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おのづから言はぬを慕ふ人やあるとやすらふほどに年の暮れぬる(西行)
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と、いえば正倉院展。

今年も行ってまいりました。

毎年、朝イチで並びます。目安は7時半。それだと混雑になる前に、目玉の展示物も真ん前で眺められるのです。
しかし引っ越した今年、国立博物館が遠くなりました。
電車とバスを乗り継ぐこと、一時間。平日に出勤する時より早起き。
自転車でパーッと訪れていた頃が懐かしい…。
しかし、頑張って早起きしました。

もくろみ通り、一列目をゲット。肌寒いですが苦痛なほどではありません。
一時間ほど並んで開館しました。
真っ先に目玉の漆胡瓶へ駆けつける人もいますが、とりあえず順番どおりに鑑賞。
まずは鳥木石夾纈屏風。左右対称に長尾鳥が描かれています。
漆胡瓶を彩る細かい文様も360度から鑑賞。フォルムの曲線も美しい。
加齢のせいかスマホのせいか、弱ってきた目のために今年こそスコープを買おうと思っていたのですが、金欠に苛まれているうちに秋が来てしまいました。ガラスに顔をくっつけ眉間に皺を寄せながら何とか細部まで見きわめようと頑張りますが、やっぱりもう限界。月賦でも来年は買おう…。

大幡残欠はかわいいチェック柄。元は15メートルにも及ぶ長さだそうです。これが大仏のまわりにいくつも飾られ揺れている…どれほど荘厳だったことでしょう。
緑に彩られた磁皿もステキ。お皿やお椀、セットでそろえたいですね。

ガラス玉をあしらったり変わったかたちをしていたり、さまざまな鈴が展示されていました。まるっこい唐草文鈴はドラえもんの鈴みたいでかわいい。
カワイイといえば撥鏤飛鳥型。チラシで見た時は手のりサイズかと思っていたのですがなんと指のりサイズでした。これを手作業で掘り、色付けしたのですから、信じられない精巧さです。

展示の最後には興味深い古文書。高齢者や寡婦、孤児などに臨時給付金が支給された記録がありました。…今も昔も、お上の行う政策に変わりはないのだなあ。
また、写経生が待遇改善を訴えた文書も。月に五日休みをくれとか、食事や衣服を配給してくれとか。…いつの時代も、雇われ者は悲しいなあ。
これを展示することにした学芸員さんも良い仕事しますね。

今年も眼福、眼福。
ミュージアムショップでは、いつものお香はまだ残っているので、正倉院柄のふきんだけ購入。

その後は、できたばかりの春日大社国宝殿へ。
式年造替にあわせ、宝物殿を建て直して10月に開館したばかりです。



宝物殿は古びていたのですが、ミュージアムみたいになっていて驚きました。

真っ暗な「神垣」を通り抜けた先は…。



おん祭りで使われる「だだいこ」です。

展示は二階へ。源義経や楠木正成が奉納されたと伝えられている甲冑や、足利義満奉納の刀剣が展示されていて、迫力がありました。
蒔絵筝は復元されたものの美しさに圧倒。
「平安の正倉院」と呼ばれるだけあります。
なかなか見ごたえがありました。

さて、ハシゴするとお腹がすいてきました。

なんと、国宝殿の隣にはカフェまでできています。入らないわけにはまいらぬ。



ソフトクリームセット…これで950円は…ま、まあ良いか。

トッピングされているさくさくした食感のお菓子は香川県産だそうです。歩き回って暑くなったので冷たいものをいただきましたが、食べ進めるとやはり寒かった;;



外には猫がひなたぼっこ。七五三でおめかしした子どもが一緒に写真を撮っていました。

奈良公園側を歩いて帰ると、何やらイベントらしきものが。



奈良博覧会、と銘打った中川政七商店主催の奈良の名産物を集めたイベントでした。
入ってみると、かなりの人でにぎわっています。
食べものから工芸品に至るまで、ところせましと並んでいます。
中川政七商店といえば、今年の夏、ドラえもんのタイムふろしきを販売していました。それを知ったのはすでに晩夏の頃。もちろん売り切れ…。淡い期待を持ってのぞきましたが、やはりありませんでした。のび太くんのめがねはありましたが(40,000円超也)。
ツレがどこかでもらってきた吉野杉のお箸。持ちやすく軽いので菜箸にしていたのですがこの間折れてしまったので、どれ買おうかなと手に取ったらソコソコのお値段でした。ずいぶんもったいないことしていたのだな…。

