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おのづから言はぬを慕ふ人やあるとやすらふほどに年の暮れぬる(西行)
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『純と愛』
前半はそれでも今後に期待していましたが、後半についてはもう「えーと・・・これはツッコミ待ちですか?」としか思えない展開でした。
意図があるのならそれを集約する、意図がないのなら娯楽作品に徹する、それがつくりものの鉄則だと思うのですが。
里や炎上から宮古島で迎えるラストまでの展開は、ひさびさに「怒り」すら憶えるあざとさでした。
里や繁盛のアイディアも、アロマやメイク、マッサージ、おいしいお料理に街コンならぬホテルコン? など、いかにも女性の好きそうなアイテムをここぞとばかりにそろえていましたが、あの狭い空間でお香や化粧品の匂いにさらされながらお料理を楽しめるわけありません。「こういうのが好きなんだろ? 簡単に飛びつくんだろ?」という皮肉がありありと伝わってくるのに、それを真剣に演じている従業員が哀れでした。
舞台が慣れ親しんだ大正区だったからかもしれません。大正区はもちろん、宮古島の良さもなーんにも伝わってきませんでした。大正の渡し船や、宮古の海や砂浜の美しさは随所に映像として映されていましたけれども、作り手はちゃんと舞台を訪れてそこでインスピレーションを受けて、この物語を作ったのかな。だとしたら、がっかりです。大阪弁を話す登場人物が極端に少ないのもどういうつもりだったのでしょうか。
かなり厳しい評価を受けてしまったらしい夏菜ちゃんは、むしろ被害者でしょうね。CMやドラマで頑張っている姿を見るにつけ、どうか今後の活躍を祈らずにはいられません。
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ヤスオーと古都の片隅で暮らしています。プロ野球と連ドラ視聴の日々さまざま。
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