熊野古道

私の住む地域は、世界遺産に認定されている場所ですが、

関西には、ほかにもいくつかの世界遺産があります。

 

2004年、そのひとつに加えられた熊野古道。

神様の住む山です。

 

私が熊野を訪れたのは、認定間もない夏のことでした。

もちろん、いくつもある古道を何時間も渡り歩いて参詣するほど信心深くありません。

近くのバス停から本宮までの、ほんの数十分歩いただけなのですが・・・。

日頃の運動不足がたたって、ゼイゼイハーハーしていました。

いにしえの人はすごいです。

 

神さびたというのでしょうか。

熊野は、どこか下界とは異なった空気に包まれています。

昔からたくさんの人が、この地を極楽浄土に見立てて参詣してきたことも、わかる気がします。

静寂の林道、清冽な滝。確かにそこに神様はいました。

 

最近、駅に貼られていた熊野のポスターが変わりました。

一瞬なんの広告？　と目を疑ってしまう、緑色のかわいらしいクマ。

胸から飛び出た赤いハートが、ドキドキしています。

そう、「クマのコドウ。」。

・・・誰が考えたんだか、いかにも関西チックなコピーです。

難波にある地下街の看板犬「なんばワン」とかも、そのたぐい。

くだらねー！

 

でも、割と好き。