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おのづから言はぬを慕ふ人やあるとやすらふほどに年の暮れぬる(西行)
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咲きました。

色づいた枝を見ると、出勤の足取りもはずみます。

 

雨が降って、はやばや散った花弁もありましたが、

早く満開の桜を眺めたいものです。

 

夜は、白い街灯に照らされた花々が幻想的に光ります。

太古から歌に詠まれ、愛でられ、日本の象徴となってきた桜、

その姿は昼と夜では変わります。

陽光の下、見る人々を微笑ませる愛らしい花は、

闇の妖しき美しさをまとわせる美へと。

桜のほのかな紅は、根元に死体が埋められているからだと聞いたことがあります。

そのような、おどろおどろしい伝説さえ生まれるほど、

桜の美は、謎めいた二面性を持っているのです。

 

なのに・・・なのに。

近くの桜並木には、提灯が下げられます。

宴会はいいよ。許すよ。

でも、盆踊りに吊るす、アレはないでしょ。

ここの町内会の美意識はどうなってんだよ!?

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ヤスオーと古都の片隅で暮らしています。プロ野球と連ドラ視聴の日々さまざま。
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