快晴の祝日。ひさびさの奈良は、観光客でおおにぎわいでした。
なつかしくもあり、淋しくもあり。



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10/29 ☆☆☆☆F-C☆☆
日ハムが本領発揮。終盤に広島を突き放して日本一になりました。
今夜も真っ赤のマツダスタジアム。先手を取ったのは日ハムでした。二日前サヨナラホームランを打った西川は、完全に調子を取り戻していました。いきなり三塁打からの先制点、今日は日ハムがペースを握ります。
おおかたの予想を覆す予告先発は増井。しかし、もし落としても大谷がいるという安心感からか2戦目とはまるで違った姿を見せます。一方、絶対に勝たなければいけないというプレッシャーからか動きの硬い広島の選手たち。暴投とエラーで逆転するものの、無死二・三塁からの無安打は下位打線とはいえ淋しいものとなりました。
広島の必勝法は、タナキクマルで一気呵成の攻撃をすることにありました。中でもCSで打率8割と躍動した田中ですが、このシリーズ、なかなか出塁することができません。その重圧は、守備にも大きく影響を与えていました。同点の4回、近藤がヒットで出塁して迎えたレアード。野村は計算どおり内野ゴロを打たせました。もしここで、田中がエラーしなければ――その後の試合展開は、大きく変わっていたかもしれません。そして日ハムは、相手のミスは絶対に見逃してはくれません。しかも絶好調の西川とあっては、お手上げです。
しかし、この時先発の増井に代打、しかも成功率の低い矢野を出したのは、日ハムの数少ないミスであったと思います。有原がベンチにいない日ハムには第二先発を任せられるような先発要員がいませんでした。試合はまだ中盤。しかもビジター。調子の良さそうな増井を降ろせば、ひっくり返される可能性は大いにありました。
案の定、鍵谷はコントロールが定まりません。しかし広島打線はそれを冷静に見極められないくらい、焦っていたように映りました。緒方監督も代打攻勢で勝負に出ますが、新井は浮ついた相手以上に浮ついていました。甘い変化球を見逃して高めの釣り球に三振…どこかで見たような…しかも何回も…あ、Tだ。
結局、鍵谷が2イニングで1失点、井口が1失点。同点にはされたものの、この場合「よく同点で済んだ」といったところだと思います。日ハムベンチにとってはこの上なくうれしい誤算であったことでしょう。同点の終盤であれば、このシリーズフル回転のバースが登板できます。そして、やはりしっかり抑えたことで大きな流れができました。
8回表。広島は今村に続いて、ジャクソンが登板します。2アウトは取るものの、絶好調男・西川が出塁したことで変化が起きました。大きくリードを取る西川に、ジャクソンが翻弄されます。しかも打席には厄介な中島。さらに間の悪いことに、自分の打席の時のストライク判定を不服としたエルドレッドが一塁で何事か口にして、球審が試合を止め注意に向かいあわててコーチが仲裁に走る、というひと悶着が起きました。ジャクソンは気持ちの落ち着かないまま投球してしまったように見えました。中島にきれいにはじき返され、続く岡にも打たれてしまいます。満塁。ここで広島ベンチは間を取るべきでした。しかし続投。もう完全に切れてしまっていたことは、画面越しにも伝わりました。
ネクストに大谷。しかし打席には立たず、勝ち越したことで日ハムベンチはバース続投を選択しました。1点差ならまだ逆転の目はあるはずでした。ここで投手交代していたら…。
印象的だったのは、点差がついたその裏の攻撃、広島の打者が粘りを見せたことでした。また、9回表の守備においても、小窪や田中が良い守備を見せました。最後の最後、あきらめない姿を見せたことはマツダスタジアムに詰めかけた満員のファンの心に響いたことでしょう。

