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おのづから言はぬを慕ふ人やあるとやすらふほどに年の暮れぬる(西行)
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NARA CAFE 由庵にて行われた、尺八デュオ"黒船"コンサートに行ってきました。

このお店、古民家を改装したいかにも奈良町チックな雰囲気で、

一度ランチやお茶をしに行ってみたいと思っていたのですが・・・。

 

先月のリサイタルのパンフレットに挟まっていたお知らせでこの演奏会のことを知り、

仕事が終わったあと足をのばしてみました。

開演は19:00、到着は20:00。

静まり返る夜のならまち、尺八の音色が響いてくるその引き戸を開けると・・・。

まさにその土間で演奏されていましたΣ(・ω・ノ)ノ!w

ガラス越しに人の姿が見えたので店員さんかと思いきや、演奏者の方でした。

終りがけとはいえ、お邪魔してしまってごめんなさい;;

ちょうど第一幕が終わるところでした。

観客は5、6人でしょうか。ちゃぶ台でくつろぎながら尺八を聴く・・・乙ですね。

 

"黒船"は、ニューヨーク出身のジョシュ・スミスさんとサウンドプロデューサーの泉川秀文さんのユニットです。

スミスさんは、実は岡田先生のお弟子さん。

そういえばおさらい会の曲目でお名前を拝見していました。

あいにくとタイミングが悪くてご一緒できたことはなかったのですが。

 

第二幕は『さくらさくら』のアレンジから始まりました。

こんなに至近距離で尺八を聴くのはひさしぶり。

梅が散ればもう桜。少し早咲きの春が土間に匂いたちました。

続いてはスミスさんの長管独奏『産安』。

さまざまな技法を駆使した本曲演奏に圧倒されました。

いや、スゴイです。・・・ってなんつーシロート感想・・・でも、それしか出てこない。

最近の悪いくせですが、身を乗り出して眉間に皺寄せて聴いてしまいました。

続いては二重奏『アメージンググレース』。

三尺二寸、二尺一寸、一尺八寸の三本を使っての演奏でした。

よく知っているこの曲も、高低さまざまに味わえるものなのですね。

続いてはオリジナル曲『二本の竹のための明月』。

スミスさんは琴古流、泉川さんは明暗対山流、

違う流派のふたりの、それぞれの個性を活かしたセッションです。

澄んだ夜空に月ふたつ。

最後はシンセ+尺八による『咲く良』。さくら、と読みます。

現代的で美しい音色。「聴きやすい」その音楽に聴き惚れました。

CDを出されるそうですが、楽譜欲しいな。(←本当にお願いしてしまいましたが)

アンコールは正倉院展のお話から、NHKの『シルクロード』テーマ曲

シンセをメインに尺八が伴奏、というめずらしいかたちでした。

とてもロマンチック。

 

演奏者と客席が近いと、とてもアットホーム。おふたりのおしゃべりも楽しいひとときでした。

第一幕を聴けなかったのが残念。

近々にまた演奏会をされるそうなので、ぜひ伺いたいと思います。

今度は最初から・・・。

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京都でケーキを満喫し尺八の音に酔いしれている間に、

Rin'が解散していました・・・。

 

うすうす予想していたとはいえ、

このタイミングは切ないですねえ。

 

思えば4年と8か月前、

いつもなら読み飛ばすような雑誌の小さな記事がなぜか目について、

いつもなら慎重に回避するはずがフラフラ衝動買いしたCDにドキューン。

不思議なお導きでした。

ライブに行けなかったのもイベントに行けなかったのも、

なにやら奇妙な因縁を(むりやり)感じたり。

 

キラキラ輝く同世代の女性はあまりにまぶしくて。

でも純粋に夢を日常を苦悩を語る姿に共感して。

ただの「好きなアーティスト」だけでは終われない存在でした。

 

やっぱりRin'の奏でるRin'の音楽が好きだったし、

「これから」は、決して期待していた先ではないし、

素直にいってらっしゃいなんて送り出せる気分にはなれないけれど、

ひとりの同世代の同じ女性の人間として、

それぞれの場所で三者三様、

いつまでも美しく咲き誇り輝き続けてほしい、と思っています。

 

ライブに1回しか行けなかった。

でも1回は行けた。

この差は、大きいですよね。

昨夜は年に一度のお楽しみ、

尺八リサイタルでした。

一年ぶりの先生の音が、京の雨の夜に朗々と舞い上ります。

 

