上田選手、注目ランナーの中谷選手に負けていません。18キロ手前で突き放しました。区間記録ペースだった中谷選手ですが顔が歪んで苦しそうです。
後半のためのスロースタートかと思いきや、なかなか服部弾選手のペースが上がりません。みるみる青学大とのタイム差が広がってきました。服部兄弟で詰めるべき差でしたが、やや誤算でしょうか。
青学大がここも区間賞で首位固めの襷リレー。東洋大との差は1分35秒。服部弾選手はそれでも区間3位ですから決して悪くはないレースだったのですが。
後続ランナーまでのラスト数百メートルは、各校最後の意地の見せ場でもあります。一度は山梨学院大に10秒近く離された駒澤大も2秒差まで追い上げました。中央学院大も5位に順位を上げました。かわって明治大が順位を大幅に落としています。

《4区》
昨年一年生で驚きの走りを見せた青学大・田村選手。二年目の今年はよりいっそう落ち着きを見せています。ディフェンディングチャンピオンのプレッシャーは微塵も感じさせません。一方、一年生の東洋大・小笹選手も焦らずペースを守って追走しているように見えます。
駒澤大・山梨学院大は長い並走。どこでどちらが仕掛けるか、見逃せません。
田村選手は気温の高い中、コンディションを乱しながらもさすがの走りで襷をつなぎます。差を開けられた東洋大・小笹選手も、最後の力を振り絞って小田原中継所へ。山梨学院大は粘りの3位死守。駒澤大がトップと約4分差で続きます。順天堂大・早稲田大は強豪校らしいさすがの追い上げを見せました。
日本大は9分26秒差でキトニー選手へ。
さあ、目指すゴールは箱根の山です。今年は誰がどんな走りを見せてくれるでしょうか。

《5区》
全日本大学駅伝では力を発揮できなかった青学大・神野選手ですが、誰もが期待するこの箱根の山登り。怪我明けとは思えないくらい軽快に見えます。集大成の走りを見せてほしいところです。
そういえば、宮ノ下のコールはいつ始まったのでしょうか。誰が先導しているのか、1位から20位まで名を呼んで応援するスタイルは見ていてとても気持ちのいい光景だと思います。
後方では13位でスタートした東海大・宮上選手が次々に上位を抜いていきます。山登りは三度目でこれまでも安定した成績を残していましたが、最後の箱根でいい走り。ついには中央学院大もとらえました。驚異の7人抜き。
ところがそれを超えたのがキトニー選手。宮上選手を抜き、圧巻の9人抜き。留学生が5区を走るとは思いもしませんでした。初の箱根では過剰な寒さ対策が仇となり記録を残せませんでしたが、翌年は見違えるような快走で神野選手に迫るタイムを出しました。最後の山登りで運営管理車の監督からも「区間賞!」と熱い檄が飛びます。
途中脇腹を押さえ、異変も心配された神野選手でしたが、ペースはさほど落ちず。22キロ付近で同級生から給水を受けると笑顔でガッツポーズを出し、ラストスパート。よみがえった「山の神野」が、21チームの中でいちばんに芦ノ湖のゴールテープを切りました。

《往路結果》
1位は青山学院大。一度も首位を譲ることなく往路完全優勝を果たしました。ハッピー大作戦、まずは大成功。
2位は3分4秒差で東洋大。
3位の駒澤大はトップと5分20秒差。5区早々に3位浮上してからはまったくテレビに映りませんでした…。遅れた際はどうなるかと思いましたが2区以降盛り返し、今年も安定した往路成績を残しました。
4位の山梨学院大はニャイロの快走が実を結びました。5位に追い上げた早稲田大は伝統校の実力。初出場の東京国際大は12位に順位をあげてのゴール。一斉スタートの展開によっては拓殖大・城西大もとらえることができるだけに一気にシード権獲得も可能な位置です。中央学院大も5区・山本選手が苦しみながらも襷をつないだことで、まだシード圏内にいます。
一方、古豪の明治大は鶴見中継所での2位から17位まで順位を下げ、厳しい往路となりました。
青学は復路にも有力選手が控えています。東洋大は6区の口町選手にかかっているとはいえ、3分4秒差をはね返すにはやや厳しいでしょうか。駒澤大は補欠に回った馬場選手がどの区間にエントリーされるかが楽しみです。
明日は冬休み最後の日。それは忘れて、楽しみます。











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