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クリスマスカードを買いました。
ここ数年、挨拶はもっぱらメールで済ませてしまうので、我が家にはレターセットのひとつもありません。
10代の頃、私は手紙を書くことが大好きでした。
授業中、ノートの端っこを使って、友達と意味もなく手紙のまわしっこをしましたし、
高校が別になってからは、郵便でやりとりするようになりました。
そのほかにも、文通相手が数人いました。
中でも、九州に住んでいた女の子とは、お互い筆まめだったのか、ハイペースでやりとりをしていました。
内容は最近読んだマンガや小説のこと、部活のこと、他愛のないことばかりでしたが、
私にとっては安らぎの時間でした。
顔も知らないし、直接話したこともないのに、なぜか私は彼女に素をさらけだしていました。
もちろん、すべてではありません。
でも、スラスラ綴る文章の中にいた私は、
家族や学校の友達の前にいる自分とは違う、
それでも確かに真実の私でした。
ペンを持つと、思いがけない自分が現れたりするものです。
それは手紙であったり、とりとめのない散文であったり、
無心でただ手を動かせば、
口から出そうとする言葉以上の思いが、自然にあふれていくこともありました。
そんな感覚から遠ざかって、ずいぶん経ちます。
キーボードを叩く私は、
便せんやノートを前にしたあの頃の私のように、
素直な気持ちで言葉を紡いでいけるのでしょうか。