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おのづから言はぬを慕ふ人やあるとやすらふほどに年の暮れぬる(西行)
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今年もやってきました。

混雑はカンベンなので、朝8時前から並んで…。



11月ですがかなり暖かい朝です。



本を読みながら待つこと1時間ちょっと。やっと開館しました。時には15分前に開けることもありましたが、今年はほぼ定時。お天気がいまいちだったので、お客さんが減ったのかな?

今年の目玉は「紫檀木画槽琵琶」。
正面には山水画。背面には斜格子の小花文。「まるでルイヴィトン」と評判になっていることはニュースで見ましたが、色といい柄といい本当にヴィトン! シャレオツでカッコイイ!
石でできた尺八や笛も、音よりもその細工にほれぼれ。
時間をかけてじっくり鑑賞し、ため息しか出てきません。

古代人のベルト「間縫刺繡羅帯残欠」のあざやかな刺繍に驚いた後、琥珀でできた魚がアクセントの飾り紐「琥碧魚形」がセットになっていたらしいことにさらに驚き。古代人も魚が腰で揺れるたび「キャーカワイイ!」なんてはしゃいだのでしょうか。

大きなフェルトのじゅうたん「花氈」は現代でも洋館の客間に敷かれていそうな重厚感。模様も色あいも素敵です。当然ですがすべてが手作業の時代。いったいどのような人がデザインして、どのような手順で、どのような細工師たちがこれほどのものを作り上げたのでしょう。

エコがもはやあたりまえになった現代、企業が内部資料の印刷に裏紙を使用するように、もっと紙が貴重であったこの時代も、当然ながら紙の再利用が行われていました。背紙であったり、詩の練習用であったり。豪奢な宝物も眼福ですが、こういったなにげないものから当時の日常が垣間見えてくる展示物は非常に興味深いものがあります。

会場を出る頃には展示の前に二重三重のひとだかり。
休日の早起きはつらいけれど、人ごみにもまれるよりはずっとマシ。

しかし…。
いくら思うぞんぶんガラスに顔をくっつけて鑑賞できるにしても…。

ツライんですよね、最近。
展示物の性質上、どうしても会場は薄暗くて、ガラスから距離もあります。
焦点が合わなくて…。

やっぱりトシかなあ(TдT)

そして今年、スコープ片手に鑑賞している人が多いことに気づきました。
それだーーーー!
来年までに準備しておこう!

そして、やっぱりトシを感じます。
今年はついつい入り口前のテントへ。



植村牧場のブースで販売していたコーヒーを注文。

ふー、この一杯に生き返る…。

おみやげは植村牧場の牛乳2本、そしていつものお香です。


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ヤスオーと古都の片隅で暮らしています。プロ野球と連ドラ視聴の日々さまざま。
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