結局、勝敗を分けた要因の中のひとつは采配のミス。しかし、勝った日ハムにも随所にミスが見られました。相手の隙につけこめるかどうかが、強者のぶつかり合う短期決戦のポイントです。大きなG差を追い続けた日ハムは、劣勢の身で用兵や戦略に苦慮しながらシーズンを戦ったため、その方法を会得できたのでしょう。充実した戦力からあみだした勝利の方程式に基づいて戦ってきた広島は、それ以外の解を持たないために結局土壇場でパターンを崩すことはできませんでした。
しかし、監督も選手もはじめての日本シリーズで堂々たる戦いぶりを見せた広島。黒田の花道を飾ることはできませんでしたが、若い選手が多いチームです。相手の胴上げをベンチから見守る選手たちの目には、すでに来季が見えていたことでしょう。まだ広島の時代は続きそうです。次こそ、広島の街が歓喜に沸き上がる瞬間を見せてくれることでしょう。
日本シリーズでは勝てないというジンクスを破り、黒星先行から怒濤の4連勝で日本一を決めた日ハム。すべてが逆転勝ちでした。栗山監督の勝負どころでの決断はチームに勇気と勢いを与えました。激戦のパ・リーグを勝ち抜いた強さの源は、そこにあったのかもしれません。敵地に配慮した控えめな勝利インタビューもまたその人柄を表していました。最後、大谷と黒田の投げ合いを見たかったとのつぶやきは、本音ですかね?

今年も野球が終わりました。秋の夜長は退屈です。


10/25 ☆F-C☆☆
黒田先発で札幌ドームの半分をいっそう赤く燃やすカープファン。有原はエルドレッドに3試合連続ホームランを浴びるものの、それ以降はシーズンどおり冷静にマウンドを守ります。
そのまま広島リードで迎えた終盤、先頭の中島が粘って四球をもぎとると、球場はがぜん盛り上がります。こういう時の日ハムは本当に強い(しみじみ)。中田の打球はレフト方向へ。ほんのわずか、松山のグラブは届きませんでした。
リードはわずか1点。次の回、打席の回る松山に守備固めを出すか否か、難しい判断だと思います。しかし大谷を敬遠してまで守りに行った1点ならば、守りに徹するべきだったような気もします。
そして逆転しての最終回。マーティンを欠いて抑え不在の日ハムは、谷元が登板します。いくら強靭なメンタルが持ち味であっても、中継ぎと抑えでは心境がまるで異なるといいます。さすが、圧倒的な強さでセ・リーグ覇者となった広島は、不屈の精神で同点に追いつきました。しかしここで勝ち越せなかったことで、アドバンテージはまだホームチームにありました。
札幌ドームの異様な雰囲気の中、大瀬良はよく投げたと思います。しかしグラウンドとベンチのわずかな意識のずれを見逃してくれるほど、日本シリーズは甘くない。8回に敬遠した大谷と勝負するのか否か。それとも逆転タイムリーを打たれた中田と勝負するのか否か。前進守備を取るのか否か。正しい選択とは戦いの中では結果論でしかありません。しかし全員が同じ意思を持って勝負に徹していたのかどうか、札幌ドームの大歓声のうねりの中で、1・2戦と日ハムがそうであったように、広島の選手たちに動揺は生まれてていやしなかったかどうか。もちろん、あの当てるのすら難しいであろうコースをヒットにした大谷の技術がすべてを凌駕したことに尽きるのですが。前進守備なら外野を狙ったでしょうから、前進守備が正解というのも結果論。ならばやはり敬遠が正解だったのか? 答えは出ません。
さあ、おもしろくなってきました。このあと4・5戦の行方が、見ものです。

10/26 ☆☆F-C☆☆
CSでもいいアピールをできなかった岡田ですが、ここでも再三ピンチを招きます。しかしここぞで攻めきれない日ハム。好投の高梨を援護できないだけでなく、目を疑うようなエラーで無安打のまま先制を許してしまいます。今ひとつ乗り切れない日ハムを盛り上げるのは、やはりこの男。栗山監督が絶大な信頼を寄せる不動の4番・中田翔。グラウンド整備で間が開いた直後の初球。不用意な一球でした。
そして前日は守り切れなかった1点を守るため、この時からレフトに野間を置いていたのです。その紹介もされないまま、レフトが画面に映らないくらい打った瞬間の同点弾だったため、しばらく気づかなかったのですが…これが8回の攻撃で裏目に出ることに。鈴木がバントサインを見逃したこともあり得点圏にランナーが進めず、野間の打順で走らざるを得ない赤松が刺されてその回は終了してしまいました。
そして中田と同じくらい打たせてはいけないバッター、レアード。同点や逆転の場面では必ずお目にかかる寿司ポーズ。いったいどうやって抑えていたのだろうと不思議になるくらいの打率なのですが、こういうここぞで強いバッターの存在は、短期決戦の脅威です。そしてなぜかこの時、広島はDH解除していました。これが9回で裏目に出ることに。本日の抑え、宮西を相手に広島は二死から満塁まで攻めたてます。そして丸。次は投手の打順です。残りの野手を考えれば、丸が最低でも同点、あわよくば逆転まで持ちこまなければいけません。その焦りが、丸のスイングを長打狙いの大振りにさせ、押し出しのチャンスをみずから捨ててしまいました。
マツダスタジアムではおもしろいくらいズバズバと的中していた緒方采配ですが、札幌では何やら曇りがちです(その気持ちわからんでもない)。
これで星は五分。広島はいずれも逆転負けです。マツダで見せた打棒が、北の大地で気温とともに冷えてしまいました。ジョンソン中4日で、勝負に出ます。

