10月 10/3 別れと希望の集大成
10月は全勝(2試合)でシーズンを終えました。
最終戦は西の2ケタ勝利がかかっていることに加え谷の引退試合。負けられない戦いに金子の復帰登板もありました。
いろいろありましたが、最後良ければすべて良し。
しあわせなおもひでが残りました。
とはいえ、昨秋のFA補強からつねに話題を提供し、優勝候補と目されながらの借金19、リーグ5位。このゆゆしき結果は不動の現実。
オリックスの○億円補強、という文句の後にはカッコ笑が必ずついていた2015年シーズン。
昨年とは違う口惜しさが毎日のようにつきまとい、歯ぎしりする歯も残っていません。
ちょうど昨年の今頃、生きた心地もしなかった金子のFA宣言からのクリスマス残留発表。喜びもつかの間、術後の調子は思わしくなく、案の定開幕に間に合わず。もちろんそれを補う選手層があれば、首位争いをしながら金子の復帰をスパートに優勝街道を突っ走れたわけです。しかし昨年の躍進を支えたブルペン陣は酷使の代償ともいえる怪我と疲労で機能せず。穴を埋められそうだった若手中継ぎも次々潰れていき、先発陣も柱のディクソンと西は無援護で勝ち星を重ねられず、2014・15ドラ1コンビは期待はずれ。東明の奮闘だけでは追いつけず。
昨年の僅差を埋めるピースであったはずの野手補強。「あかんかったら、叩いてください」と言った人がいました。ハイ、叩きますよ。言っていない人も含めてですが。死球で骨折なら三百歩ゆずってあきらめがつくにしても、全盛期とは似ても似つかない体型で来日して、プレー以外の場所で肉離れやらぎっくり腰やら、開いた口がふさがりません。「しょーもないチーム」とのたまったチームに来てくれたのです。来年は叩きたくありませんよ。発奮してください。
GG賞パ・リーグショート部門で最低の11票だった安達。M鈴木でさえ28票獲得しているというのに、オリ自慢のショートストップが野球を見ているはずの記者たちにこんな扱いで、ファンは悔しくてたまりません。チームの中心となりうるべき選手がこんな存在感ではダメ! 来年は打つ方でもっと活躍し、そしてここぞの場面で、エラーではなく、チームを勝ちに導くビッグプレーを見せてください。
福良監督代行の来期監督就任会見で、チームをひっぱるべき存在として挙げられたのはもうひとり。チームの中心と期待し続けて早や幾年、そしてファンは裏切られ続ける、T-岡田。
打席に立ってもワクワクしなくなりました。8/30、M田村のリードでくらった三球三振は「ああやっぱりな」と悔しさすら湧かなくなりました。後輩のS山田はトリプルスリーです。歳下のF中田やDe筒香は世界戦で躍動し、L森も強打者として名を馳せました。君はいつまで立ち止まっているというのだ、T-岡田!
