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おのづから言はぬを慕ふ人やあるとやすらふほどに年の暮れぬる(西行)
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『風と共に去りぬ』

映画史上、不朽の名作とも名高いこの作品。

もちろんタイトルも、主演女優の名前も、おおかたのあらすじも知っていたのです。

やっぱり生涯に一度は観ておかなければいけない作品です。

いい作品と知っていて見ると、期待するぶん点が辛くなりがちですが、

鑑賞を終えて、

「やっぱり名作は名作と呼ばれるにふさわしい要素を備えているのだ」としみじみ思いました。

スカーレット・オハラの生き方に、大筋は共感できませんが、

強さ、激しさ、やさしさ、かわいらしさ、

そもそも女性は多面性を持つ生物だと思いますが、

それを生々しく演じ切ったビビアン・リーはすばらしい。

一方、レット・バトラーは、私にはいまいちその魅力がわかりませんでした。

しかしなんといっても驚かされたのが、これが60年も前に作られた作品であること。

戦後、日本人は、この映画を観て、

「これを作った国に負けたのも無理はない」

とため息をついたということですが、それもやむなし。

とくに、戦火の町から逃げ出す場面。今じゃ、あれをCGなしで撮影することは考えられないですね。

4時間も長くはありませんでした。

本当に、観た価値がありました。

評価:★★★★★

 

『ほしのこえ』

SFアニメです。いわゆる未来の遠距離恋愛がテーマです。

30分とコンパクト、着想も良い。

映像は多少拙いところもありますが、

監督がこれをMac1台で作りあげたという事実を考慮すれば、

その技術はすばらしいし、感嘆します。

ですが、いかんせん内容につっこみどころが満載・・・。

この本編よりも、特別映像で入っていた『彼女と彼女の猫』(だったと思う)という短編のほうが、

個人的には好きです。

評価:★★☆☆(2.8)

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