ごはんを食べていると雷のような音。
そうだ、今日は花火大会。
あわてて箸を置いて窓辺へ走る。
となりの町の花火大会。
引っ越してきてすぐ、花火が見えることを知りました。
PLや淀川の花火大会とは較べものにならない小さなお祭りですが、
それでも人ごみに悩むことなく、打ち上げ花火が堪能できる。
この家で最初に見つけた楽しみでした。
蒸し暑さをうちわでしのぎながら、眺める夜空。色さまざま、かたちさまざま。
花火の音を聞くと、なぜか思い出す。ゆかたの帯の息苦しさと慣れない下駄に痛む足。虫除けの匂い。かき氷のいちごシロップ。毎年増えていくうちわ。
夏の記憶だけやたら鮮明なのはどうしてだろう。
花火とともに咲いては散る思い出にひたる30分でもありました。
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