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おのづから言はぬを慕ふ人やあるとやすらふほどに年の暮れぬる(西行)
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『JIN-仁-』

よーーーやく、続編が放送されることとなりました。長かった・・・。

関西地方では再放送がなかったので、総集編のおぼろげな記憶頼りに観始めたのですが・・・。

実は我慢できずに原作を読んでしまったため、和宮のくだりあたりのオチは知っていたのでちょっと面白さ半減でした。失敗したな(しかも最終巻はまだ未読)。

中岡慎太郎が市川亀治郎と知り、『風林火山』が好きだった者としては楽しみなツーショットです。近藤勇のミヤは「おおっ!」というキャスティングだったのですが、初回限りと知りガッカリ; ところで沖田総司は出ないのでしょうか。

仁先生の求婚を断った咲ちゃんの心情は切なくて胸にしみます。原作には登場しない未来の存在がそうさせるのでしょうが・・・咲のキャラクターは原作よりひたむきさが出ていて好感度大です。ラスト、ふたりの関係がどうなるのか想像するにも待ちきれない思いでいっぱいです。

しかし、今度は映画化という噂を耳にしたのですが・・・完結編と銘打ちながら、終わらせないつもりかTBS・・・。

 

『生まれる。』

オープニングのインタビューシーンは少々蛇足の感がなきにしもあらずですが。

14歳の母ならぬ51歳の妊娠とは、なかなか思い切ったテーマです。高年齢出産の是非は感情も入り混じった喧々囂々の議論の的となっている昨今ですが、51歳だろうと14歳だろうと、自然発生的にしろ人工的にしろ条件がそろえば子を宿すことは可能なわけで。そうなった以上、中絶してしまうことは殺人であるという考え方もあるわけで。とはいえ、子の保護者となる親の生活力が果たして成長に満足な環境を与えうるものであるのかどうかという現実的問題もあるわけで。ましてや上に一般的常識や世間体なるものを認知している年齢の兄弟がいるのなら、事態は親だけに限ったことでもなくなるわけで。

問題は、産むことではない。重要なのは育てることだ。

と、思う。当事者でない者がいうのも何だけれど。

虐待にしろ放置にしろ、「だったら産むな」と言いたくなるようなニュースは後を絶たない。子ども手当だのイクメンだのと、産めよ殖やせよという割に社会は子を育てる環境に適しているとは言い難い。

「命の尊さ」とか「奇跡」とか、きれいな言葉で正当化するのは、どうかと思う。

妊娠をテーマにした作品は、そのあたりを美辞麗句で飾りつけうやむやにしてしまうことが多いので肩透かしをくらう。

「産みたい」という母、反発する4人の子。行く先に山積みとなる問題を、どのように対処していくのか。

そろそろうやむやにせず、ビシッとした答えを出す作品を観てみたいものです。

 

『江 ~姫たちの戦国~』

うーーーーーーーん・・・・・・・・・・・・。

まあ、ねえ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

ドラマなどの創作物に「史実」という言葉を持ち出すのは好きではないです。

歴史学には当然ですが「史実」などという言葉は存在しませんし。

深窓の姫君がその時何をしていたかなぞ、リアルタイムの史料は存在しないのですから、そのあたりの想像をふくらまして面白い物語を創るのが、物書きの仕事だと思います。

家康との逃亡劇や作戦会議の立ち聞きなどの仰天エピソードも、ありっちゃありだと思います。主人公が部屋に閉じこもって言われるままに人質となり言われるままに嫁ぎ言われるままに離縁させられても面白くない。

面白けりゃいいのです、面白けりゃ。

面白けりゃ、ね。

そのあたりが、物書きさんの腕の見せどころだと思います・・・。

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