『瀧落』

伊豆・修善寺にある旭滝が発祥と言われている古典本曲。

題名通り流れ落ちる滝を表現しています。

自然のあるがままの姿。素朴で、神聖で、圧倒的で。

長管の筒音の雑味を含んだ重い響き。

知らぬ間にこの音に惹かれていたことを思い出しました。

世の中あまたある楽器の中でどうしてピアノでもバイオリンでも筝でもなく、

尺八を選んだのか。

やはり、この音が好きだから。

ただ感覚がその世界を欲したから。

理由なんて、ないのです。

ただその音に身をまかせ。

 

『七小町』

小野小町を題材とした七題からなる手事物。筝と三絃の三曲合奏でした。

舞台の背景に歌詞が浮かび上がって、目線が上下。

軽快な手事のタッチに縦書楽譜の暗号がよみがえりました。

 

『飛天~尺八独奏のための~』

時に風、時に水、時に炎。

一本の竹から生み出された世界はくるくるとかたちを変えて空を翔る。

その音には翼が見えました。

演奏終了時に会場からはため息が。

 

『箏四重奏』

船川利夫作曲の筝Ⅰ・Ⅱ・十七絃・尺八による合奏曲。

はじめて聴いた時、全三楽章のカッチョよさ(竹の持ちかえもポイント高し)に、

「いつかやりたい!」と感動したのですが、やることなく終わってしまいました。

人生二度めの四重奏、やっぱりカッチョよかった。

 

10年連続のリサイタルも半分まで来たとのこと。

パンフレットの月が満ちてきた・・・と言われてはじめて気づきました;

本当だ。

 

次回のプログラムも楽しみです♪♪

昨日のFNS歌謡祭、

ジェロの『海雪』に合わせて藤原道山が尺八を吹いていました。

今年は豪華なコラボが見もので、

葉加瀬太郎や上原ひろみ、東儀秀樹などがJ-POPに合わせていました。

ジェロ+尺八といえば、「僕らの音楽」のTomocaさんを思い出します。

今回も出てくれないかな、とちらり期待していたのですが。

もちろん、紅白でもおなじみ道山さんの尺八は素敵でしたが、

他のコラボに較べて目立たなかったなあ・・・。

もっとクローズアップしてくれればよかったのに。

 

年々尺八に触れる時間が少なくなっていきますが、

今年もまた最低記録更新。

楽器がすねてヒビ割れてしまいそう。

カラオケボックス行きますか、今度こそ。

《スピッツ "JAMBOREE TOUR さざなみOTR 2007-2008(後半)" at Zepp Osaka》

 

今年2度目のスピッツです!

さすがに連チャンは無理でした;

 

ロックロックとは違うワンマンのZeppは狭い! 苦しい!

買物で歩きまわったあと、しかも待ち時間が長かったせいですでに足腰がツライ状況。

なのにいきなり『メモリーズ・カスタム』。ノレません!

ステージも見えません!

頭と頭、腕と腕の間からかろうじてマサムネさんの姿を確認。

置いてけぼりをくらいそうになる『Na・de・Na・deボーイ』。

ああっ、どうしよう、とうろたえるところへ『ハニーハニー』が。イッツソーブリリアント!

アルバムから『不思議』『点と点』。

『ルキンフォー』の歌詞は何度聴いてもしみじみ心に伝わるものがあります。

かわいくて悲しい『チェリー』。苦しいのに幸せな『桃』。

アルバムラスト曲にはいつも特別な思いを感じますが、

よりいっそう強く響く『砂漠の花』『みそか』。

もちろん着信音にしている新曲『若葉』。じわっとあったかくなる、名曲がまたひとつ生まれました。

まさかまさかの『死神の岬へ』。初期スピッツのすがすがしい虚無感というか、

荒涼と広がる音楽世界が見事に表現されています。

アルバムの若い声で聴くのと今のマサムネさんで聴くのとは、また違うものがありますね。

再びアルバム曲『ネズミの進化』のあとは、

ライブではおなじみ『スピカ』。サビのフレーズは何度聴いても秀逸。

大好きなアルバム「三日月ロック」の中でもとりわけ好きな『エスカルゴ』。

会場全体が熱くなる『8823』、さらに盛り上がる『渚』、最高潮『俺のすべて』。

ラストを飾るのは『僕のギター』。ええっ、もう終わり? 物足りない!

待たされることもなく始まったアンコールは『たまご』から。

かわいい中にもテキーラのような刺激を持つスピッツ独特の感覚に射抜かれました。

初心に帰る『ヒバリのこころ』、

新たな決意『漣』で今年のスピッツは幕を閉じました。

 

マサムネさんのグダグダMCやテツヤさんとの夫婦漫才はあいかわらず。

天ぷらにソースはかけません。

 

ストラップと卓上カレンダーを買ってほくほくするも、

実はフラフラです。

キャプストの時は仕事後にもかかわらずこんな疲労はなかったのですが・・・キャパの違いでしょうか。

Zeppはもう無理かな・・・。

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