10/27 ☆☆☆F-C☆☆
日ハムがホームで3連勝し、日本一に王手をかけました。それも衝撃の、サヨナラ満塁ホームランで。
初戦、日ハムが手も足も出なかったジョンソンですが、さすがに疲労もあったのか、その時ほどの圧倒的な強さはありませんでした。それでもバックの好守備に助けられ、再三のピンチを冷静に切り抜けます。
いっぽうこの日も広島が先制。加藤はやはりCS同様、脆さが出てしまいました。これは広島の流れか! と思わせたその雰囲気をひっくり返したのがメンドーサ。第二先発というよりは敗戦処理のイメージでした。ところがどっこい。左先発対策で並べた右打者は軒並み歯が立ちません。どころか左打者もクルクル。こんなに三振を取るメンドーサを見たのは初めてかもしれない、というくらいクルックル。この日、先発捕手は大野ではなく市川でしたが、メンドーサのイメージにあるナックルカーブではなく、チェンジアップを効果的に使っているように見えました。「目先を変えるのは良いby我が家の解説者」のは確かですが、ここまでうまくハマるとリードしているほうも楽しかったかもしれません。
広島へ傾きかけた流れを堰き止めたメンドーサですが、ジョンソンも負けてはいません。しかしいかんせん中4日、6回で降板せざるを得ませんでした。連投となる広島救援陣。やや厳しい判定も相まって、ピンチを迎えた今村にはあきらかに疲れが見えました。しかしここは、岡のやや浅いセンターフライでスタートを切った田中の走塁を誉めるべきでしょう。
日本シリーズの延長戦は15回制。そのルールも、広島ベンチを悩ませる要因であったでしょう。正捕手の石原に代打を出すべきか、否か。選んだのは後者でした。短期決戦は勇敢な決断が時に勝敗を分けます。結果論を恐れず踏み出せるかどうか、とりわけ先攻のビジターチームは厳しい立場に置かれます。そしてこの特殊な環境で初登板となった中崎。四球を出した時点で動揺は始まっていたようにも思います。中島の内野安打は取りに行くべき打球ではありませんでしたし、アウトだと憤慨するエルドレッドにも心を揺さぶられてしまったでしょう。そして岡の死球と怒りをもろに受け、ボルテージの上がる球場で、いつもの守護神に戻れというのも酷な話でした。
ちなみに乱闘未遂の件に触れるなら、我が家の解説者はエルドが一塁についていなかったから満塁にするためわざと当てたのだと言いましたが、わざわざ火種を蒔く必要はありませんしただのコントロールミスに感じました。岡の導火線の短さは学生時代からのものですし(勝利後は激昂したことを後悔してかやや元気がないように見えましたが)。中田も中崎に帽子を取れとジェスチャーして場を収束させるために出ていったようなので、ヤル気満々扱いされて少しかわいそうです。中崎が帽子を取らなかったのも動揺の現れでしょうね。間を取ることもできないうえに外角しか投げられなくなって、それを見越した西川のフルスイングでした。一球で仕留めた西川の大勝利。ここであの打撃、さすがのひとことです。
さあ、舞台は広島に戻ります。内弁慶シリーズとなるのか、それとも勢いのまま日ハムが勝ち切るのか。第6戦の先発は大谷ではなく、増井となりました。これは抑え大谷の再現なのか。それとも最後の最後、黒田-大谷の投げ合いを見せたい日ハム側のサービス精神なのか…それはないか。



