忍者ブログ
おのづから言はぬを慕ふ人やあるとやすらふほどに年の暮れぬる(西行)
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

どうやら世間で流行っているらしい。

思いっきり泣きたい。
あー、そういえばそんな時もある。しかもよくある。
だから、映画を借りる時、「泣ける!」キャッチフレーズを参考にすることも。

しかし、泣くということは泣こう泣こうとがんばって泣くものではないのであって。
不意にツボをやられた時に、涙の蛇口は壊れてしまう。

ツレから「読んでみ」と言われて渡されたサイトのアドレス。

《ペン太のこと》

泣いた。めっちゃ泣いた。しかも仕事帰りの駅のホームで泣いた。
猫を飼ったことなら誰しもが体験する出会いと別れ。
うちもまったく同じだったのだ。最初は「えー? 猫ー?」と眉をひそめた家族が溺愛するようになったこと。あたりまえのように毎日そばにいて一緒に遊んで目を細めたこと。突然訪れた、あたりまえの日々の崩壊。たくさんのありがとうを遠い空に旅立った猫たちに叫んだこと。うちに来てくれてありがとう。数えきれないくらいの幸せと笑顔をありがとう。
みんなおんなじなのだ。猫(いや、それ以外の動物でも)を愛したことのある者なら。

ただひとつ違うのは、また猫と暮らす気持ちになれなかったこと。
猫がいたらきっと毎日が楽しいだろうけれど、またあの悲しいお別れをしなければいけないのなら、最初からいない方がいい。そんな気持ちが先に立った。もっとも、ツレが動物嫌いだとかハウスダストアレルギーだとかマンションがペット禁止だとか、いろいろ理由はあったけれど。

それでも、やっぱり猫が好き。猫と一緒に遊びたい。猫を愛して暮らしたい。
そんな思いが強くなった。思い出させてくれたのがこの漫画。

次はペットの飼える家に暮らそう。そして猫を迎えよう。いろいろの理由はクリアした。だってツレがこの漫画を教えてくれたから。3回読んで3回泣いたらしいから。最近里親募集のページをしょっちゅうチェックしているから。鼻炎は我慢するらしいから。今のところ猫カフェにひとりで行くことが目標らしいから。
今年引っ越したばかりでもう少し先になるけれど。きっとふたりで猫を溺愛するのだ。目下の夢。
PR


寒くなりました。
空気が乾燥しています。
カラカラです。
鼻と喉にきますが、肌にもきます。

保湿剤ジプシーが続いています。
今年はこれを試してみました。

越冬といえば、つばめ。
しかしパッケージには、蜂。
ちょっと不釣り合いですが、はちみつがたっぷり、つまりお肌しっとり。
べたつかず、かさつかず、いい感じ。香りもリラックスできます。
しかしこの量では冬を越えられそうにありません。みつばち、何匹いるかな…。
いよいよソチオリンピックが近づいてきました。

バンクーバーから、4年。
その歳月は長かったのか、あっという間であったのか。
くしくも前回のオリンピックで演技を終えた直後、彼女がつぶやいたその言葉に重ねながら、大勢の観客のひとりにすぎない私も、待ちわびたその時を迎えようとしています。

真央ちゃん、と称するにはもう不釣り合いな大人の女性となりました。
ソチオリンピックへの第一歩ともなるGPFの出場者の中では、いちばんの高年齢でした。4年間という彼女が歩いた距離を物語る事実でもありました。

一からスケーティングを見直すためにモチベーションの多くを占めていたトリプルアクセルを封印しなければならなかったこと、調整段階の途中で結果を出せないことに気の早いマスコミが「浅田真央はもう駄目だ」という論調で報道したこと、たくさんの悲しいことが起こりつらかったであろう4年間、それをまるで自分か自分の家族のことのように一喜一憂した多くのファン。

