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おのづから言はぬを慕ふ人やあるとやすらふほどに年の暮れぬる(西行)
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準決勝は2試合とも、内容も濃ければ心も熱くなる試合になりました。

 

第1試合。

昨日粘投した県岐阜商の山田投手、今日もランナーを背負いながら粘り強く投げていましたが、火縄銃改めマシンガン打線の日本文理はチャンスを逃してはくれませんでした。

一方日本文理の伊藤投手はクールに淡々と落ち着いて投げていましたね。4試合連続完投で疲労もあるかと思いますが、明日、豪打の中京打線をどう抑えるかが見ものです。

9回に意地を見せた県岐阜商、タイムリーを打った代打の古川選手がベース上で見せた涙が印象的でした。3年間の思いをバットにぶつけたんでしょうね。

 

第2試合は、予想どおりと言えば予想どおりの結果になってしまいました。

甲子園の神様も、二度は振り向いてはくれませんでしたね。

まさかの大差、それでも笑顔で奮闘する花巻東の選手たちに、心動かされたのは私だけではないでしょう。ひとりひとりが記憶に残るチームでした。

菊池くんの11球は、忘れません。

もしかしたら、神様は菊池くんに「もう、投げるな」と言いたくて振り向かなかったのかもしれませんね。・・・そう思いたい。

さておき、中京大中京。・・・強いですね。強いとしか言えない。

打席に立つ選手立つ選手、みんなデカイし。打球速いし。飛ぶし。守備もいいし。いやー、鍛えられてます。

ケガの出遅れもあり、打線に援護されてきた感のある堂林投手も、勝ち上がるにつれて調子を取り戻しましたね。

 

明日はどんな決勝になるのでしょう。決勝負けなし43年ぶりの古豪復活か、最弱の汚名を払拭した新潟県勢初の優勝か・・・。どちらにしても、新しい歴史が刻まれるのは間違いありません。

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