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おのづから言はぬを慕ふ人やあるとやすらふほどに年の暮れぬる(西行)
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やりました。日ハム。

中日有利の下馬評を覆して、王手です。

 

日ハムファンといいながら、

日ハムの試合を真剣に観るのははじめてだったりして。

 

今日が金村でしたね。

降板するまで、少ししか観られませんでしたが、気迫あふれる投球、見事でした。

お立ち台での真摯な謝罪に、彼の苦悩があらわれていました。

許される行為ではありませんでしたけれども、立派に責任を果たしたのではないでしょうか。

 

日ハムの面々は、非常に雑多な個性派集団。

プロ野球チームにもいろいろありますが、日ハムは、

巨人のようなエリート集団でもないし、

ソフトバンクのような固い結束力も感じないし、

阪神のようなファンから先に盛り上がるような雰囲気でもない。

チーム内もなんだかバラバラで、

小笠原のようなサムライ魂もいれば、

新庄のようなパフォーマーもいるし、

ダルビッシュのような悪童もいれば、

稲葉のような苦労人もいる。

なのに、不思議とひとつに融合している。

 

日ハムは北海道の球団ですが、

その点が非常に《大阪的》だと思います。

大阪は雑多な文化が大好き。

たとえば、《世界の大温泉》と謳うスパワールド。

コンセプトがあるようでない、なんでもアリな空間です。

大阪のオバチャンが派手といわれるのも、とりあえずなんでも取り入れようとするから?

 

大学の卒論で、《木村蒹葭堂》という近世の文化人について書きました。

このオッサンは、大坂に在住し、いろんな書物・物品を集めていました。

当時は全国各地に名をとどろかす、有名人だったようです。

和洋問わず、あまりにさまざまな分野に興味を持ったために、

かえって学問の幅が広がりすぎて、教科書に載るような人にはなれなかったのですが。

大阪とは、そういう町です。

大きな港があって、そこからいろんな文化が入ってきたことで、

異分野を排除するような思考が生まれなかったために、

そういう土壌になったのかもしれません。

ちなみに、蒹葭堂は大坂ならではこその文化人~と卒論に書いたら、

教授に「抽象的だ。君は大阪人? ああやっぱり」と言われました・・・。

なんでもござれの大阪文化、言葉では説明しづらいんですよね。

 

阪神やオリックスよりも、大阪的文化を継承している日ハム。

明日、北の大地から響く歓喜の輪が日本を揺らすことでしょう。

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