10/24 ☆H4-2S
球場、先発、メンバー、どれをとって見ても、まあ妥当な結果といったところでしょう。むしろヤクルト側としては完封されずに済んでよかったのではないでしょうか。昨年、阪神が武田のカーブに抑え込まれてそれ以降ぱたりと打てなくなってしまったのは記憶に新しいところですが、ヤクルトも初戦からいきなり武田に調子を狂わされないか心配です。畠山はさすが、優勝チームの意地を見せてくれましたね。ナイスホームラン。
10/25 ☆☆H4-0S
武田の次はバンデンハーク。ソフトバンクがこれでもかとばかりに先発陣の豊かさを見せつけます。小川で勝てなければいつ勝つんだというヤクルト、これで日本一への道は半ば閉ざされたも同然。
「サファテが先発しているようなもの」と称されたバンデンハークからそのサファテへのリレー。そら打てませんわ。どうだい、パ・リーグは5カードに1回、こんな投手陣と戦っているんだぞ!( TДT)
最終回の継投ではバンデンと監督と投手コーチとブルペンが何やらゴチャゴチャしていましたが、シーズン中、何度もこんな場面があったような気がします。佐藤コーチと吉井コーチの間で板挟みになっている工藤監督は、他チームにはない負担がかかっているのかもしれませんね。もっとも負担といえばこれくらいのものかもしれませんがね。
10/27 ☆☆H4-8S☆
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
こうでなくっちゃね!
神宮に帰ってよみがえったヤクルト、といいますか山田。あまりセ・リーグの試合を見なかったので、今ひとつ山田のスゴさがわからなかったのですが、本当にスゴイ選手なのだということがよくわかりました。同級生対決で千賀が少し力んでいたとはいえ、三打席連続でホームランを打てる選手はなかなかいません。かえすがえすもクジを外したことが悔やまれ…あ、こんな選手になれたのはヤクルトの育成力か…。
あと特筆すべきは追加点を許さなかったヤクルトブルペン陣。優勝の原動力は打線よりもむしろ強固な中継ぎ・抑えがいたことなのですが、その威力を十二分に発揮し、ソフトバンクに決して劣らない投手力を見せつけました。バーネットやオンドルセクなど助っ人がクローズアップされがちですが、石山や久古がしっかりと働いていたのも印象的でした。
そしてここまで来て感じるのは、中村が徹底的に柳田をマークし抑えこんでいること。怪我明けで本調子でないとはいえ、この効果は大きいと思います。
10/28 ☆☆☆H6-4S☆
いくら柳田を抑えこんでもイデホにこれだけ打たれちゃ…( ̄Д ̄ )
館山は四球も多かったですね。中村はソフトバンク打線を警戒するあまりどうしてもきわどいところに構えざるをえず、投手はボールが増えて球数がかさみがちになってしまうのですが、この日はその傾向が顕著でした。
そしてソフトバンクが前日打たれに打たれた山田を完全に封じこめました。この日スタメンマスクをかぶった細川の作戦勝ち。いや、はじいたボールを山田の顎に当てたことではありませんよ。昨年は攝津にカーブを多投させて阪神打線を翻弄しましたが、今年もこういう仕事をきっちりやってのける細川の存在が実に大きい。しかも打っちゃってるし。
神宮で3勝がヤクルトのノルマだっただけに…これは痛い。週末は果たして野球観戦できるのか?
10/29 ☆☆☆☆H5-0S☆
ヤクルト、完敗。
いや、むしろ一勝できただけでも、さすがセ・リーグ覇者といったところでしょう。
パ・リーグでソフトバンクの強さを目のあたりにしてきただけに、もっとスコアが開いてもおかしくないと思っていました(それこそ33-4レベルに…)が、内容としては点差以上に差がありました。
この5試合を見ていて、もっとも差が大きいと感じたのは打線ではなく、内野の守備力でした。
結果的にはデホムランが決勝点であったとはいえ、決定的な追加点を奪われたのは内野の乱れから。大引の守備が重宝された理由がよくわかりました。それを補って余りあるのが打線の破壊力とその得点を守りきるブルペンの投手力であったのですが、救世主となるはずだった山田が3戦目の3本だけだったのが痛かったですね。バレンティンもかつての威圧感がありませんでした。雄平も昨年と較べるとまるで存在感がありませんでしたし…。
しかしヤクルトは非常におもしろいチームだと思いました。守備は雑、ブルペンは良いですが頼りになる先発は小川だけ、打線は川端山田畠山だけ、ソフトバンクと較べるとあまりにも貧弱すぎて、シリーズ中には『進撃の巨人』の冒頭の絶望感がよぎりました。それでもリーグ優勝できたのは真中監督をはじめコーチ陣と選手たちの意思統一がしっかりできていたからでしょうね。山田というまだまだ将来性を感じさせる若手の存在も大きいです。あとはそれに続く選手が出てくれば、またまた来年以降も野球界をおもしろくしてくれそうです。
日本シリーズが始まる前の我が家の主な議題は、「ソフトバンクを倒す方法」だったのですが、結論として「西武と日ハムの連合軍なら勝てるかもしれない」でした(西武×ロッテ→ブルペンが弱いのでムリ、オリ×西武→ブルペンも打線も足りないのでムリ。オリ×楽天→何もかもムリ)。ううーむ。
混パ、と言われていた戦力図はたった一年でソフトバンク一強に塗り替えられました。そしてその時代はこれからもまだまだ続きそうです。
今年もプロ野球が終わりました。プレミア12がありますが、あれは別ものですし。
ちょっと淋しい秋のはじまりです。
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