しかし何度裏切られても信じ続けるのが、哀しきファンのさだめ。100打点の公約、来年こそ達成してくれますように。
ベンチでの悔しそうな顔しか思い出せない伊藤。昨年はGG・ベストナイン・最優秀バッテリーに日本代表と、有無を言わさぬチームの司令塔として成長した…はずでした。
春先に積み重なった借金の責を一身に負わされ二軍に落ち、昨年は大差をつけて獲得したGGもたった1票と、一年で立場が暗転した伊藤の胸中やいかに。しかし信じています。逆境こそ、伊藤を強くするはずだと。捕手の固定はチームの強さに直結します。来年は、扇の要にでんと構える伊藤の姿を見られるはずだと、信じています。
今年は不動のセンターと信じて疑わなかった駿太の迷走は、見ていてこちらも辛いものがありました。同期のS山田に交流戦の際、食事に誘われたにもかかわらず「おそれおおい」と断ったと聞きましたが、思うところは相当大きいようです。打てないもどかしさのあまり感極まったのか、試合中ベンチで涙を流す姿もありました。
「あの時クジを引き当てとったらとは思いますが、そうなると駿太ともめぐりあえてなかったわけで…」とは長村前編成部長の言。山田哲人は山田哲人、後藤駿太は後藤駿太。登録名を変えて心機一転、高橋慶彦コーチのもとで、ひと皮むけてくれれば良いのですが。
新たに福良監督、二軍には田口監督が就任。コーチングスタッフもがらりと変わりました。秋季キャンプはもう始まっています。おもひでは心の片隅に残しておいて、その目は2016年に向けましょう。
吉田姓がどっと増えたドラフト。甲子園で名前を見た選手もちらほら。智弁の青山選手が指名されたのも喜ばしい。誰もが活躍することはむずかしいかもしれないけれど、オリックスのユニフォームで輝くことを、楽しみにしています。
入る者あれば、出てゆく者もあり。
田口二軍監督を慕っていた坂口が退団しました。
願わくば、ともに戦ってほしかった。いつの日か、一軍の監督に就任した田口の指揮下でチームを優勝へ導き、監督を胴上げする坂口を見たかった。
しかし野球人である坂口は、別のチームでオリックスの敵となることを選択しました。契約先はヤクルト。新たな場所を見つけられたことを、うれしく思います。チームメイトには大引もいます。一番・センター・坂口。そのアナウンスを、来年の交流戦、神宮球場で聞けることが今から待ち遠しくなります。
そして馬原も退団。その行く先は福岡なのか、それともアメリカなのか未だ判然としません。FA権を持ちながらオリックスに残ってくれたこと、中継ぎとして支えてくれたこと、ありがたく思っています。さよなら男前。
投手は他に、井川・中山・榊原・前田祐・古川・柴田が戦力外に。中山はトライアウトの直前で不出場となりましたが、どこかから話があったのでしょうか。井川はつくづく不思議な選手でしたね…若手投手にアドバイスする姿もあったと聞きましたが、20勝の面影は結局見えてきませんでした。前田は今シーズン苦しい場面での登板もあっただけに意外でしたが、怪我が多すぎましたね。榊原はトライアウトで好投したようなので新天地が待っていることを祈ります。古川は結局ドラフト1位の輝きを見せることはできませんでした。清峰高校時代のイメージとまるで違うおちゃらけたキャラクターでしたが、それが認知されるくらいに活躍できれば人気も出たであろうに、残念です。打撃投手としてチームに残ることはできたようなので、今度は裏方としてチームを支えてもらいたいと思います。
野手ではヘルマン・山本・鉄平・竹原・原大(育成)が戦力外に。竹原は西武入団が決まりました。福良監督代行に代わってあまり使われなくなったのですが、右の代打は貴重だったのに少しもったいないなと思います。ロッテ戦では良く打っていましたが、オリックス戦では打たないでください。山本和作は、山本というよりかずさく、と呼びたくなるキャラでしたが、森脇SA体制でなくなってしまったからにはやむを得ない通告でしたね。移籍1年目のヤクルト戦でのサヨナラタイムリーは忘れられません。鉄平は輝きを取り戻すことはできませんでした。移籍情報もありましたがどうなるのでしょう。ヘルマンは…ベンチを盛り上げてくれてありがとう。昨年のCSでのTの逆転3ランでの大はしゃぎ、丸永製菓事件であらぬ方向を指さす撹乱、オラつくチームメートをなだめる姿など、随所で存在感を示していました。
助っ人陣ではカラバイヨ・マエストリ・バリントンも自由契約に。バイヨは春先のホームラン量産時にヒーローにしてやれなかったのが不憫でした。バリントンについては采配面で同情すべき点はいささかありました。マエストリも中継ぎとして頑張ってくれたのですが、もう少し安定感があればと悔やまれます。
そして平野恵…コーチになってくれると期待していたのに(涙)。金本監督に誘われては、断れませんよね…。でもいつの日か、阪神でコーチ修行を積んだ後、ふたたびオリックスのユニフォームを着てくれると信じて待っています。
他のチームにしても、変化はたえず起こっています。
その波に乗り遅れずに、いざ進め2016、優勝へ!
ファンは信じることしかできません。
希望だけを胸に、その船出を見送って、夢見るために眠ります。
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