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おのづから言はぬを慕ふ人やあるとやすらふほどに年の暮れぬる(西行)
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5月5日にオリックス対日本ハムを見に行くことになりました。

中6日のローテーション通りだと日ハムの先発は3日がダルビッシュ、4日が武田勝、5日がウルフになるはずなので、

一番勝算がある5日の切符を買ったのですが、

どうも5日の先発が武田勝になるというキナ臭い噂があります。

僕は投手の能力を測るのにWHIP(投球回あたりの与死四球と被安打数の合計)という数値を重視しますが、

この人は、

2006年…0.99 2007年…0.87 2008年…1.06 2009年…1.18 2010年…1.07 通算…1.04

です。

この数値のだいたいの目安として、1.00未満で超一流、1.20未満で一流、1.40未満で二流ですから、この人の数値は大エースの数値ですが、この人は四球が少なく被本塁打が多いので、WHIPが実際の能力以上に素晴らしい数値になってしまいます。そこまでの過大評価はできません。

あの球の出どころが見づらい(足が着地した時に球を持つ手は背中)変則フォームも確かにタイミングが取りづらいでしょうが、変則フォームは慣れれば多少は打てます。それが2006年から2009年までだんだんとWHIPが悪化していることからわかります。

ただ、オリックスはこの人打てないですね。誰もが知っていますがこの人は与死四球が球界を代表するぐらいに低いので、とにかく打たないとどうしようもないんですが、本当に打てないですね。四月に対戦した時は6回まで完全試合でしたからね。

まあ、打てない理由は見てたらわかります。この人は球速もないし体もないので、コントロール主体のピッチングをしていますが、とにかく変化球を丁寧にイヤな所に投げてきますし、球種も多いです。左のスリークォーターなので左打者には当然背中越しから来る球筋ですし、まあオリックスの後藤やT岡田なんかが一番イヤがるタイプですね。

ただねえ、この人は与死四球が多いことからコントロールの神様のように言われていますが、リリースポイントが浅い(球持ちが悪い)ので、そこまで緻密なコントロールはないと思うんですよ。もちろんコントロール主体のピッチングをしているのでコーナーにはきっちり入れてきますけど、ボールかストライクかようわからんところまでは投げれていないような気がします。ちょっと希望的観測ですが。いくらタイミングが取りづらいフォームで、球種が多くても、コースと球種さえ絞っていけばコントロールが良いぶんある意味思い切って振っていけます。そういうところから被本塁打も多いんだろうなとも思います。誰とは言いませんが、来た球適当に振るタイプはダメでしょうけど。

だから、僕が一番期待するのが、ロッテから来た竹原直隆です。僕のイメージでは、「左投手に強いイメージはないが、右投手もダメなのでしいていえば左投手の方がいい」、「ボール球は意外と振らないので四球は多いが、ストライクゾーンの空振りも多いので三振も多い」、「長距離砲と言われながら最近のスイングにはあまり豪快さはなく、ホームランはそんなに期待できない」ですが、オリックスが待ちに待った「右の長距離砲で左投手キラー(世間のイメージ)」です。怖いのでデータとかは調べていませんが、ここは世間のイメージを信用しようと思います。彼と、百戦錬磨の北川さん、最近ちょっと変化球も打てるようになってきたバルディリスあたりは長打も期待できるので、しっかりと狙い球さえ絞れば武田勝は攻略できると思うんですけどね。下が理想のオーダーです。オリックスには聖域があるみたいなので、こんなん考えるだけ無駄なんですが。

1(右)森山→内野安打狙い

2(遊)山崎→右に進塁打が打つのが上手い

3(指)北川→一発狙い&犠飛を打つのが上手い

4(三)バルディリス→一発狙い

5(左)竹原→一発狙い

6(一)T-岡田→まぐれの一発狙い

7(二)後藤→大まぐれの一発狙い

8(捕)誰でもいい

9(中)坂口(守備要員。坂口は選球眼があるが、武田勝に四球狙いは無駄)

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