10/2 第一次戦力外通告
非情な季節のはじまりです。
投手が5名(引退の小松を含めると6名)、野手が2名。全員入団経緯を見ているだけに、淋しい気持ちがぬぐえません。
白仁田はきっとめぐりあわせによっては入団時からドラ1並の活躍をできていたのかもと、昨年の投球を見てほろ苦さを感じました。
入団時はサトタツ2世になれると思った森本…伸び悩みましたね。
坂寄はやはり昨年の消化試合が最後となってしまったか。
甲子園の活躍が記憶にあった大田阿斗里も縁あってオリの選手となったのに残念です。
角屋はベンツくらいしか印象がないのですが、たった一年で戦力外とは、何か理由があったのでしょうかね。
原拓は2014年、ペーニャ激怒事件をはじめ10・2での同点タイムリーなど、躍進の立役者のひとりとなってくれました。西武から移籍してきた時はいろいろな先入観もあってあまり歓迎していなかったのですが、いつの間にか内野のバックアップとしてだけでなくベンチの盛り上げにも欠かせない存在となっていました。今季開幕時は代打の打率が8割を超えていたのですが、内野の控えに若手が増えてきたこともあって、徐々に存在感が希薄になっていったので心配していたのですが、トライアウトを受験するそうなので、よい出会いがあるといいですね。
中村一生の戦力外からの活躍には、一期一会による人生の転換を目のあたりにした気がします。トレードや戦力外という小粒な駒をうまく使いまわすことのできる岡田前々監督の目に止まったからこそ、折々試合展開を変えるファインブレーを見せてくれました。今年はお立ち台に立ったサヨナラ打が最初で最後のヒットとなりましたが、新天地での活躍を期待しています。

10/20 ドラフト会議
支配下で投手6名、野手3名、育成で投手2名、野手3名を指名。
1位は東京ガスの山岡投手でした。「今年こそ田中に突撃してほしいなあ。もういいかげん、確率的に当たるでしょ。いやでも、外した場合また競合しそうだから、また外してしまうと…うーん…」と数日前から悶々としていましたが、当日の朝になって突然山岡指名の報道が。誰が明言したとも書いていなかったので本番まで半信半疑、いや8信:2疑だったのですが、やっぱり的中。オリックスの情報管理はいったいどうなっているのでしょうか…? 西武・今井や楽天・藤平の単独指名なんてまったく報道されていなかったのに。
少しがっかり感はあったものの、山岡投手も外れ1位なら競合クラス。下位球団がのきなみ単独指名を行っていたことを鑑みるに、今年の豊作ドラフトではこういう戦略を取らざるを得なかったのかなとも思います。
山岡は高校野球の広島県予選決勝で現在巨人の田口と投げ合っていた時の印象が強く残っています。結局プロ志望届は出さず社会人に進みましたが、順調に成長している様子。でもって、ここ重要ですが、割とオリ姫人気の出そうなルックス! 最近これも査定に入ってる? 気のせい?
2位も社会人の投手で、即戦力投手を希望した福良監督の意思が尊重されたようです。
8位の澤田は大阪桐蔭で藤浪と二枚看板を張っていた投手ですね。どんな活躍を見せてくれるか、楽しみです。
そして育成5位の明大・中道捕手は、智弁学園出身。青山投手とバッテリーごとひきうけちゃう? と書いたあの記事がまさか現実になろうとは…。順位が順位だけに入団してくれるかどうかはわかりませんが、もう一度青山とのバッテリーを見たいなあ。一軍の舞台で叶えば、もう感涙ものです。
上位指名の報道があった野手は阪神が1位指名するなどで縁がありませんでしたが、まずまず、ウィークポイントを補填する指名ができたのではないでしょうか。まあ、ドラフトの可否が結論づけられるのは数年後のことです。戦力として育成できるかどうか、環境を整えられるかどうかは、フロントと現場の手腕にかかっています。頼みますよ!
しかし、それにしても。
どうしてクジは全部パ・リーグが当てちゃうのですかね? もっと頑張ってくれよセ・リーグ!

10/25 第二次戦力外通告
ドラフトの結果を受けてか、投手1名、野手3名が通告されました。
サトシュンは金子2世とも言われた実力を買われての2位指名だったのでしょうが、内容を見ていると「うーん…」と眉間が狭くなることが多くて…。何度もチャンスを与えられていただけに、やむなしの結果だったかもしれません。
イケメン揃い? の捕手陣のひとりであった齋藤俊雄。かの「やる気ないやつがおる」事件のとばっちりをくらうまでは左専用でスタメンマスクをかぶる試合も多くありました。若手が増えてきたうえにトレード組とあって、予想された結果でもありました。
同じくキャッチャーの田中大輔は、全オリファンがざわついた、かの「代打田中」事件の印象しかないのですが、戦力外からの獲得とあってあまりチャンスはもらえませんでしたね。
そして堤。美人の奥さんと結婚してさあこれからという時期でしたが、この若さでの戦力外は、次の人生を早く見つけた方が良いという球団の思いやりもあったのかもしれません。奥さんは手術を受けたばかりのようで、苦労が続きますが、野球を続けるにしてもやめるにしても、ふたりのこれからに幸あれと祈るばかりです。

