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おのづから言はぬを慕ふ人やあるとやすらふほどに年の暮れぬる(西行)
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戦力層のそろった今年も大本命の青山学院大。追う東洋大、駒澤大。古豪に新星、山の神。見どころは盛りだくさん。
目覚ましを7時にセットしたつもりが、できていませんでした。時計を見ると7時半。あぶないあぶない。

《1区》
1区は近年、ランナーのスピードが上がり、往路の順位結果を左右する重要区間となっています。
序盤は中央学院大・潰滝選手が集団をひっぱる展開。青山学院大・久保田、東洋大・上村、駒澤大・其田、明治大・横手ら有力選手は集団の中で虎視眈々とタイミングを狙っているように見えます。中央大・町澤選手は毎年のように積極的な走りが目立っていますが今年も一走入魂のハチマキのごとく熱が伝わってくるような走りっぷりです。
8キロ過ぎには集団から遅れていく校が続出。12キロを前に駒澤大が遅れます。意外な差がついてしまいました。がんばれ。
15キロで学生連合の創価大・山口選手が仕掛けました。何度も歩道側から先頭に出ようとして、沿道からはみ出す旗振り(ホントやめてほしい)や中央大に阻まれましたが、道幅が広がったところをめがけて一気に先頭へ。画面の随所で行われる仕掛け合いに注目するのも1区集団走の見どころ。そして久保田選手がついにスパート。横手選手もついていきます。六郷橋で駒澤大がどんどん引き離されていきました。どうしたのでしょう?
トップでの襷リレーは歴代3位のタイムの青学大。追走した明治大が続きます。東洋大は7位、駒澤大は13位と、波乱のスタートになりました。

《2区》
青学大の2区をまかされた一色選手はチームを代表する実力者。リードは揺るがないでしょう。
2区といえば注目すべきは留学生のごぼう抜き。山梨学院大・一年生のニャイロ選手は10位からのスタートでしたが、あっという間に3位へ浮上。ついには2位もとらえます。東洋大・服部勇選手は四年間の集大成。果敢にニャイロについていく。
駒澤大と順天堂大が5位集団まで追い上げてきました。順大・塩尻選手は期待のスーパールーキー。こちらも楽しみな一年生です。
13キロ地点で2位はニャイロ・服部勇両選手の一騎討ち。その100メートル先、後方のデッドヒートにはおびやかされず冷静に先頭を行く一色選手。
権太坂の下りでニャイロ選手が飛び出しましたが、またもCM中に服部勇選手が追いつく、見ごたえあるスパート合戦に興奮の連続。一度集団から抜け出した駒澤大がまた飲み込まれたり、服部勇選手がニャイロ選手を突き放したり、残り3キロの厳しい上り坂で順位の変動が激しくなります。
戸塚中継所での青学大と東洋大の差は23秒。わからない展開です。
区間賞を獲得したのは服部勇選手。次はリオ五輪を目指し東京マラソンに出場するそうです。オリンピック目指してがんばれ。
さあ、日も高くなってきました。箱根駅伝はまだまだ序盤戦です。

《3区》
先頭の青学大・秋山選手は落ち着いてペースを守っているように見えます。服部弾選手はややスローぎみのスタートでしょうか。
CM中に駒澤大が4位に浮上しました。中谷選手、いい走りです。山梨学院大・上田選手は箱根史上初、監督との親子鷹での出場。後ろからじりじり追い上げてくる駒澤大、ついに並走へ持ち込みます。
気温がぐんぐん上がってきました。ランナーの額には皆、汗が光りはじめます。
箱根初出場の上田選手、注目ランナーの中谷選手に負けていません。18キロ手前で突き放しました。区間記録ペースだった中谷選手ですが顔が歪んで苦しそうです。
後半のためのスロースタートかと思いきや、なかなか服部弾選手のペースが上がりません。みるみる青学大とのタイム差が広がってきました。服部兄弟で詰めるべき差でしたが、やや誤算でしょうか。
青学大がここも区間賞で首位固めの襷リレー。東洋大との差は1分35秒。服部弾選手はそれでも区間3位ですから決して悪くはないレースだったのですが。
後続ランナーまでのラスト数百メートルは、各校最後の意地の見せ場でもあります。一度は山梨学院大に10秒近く離された駒澤大も2秒差まで追い上げました。中央学院大も5位に順位を上げました。かわって明治大が順位を大幅に落としています。

