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おのづから言はぬを慕ふ人やあるとやすらふほどに年の暮れぬる(西行)
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うーむむむむ・・・。

 

ま、順位は予想どおり。

点差はともかく。

 

鈴木選手、冒頭でジャンプのミスはありましたが、ステップの軽やかさは随一。鈴木選手らしさ満開でした。フリーもこの調子で、大輪の赤い花がリンクに咲くことを望みます。

浅田選手には、あまりにも素朴な感想なのですが、とにかく感動でした。今までの不調は何だったのかというくらい、美しく均整のとれた技の連続。ひとことで言うならば、「圧巻」でした。

その大歓声のあとに登場したキムヨナ選手。にくらしいくらいに冷静でしたね。スピード感あるジャンプから流れるようなスケーティングはさすがの美しさ。ひとことで言うならば、「完璧」。

「圧巻」と「完璧」。どちらを優先するかは、もうその時のジャッジの感覚次第、なのでしょうか。

 

涙を誘ったのはロシェット選手。タンゴの音色にのせて、悲しみと気迫の伝わる演技でした。肩入れしてしまうのは人間であるならば、もう無理のないこと。きっと天国からママが手をさしのべてその頭を撫でてくれたことでしょう。

最近元気のないカロリーナ・コストナー選手。今回もかつてに較べたら少し元気がなかったような。でもあの長い手足で飛ぶジャンプ、しかも逆回りの不思議な感触はやはりやみつきです。

 

さて最終滑走は安藤選手。不利な順番で、緊張していたのでしょうか。でも3-3回転を飛んでくれたのはうれしかった。ミキティのこのジャンプが観たかったのです。回転不足は残念でしたが、気持ちのこもったステップは目が離せませんでした。フリーの巻き返しに期待です。

 

決戦は金曜日、リンクの女神はどんな結末を彼女たちに用意してくれているのでしょうか。

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