MENU | MENU | MENU | MENU | MENU | MENU |
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
帰り道、ついつい立ち寄ってしまう本屋。
入ると、なにかしら買いたくなってしまうから、鬼門です。
8月に買ったまま、ずーっとほったらかしにしていた、
『功名が辻』(司馬遼太郎)
ようやく2巻まで進んだので、3巻を買いました。
大河ドラマも観ているけれど、原作には原作の、ドラマにはドラマの魅力があると思います。
原作の千代は夫の出世を一途に願う賢女。
ドラマの千代は夫への愛情がまっすぐに出ていて、愛らしい。
一豊は・・・同じ感じですね。凡庸で生真面目。
ただ、やはり公共放送では浮気を肯定できなかったらしい。
当時の感覚からいって、厳密には浮気ではないんですけども、
やはり一豊隆也には愛欲におぼれてほしくない! ので正解。
この本は通勤専用。
家では別の本を読みます。
現在手にかけているのは、『百舌』シリーズ(逢坂剛)。
学生の頃から大好きで、もう4、5回は読んでいるかも。
基本的にサスペンスなので、結末を知っているからハラハラドキドキはないですけれども、
それでも読んでしまうのです。
逢坂剛の小説は、ハードボイルドと言われるけれど、
出てくる人物は皆、恋に対してオクテで繊細です。
『百舌』シリーズの主役を張る三人は、30~50代の《大人》たち。
なのに、相手のちょっとした台詞や行動で、
胸がきゅっとなったり、動揺してしまったりする恋心は、
幾つになってもかわらないのかもと10代の自分は考えたものです。
シリーズ途中で明らかになった三角関係は、
ひとりが死んだことで、最終的に残りふたりが結ばれる結果がついてしまい、
ちょっと残念。
ちなみに逢坂剛を読み始めると時間を忘れてしまうので、バスタイムに読むと危険です。
湯船につかったまま最後まで一気読みしてしまい、
あがった瞬間にクラ~っとくることもしばしば。