そして結実した、浅田真央の完成形。それは天から降りそそぐ光に照らされたかのごとく美しさと迫力をもって、氷上から訴えかけてきたのでした。

浅田真央というスケーターと同じ時を共有できたことは幸せであったと思います。

・・・

おそらく、浅田選手がソチで目指しているのは、表彰台のいちばん高いところで金メダルを手にすることではないのでしょう。
前回実現できなかった、トリプルアクセル3回を含む自ら求めるところの完璧な演技。それを最後の大舞台で果たすことが、彼女の望む競技者としてのしめくくりであるのだと思います。
それがすなわち最高順位に直結しないことは、もうフィギュアを愛する者なら誰もが知っています。その理不尽きわまりない状況は、競技者にも、コーチにも、むろん一介のファンならなおさら、どうにもすることはできません。
個人的な希望を言うのであれば、FPの3アクセルを1回に戻し、現在女子では彼女しか組み込めない6種8トリプルで流れのある圧巻の演技を見せてほしいところです。しかしSP1回、FP2回のアクセルが浅田選手の目指す最終着地点ならば、佐藤コーチもおそらく彼女の意志を尊重するでしょう。バンクーバー後、浅田選手を支え続け、彼女の求める姿でソチの舞台へ導いた佐藤コーチに出会えたこともまた、浅田選手にとってもファンにとっても、幸運のひとつであったのではなかろうかと思います。

最後の一音が消え、氷上であふれる笑顔。満員のスタンディングオベーションと投げ込まれる無数の花束。遠く離れた日本の地で深夜テレビにくぎ付けになりながら、手が痛くなるほどの拍手。そんな時を、迎えられますように。
今年もこの季節がやってまいりました。

色づき始めた景色の中に、たくさんの人が古からの美とロマンを求めて集います。



奈良に住みついてからこの方、ほぼ毎年欠かさず訪問している正倉院展。
今年は今まででいちばん早く家を出たおかげか、行列の最初のほうに並ぶことができました。


今年の目玉は漆金薄絵盤。
台座にはめこまれた花びらの一枚一枚に異なる模様が描かれていて、その細かさと色あいの美しさには思わずため息が出てきます。
混雑してくるとこの目玉を見るためにさらに並ばなくてはいけなくなるのですが、やはり開館すぐとあっては、最前列でゆっくりじっくり眺めることができました。

前にも目にしたことのあるような気のする宝物もあれば、はじめて目にしてその細工に驚き目をこらす宝物もある。
現代のものより穴がひとつ多い尺八(演奏BGMつき)と横笛は再見のように思いますが、螺鈿の模様が見事に摺りだされた和琴は、ガラスに頭をぶつけながらまじまじと見入ってしまいました。あでやかな音色までが今にも聞こえてきそうです。
 
千年もの間蔵の中に眠りながらもその美をとどめ今に伝える数々の技巧。説明書きの行間に、世の贅のすべてを集めた権力者の熱意もさりながら、それを作るために技をこらし苦心の日々を重ねた名もなき人々の存在に思いを馳せます。

そして今年も、借金の金利に悩まされながら日夜筆を走らせた写経僧たちの汗と涙がしみこんだ経巻をおさめたであろう蔵の錠前の大きさに驚きながら、博物館をあとにしました。

鹿の遠音。秋は深さを増していきます。
春に訪れてすっかりハマってしまった十津川に、ふたたび行ってみました。
今度はクルマで。
バスより自由がきくぶん、時間にとらわれず動けます。

「ということはー、果無集落にも行けるし、途中でナントカの滝にも寄れるし、十津川温泉のさらに奥にあるバスの走っていない上湯温泉にも行けるんだー!」

と、希望に満ち満ちた遠足の前の夜。

・・・が、当日は雨。
しかも大雨(予報)。

ずーーーーっと、晴れていたのですがね? むしろ水不足や野菜の生育不良を心配しなければいけないくらい、ずーーーーーーーーーーっと晴天だったのですがね?

まあ、こんなもんですわ。

よって、ホテル昴に直行して、直帰するプランとなりました。

寄り道しながらゆるゆる出かけたので、到着すぐごはん。


今回は! セットだった「むこだまし」!


もっちりあっさり。もういっこ食べたくなる素朴な味わい。

初日はあまり降らなかったことが、幸いといえば幸いか…。
しかし露天風呂から見上げたかった夏の夜空は、まっくろです。

翌朝は、やっぱり雨。大雨。やっぱり果無集落も上湯温泉もおあずけ。

悔しいので、途中で寄った道の駅で、桃を買いました。

次は…次こそは…!
カレンダー
12 2025/01 02
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
プロフィール
HN:
さや
性別:
女性
自己紹介:
ヤスオーと古都の片隅で暮らしています。プロ野球と連ドラ視聴の日々さまざま。
ブログ内検索
バーコード
ATOM  
ATOM 
RSS  
RSS 
Copyright ©   風花の庭   All Rights Reserved
Design by MMIT  Powered by NINJA TOOLS
忍者ブログ [PR]