彼女と密会

あったかくなったので、ひさびさに、尺八吹きました。

寒いし、忙しいし、と言いわけをして、

押入れに閉じ込められっぱなしだったかのちゃん、不機嫌です。

私とて彼女の操りようがわかりません。

 

数分吹いただけで、クラッと来た・・・。

近年の最短記録です。

運動不足で、体力が落ちていることはじゅうじゅう認識していましたが、

ここまでとは。ショック。

尺八を始めた当初、合宿の音出しで、はじめて20分間ぶっ続けで吹き、

視界が二重になり、気が遠くなりつつも、到底やめられる雰囲気ではなく、

気力をふり絞って最後まで吹ききったことはありますが、

今そんなことをしたら、間違いなく悶絶です。

 

曲を吹きたいのに、息や指がついていかないのは、淋しい話です。

むりやり古曲『夕顔』を流してみましたが、笑っちゃいます。

 

社会人になっても、続けていこうと思えば続けていけるのでしょうが、

ただでさえ面倒くさがりで練習嫌い。

自分にとってなにか示せるものが欲しくて、

仕事のあとお稽古に通ったりもしたけれど、

ただでさえパープーな技術が底の底まで落ちていくのが情けなく、

楽しくないことを続けていくほど自分に厳しくないので、

挫折してしまいました。

 

師匠には「深く気にしないのが君のいいところ」と言われたことがありましたが、

これでも気にしていたんですってば・・・多少は・・・。

 

今となっては、もはや趣味と呼べるかどうかもあやしい話ですが、

先生、私はイロイロ吹いてそれなりに楽しんでます。