《4区》
昨年一年生で驚きの走りを見せた青学大・田村選手。二年目の今年はよりいっそう落ち着きを見せています。ディフェンディングチャンピオンのプレッシャーは微塵も感じさせません。一方、一年生の東洋大・小笹選手も焦らずペースを守って追走しているように見えます。
駒澤大・山梨学院大は長い並走。どこでどちらが仕掛けるか、見逃せません。
田村選手は気温の高い中、コンディションを乱しながらもさすがの走りで襷をつなぎます。差を開けられた東洋大・小笹選手も、最後の力を振り絞って小田原中継所へ。山梨学院大は粘りの3位死守。駒澤大がトップと約4分差で続きます。順天堂大・早稲田大は強豪校らしいさすがの追い上げを見せました。
日本大は9分26秒差でキトニー選手へ。
さあ、目指すゴールは箱根の山です。今年は誰がどんな走りを見せてくれるでしょうか。

《5区》
全日本大学駅伝では力を発揮できなかった青学大・神野選手ですが、誰もが期待するこの箱根の山登り。怪我明けとは思えないくらい軽快に見えます。集大成の走りを見せてほしいところです。
そういえば、宮ノ下のコールはいつ始まったのでしょうか。誰が先導しているのか、1位から20位まで名を呼んで応援するスタイルは見ていてとても気持ちのいい光景だと思います。
後方では13位でスタートした東海大・宮上選手が次々に上位を抜いていきます。山登りは三度目でこれまでも安定した成績を残していましたが、最後の箱根でいい走り。ついには中央学院大もとらえました。驚異の7人抜き。
ところがそれを超えたのがキトニー選手。宮上選手を抜き、圧巻の9人抜き。留学生が5区を走るとは思いもしませんでした。初の箱根では過剰な寒さ対策が仇となり記録を残せませんでしたが、翌年は見違えるような快走で神野選手に迫るタイムを出しました。最後の山登りで運営管理車の監督からも「区間賞!」と熱い檄が飛びます。
途中脇腹を押さえ、異変も心配された神野選手でしたが、ペースはさほど落ちず。22キロ付近で同級生から給水を受けると笑顔でガッツポーズを出し、ラストスパート。よみがえった「山の神野」が、21チームの中でいちばんに芦ノ湖のゴールテープを切りました。

《往路結果》
1位は青山学院大。一度も首位を譲ることなく往路完全優勝を果たしました。ハッピー大作戦、まずは大成功。
2位は3分4秒差で東洋大。
3位の駒澤大はトップと5分20秒差。5区早々に3位浮上してからはまったくテレビに映りませんでした…。遅れた際はどうなるかと思いましたが2区以降盛り返し、今年も安定した往路成績を残しました。
4位の山梨学院大はニャイロの快走が実を結びました。5位に追い上げた早稲田大は伝統校の実力。初出場の東京国際大は12位に順位をあげてのゴール。一斉スタートの展開によっては拓殖大・城西大もとらえることができるだけに一気にシード権獲得も可能な位置です。中央学院大も5区・山本選手が苦しみながらも襷をつないだことで、まだシード圏内にいます。
一方、古豪の明治大は鶴見中継所での2位から17位まで順位を下げ、厳しい往路となりました。
青学は復路にも有力選手が控えています。東洋大は6区の口町選手にかかっているとはいえ、3分4秒差をはね返すにはやや厳しいでしょうか。駒澤大は補欠に回った馬場選手がどの区間にエントリーされるかが楽しみです。
明日は冬休み最後の日。それは忘れて、楽しみます。











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