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1ヶ月遅れで開催された世界フィギュア。
急遽モスクワでの代替開催となりましたが、日本での放送時間を考慮した日程にしてくれたそうです。ありがたいことです。
といっても、編集された録画放送でしか観られなかったのですが・・・。
パトリック・チャン選手には圧倒されました。「4回転もちゃんと飛べるよー」とアッサリ決めてしまうところは、さすがの技術力。良く言えばええとこのお坊ちゃまのような、優等生的スケーティングにもっとメリハリがつけば、向かうところ敵なしかもしれません。
小塚選手にはフィギュア男子シングルの原点を見るような気がします。衣装もシンプルなものが好きとどこかで聞いたように思いますが、フィギュアは音楽だけを使い身ひとつで広いリンクを自分の世界に染めてしまう競技。正確なスケーティングスキルと確実に音楽をとらえる芸術性、あらゆる基礎がしっかりと身についているのは血筋だけでなく、本人のたゆまぬ努力の賜物なのでしょう。もっともっと進化していく姿をこれからも観続けていきたい選手です。
高橋選手は残念なトラブルでした。でも現役続行するというコメントに、ファンとしてちょっとほっとしています。織田選手は・・・突発的事態に弱いのかな・・・。
ロシアのガチンスキー選手は、プルシェンコと重なりました。実際プル2世との呼び声も高いそうですが。日本にとってソチ五輪の脅威となりそうな存在です。
浅田真央選手の痩せっぷりには他人ながら心配でなりません。背骨も浮いていたし・・・あの身体で4、5キロ落ちるのは相当なダメージだったはずです。それでも果敢に3アクセルに挑戦したのは浅田選手らしいですが、怪我がなくて何よりです。FSで滑りだした瞬間に銀盤がラベンダーの色に染まりました。いつもの高度な技術は少し陰をひそめてしまっていたけれど、やはり浅田選手は不世出の天才なのだと感じます。前季、安藤選手が捕まったジャンプの厳格な判定が、今回は浅田選手を捕えてしまったようです。ただ今季は挑戦の第一歩。再び笑顔の真央ちゃんが見られる日を待ちたいと思います。
村上選手のSPは笑顔が固く観ている側まで緊張が伝わりました。今までの大会とうってかわっての辛い判定は、シニアに転向したばかりの彼女には受け止めがたい結果だったかもしれません。それでもFSではのびのびと力強い、村上選手らしいスケートでした。新しいプログラムが楽しみです。
柔らかなスケーティングに魅了されたのは、やっぱりコストナー選手。今季のFSはとても彼女に合っていたと思います。大きな崩れもなく銅メダル! オメデトウ! もうベテランの域だけれど、ソチまで頑張ってくれるかな?
キム・ヨナ選手。点数には触れません(笑)いつも衣装が素敵な彼女ですが、今回はイマイチだったかも・・・(浅田選手のSPもそうですが;)まあ、衣装で決まるわけではないですが・・・。表彰台の涙には感じるものがありました。本人も原因がわからないと言っていますが、五輪で金を取っても解放されることはない重圧は相当なものだったのでしょう。スピードと迫力、優美なステップは健在ですが、本来なら、もっと進化した彼女を観られるはずだったのに、と思うところは尽きません。
この大会、ドキドキもハラハラも忘れて魅入られたのは、唯一、安藤選手の演技でした。SPは極上の時間でした。ジャンプもステップも背中に羽根が生えているようでした。天女が羽衣を纏い舞ったのは、こんな舞いだったのかもしれない。そしてFSでは力強いスケーティング。震災という困難に立ち向かう日本人に、癒しとパワーを与えるような、思いが伝わる2つの演技でした。バンクーバーを終えて突き抜けるものがあったのでしょうか。このシーズンの安藤選手の安定感を象徴するような金メダルでした。表彰台での柔らかい笑顔に、なぜか「大丈夫」、そんな言葉が浮かびました。ミキティはもう大丈夫。
FSで印象的だったのはレオノワ選手。地の利も力にして観る者を楽しませてくれるレオノワ選手のスケートが戻ってきたように思います。ロシアにはジュニアにも手ごわい選手が控えているという情報。ソチが行われる頃には、戦力図は大幅に塗り替えられていることでしょう。
今年の冬が今から待ち遠しくなる、世界選手権でした。