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おのづから言はぬを慕ふ人やあるとやすらふほどに年の暮れぬる(西行)
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昨日に続いて、和歌山のご紹介を。

 

熊野を訪れたあとは、勝浦で一泊し、

次の日はとくに予定をたてていなかったので、宿のパンフで見た太地のくじら博物館に行くことにしました。

なんとなく、パラダイス(※注)の臭いがしていました。

博物館行きのバスは、人がまばら。博物館で降りたのは私たちだけ。

やばいかも・・・と不安でいっぱいになった私たちを迎えたのは、駐車場に停まったたくさんの車でした。

ああ、こんな不便な場所にバスで来るのは私たちだけだったのです。ひと安心。

 

夏休みだけあって、家族連ればかりでした。

目当ては、併設された水族館と動物たちのショーのようです。

博物館内は古びていて薄暗く、やはりパラダイスな雰囲気に満ち満ちていました。

いくら鯨の博物館でも、鯨の体の一部や赤ちゃんのホルマリン漬けをずらずら並べているのはどうかと・・・。

小さい子どもなら、絶対怖がって泣き出しますよ・・・。

ショーは楽しかったです。

水族館のショーはプールで行われますが、ここは海に面した入り江で行われます。

イルカたちが本当に海からやってきたような感覚がします。

 

太地は、捕鯨の歴史抜きには語れない町。人々は鯨とともに生きてきました。

もちろん今でも、鯨は町のシンボル。

自分たちの町に誇れる歴史があるというのは、いいですね。

 

※注 「パラダイス」とは

『探偵!ナイトスクープ』という番組内で桂小枝が訪れる、さびれたかつ個性的なアミューズメントスポットの代名詞(関西でしか伝わらないニュアンスかもしれないので念のため・・・)

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