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おのづから言はぬを慕ふ人やあるとやすらふほどに年の暮れぬる(西行)
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今年のドラフトも終わりました。

正直、ストーブリーグにはあまり興味がないんです。
「ストレートは150km超!」「甲子園のヒーロー!」「即戦力間違いなし!」「○球団競合の注目選手!」
などとあおり文句を並べ立てても、結局活躍しなければ、「ドラフト上位」の肩書もただの過去の遺物となります。スポーツ選手は結果がすべての過酷な世界。

ですから、その日が近づくとスポーツ紙が各球団の指名選手の予想合戦を始めますが、ほとんど見ません。当日になって変わることもザラですし。
どうせ、オリックスはクジ当たらないし(←これが本音)。

よって、今年も「あ、今日がドラフトだったのか」くらいのテンションで迎えました。
リアルタイムで中継を見られなかったので、結果は指名の半分ほどを終えたあとで知ったのですが。

単独一位指名となった吉田一将投手(JR東日本)。
まさにその日の朝のニュースで、ドラフト注目選手の特集を放送していました。高校生はもちろん松井裕樹、大学は大瀬良、そして社会人は吉田でした。
感想は「ああ、そういえばオリックスは吉田を指名するとかなんとか言ってたなあ。制球はいいけれど、背が高いわりにあまり迫力がないなあ。もっと西武の牧田やライアン小川や則本みたいに、気の強そうな顔つきだといいのになあ。どうせ競合必至なら、松井くんのほうがいいのに」でした。
それが、蓋を開けてみればまさかまさかの単独指名。森脇監督の赤パンもうれしい無駄となりました。各球団の探り合いや思惑が、オリックスにとってみればいい方向へ転がったということでしょうか。こういう幸運もあるのですねえ。
二位も社会人の即戦力投手、三~六位はロマンあふれる高卒野手、そして下位と育成で伸びしろを求め独立リーグや社会人選手を指名したオリックスのドラフトは、ある批評家によると100点らしいです。
しかし、採点はそれらの選手が一軍で活躍して勝ちに貢献して、はじめてできるものだと思います。
だからまだ信用はしない! 期待はする! めちゃくちゃする!

ところで、松井くんを引き当てたのは楽天。どこまで引きのいい球団なのでしょう! 神様ヒドイ(;゚Д゚)
大学生の目玉である大瀬良くん。夜の特集も見ましたが、応援したくなっちゃうような好青年ですねえ~(もちろん、別リーグだからというのもある)。何より驚いたのが、球団を代表してクジを引いた広島の田村スカウト。どこかで見たことあるような…え、田村? まさか樟南の田村くん!?
高校生の時、樟南の田村―福岡バッテリーのファンになり、夢中で試合を観ていました。最後の夏決勝で佐賀商に敗れ、広島に入団したものの解雇となった後、どうしていたのかと思ったら、まだ球団で野球にかかわる仕事をしていたのですね! ここで大仕事をやってのけたこと、歓喜の涙をこらえる顔も、老けた頭部も(汗)、すべてがなつかしく、うれしくなりました。

その日誰かの手によって、未来を決めた選手たち。
すべての道の先に、光がありますように。

(あと、ほしくなっちゃいました。コレ
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ヤスオーと古都の片隅で暮らしています。プロ野球と連ドラ視聴の日々さまざま。
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