 



10/22 ☆C-F
超・重要な第一戦は、広島が奪取。
初回、ジョンソンはいきなりピンチを招きましたが、中田を三振に抑えて日ハムに傾きかけた流れを断ち切りました。
一方、日ハムは必勝を期して大谷を立ててきました。が、雨にぬかるんだマウンドのせいでしょうか。初回からどこか投げにくそうでした。思うようにいかない心の乱れが、二回の失点につながってしまったと思われます。一塁走者・安部が走って大野が投げる。中島の捕球体勢を見るに、大谷がカットするサインだったように思うのですが。そうすれば三塁走者・鈴木はホームに還れず、その後の試合展開がどうなっていたかはわかりません。
日ハムも再三チャンスは作るのですが、さすが今年を代表する投手のジョンソンです。右打者のインコースの制球には舌を巻きました。それを唯一崩せそうだったのが、「ファウル打ちの名人」中島(プロ野球選手に対してこの紹介文句はどうかと思うが)。粘られたあげく四球を与え、動揺したのか、次の岡にも四球。しかしそのチャンスを中田が併殺で潰してしまいます。3番・岡は良いオーダーだと思いましたが、4番の中田がブレーキになってしまいましたね。地元ということもあって、気負いすぎていたのでしょうか。
一方、4番に新井ではなく大谷に相性が良いという松山を据えた広島は大当たり。まさか大谷キラーがこんなところに…!
最後、点差がついたものの中崎がそのまま登板。初めての日本シリーズに緊張したのか? なかなかストライクが入りません。そこへ新井がマウンドへ行き何やら声かけしたもよう。すると中崎がみるみるよみがえりました。どんな魔法をかけたのだろうか?
…という新井マジックに象徴されるように、終始広島の良いところだけが目立った試合でした。

10/23 ☆☆C-F
神ってるのは、緒方監督だった!
野村もいきなりピンチを招きますが、冷静に切り抜けます。するとその裏、まったく同じ展開で広島にチャンスが。外野フライで本塁を狙うも、近藤の好返球でタッチアウト。この時は、日ハムの流れになるか、とも思ったのですが。
何故に今日は7番小窪? と首を傾げたオーダーが大当たりで広島が先制。360度真っ赤に染め上げられたマツダスタジアムはお祭り騒ぎ。ここまでのアウェー感は見たことありません。ヤフオクドームでもありえません。その雰囲気に呑まれたのか、打線に元気がありません。同点に追いついた場面も、ヒットではなくタイムリーエラー。二日続けて、日ハムには適時打がないのです。
互いに膠着しかけた試合が動いたのは、6回、広島のキーマン・田中の出塁からでした。そして菊池の意表をつくバスター。内野を抜けるや田中は三塁を蹴ってホームへ滑り込みました。いったんはアウトと判定された大野のタッチがビデオ判定により覆ったことで、試合の流れは一気に広島側へ傾きます。こうなると堰き止めるすべは増井にはありませんでした。
野村の変化球を有効に使う投球術は、石原のリードにより数倍の効果をもたらしているように見えました。今季野村の勝ち星が飛躍的に増えたことに象徴されるように、ジョンソンも絶賛したベテランキャッチャーの存在は、広島の優勝には欠かせないピースだったのだと改めて感じます。一方、日ハムのキャッチャー大野は、超アウェーの異様な雰囲気の中、浮足立つ大谷や増井を操縦するには経験不足のように見えました。暴投を捕球できず4点目の犠飛に繋げてしまったように、もっとも動揺していたのは大野だったのかもしれません。
かくして、日本シリーズは広島が連勝して札幌へ乗り込むこととなりました。
広島は黒田で王手をかけることができれば、北海道の客席も埋めるであろう赤い歓声を力に、このまま一気に日本一へ向かうでしょう。
しかし、それではつまらない。ホームに戻って、巻き返せるか日本ハム。大谷がDHに入れば打線に厚みが出ます。有原でまずひとつ、自分たちのペースを取り戻して、相手の勢いを止めたいところです。


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