『とと姉ちゃん』
「あさロス」を救うのは次の朝ドラ…なわけですが、今のところそこまで癒されていません。
西島秀俊のととは優しくて家族思いなインテリ姿がよく似合っていましたが、浜松弁を話さないところや、しっかりしているとはいえまだ幼い常子にとと役を言い遺すあたりは違和感がありました。
そんなスタートですが、物語はまだまだこれから。三姉妹はそれぞれ個性があり、今後に期待が持てそうです。とくに美子についつい感情移入してしまうのは同じ末っ子だからでしょうか。上のふたりが年子で自分だけ離れていることで、疎外感からいろいろひとりで抱えこんでしまうのも末っ子あるある(自分は三姉妹ではありませんが)。ホワンとしていますが『カーネーション』のお母ちゃんよりはまだ子どものためにしっかり働いてくれるかかもこれから活躍しそう。そして朝ドラには欠かせないピース、「ヒロインに想いを寄せるも報われない幼なじみ」もしっかり存在。ヒロインの相手役となるイケメンはいつ頃登場でしょうか。
気長にハマれる日を待ちたいと思います。
『てるてる家族』
ミュージカル仕立ての朝ドラで賛否分かれるも、賛の評価が高すぎて気になっていた作品。無名時代の石原さとみや上野樹里が出演していたことに加え、劇中歌われる曲の著作権問題でDVD化も再放送もできないという話を目にしていたので、今回の再放送は楽しみにしていました。
第一週はまだ両親と子役の物語。当時は斬新であったろうミュージカル調の演出も今は気になりません。オープニングテーマも、13年前とあっていかにも朝ドラ風。今後、成長した四姉妹がどんな人生を歩むのか、楽しみに見ていきたいと思います。
『火の粉』
もう10年以上前のことだと思いますが、背筋が寒くなるような思いをしながら小説を読んだことを今でも憶えています。以前、二時間ドラマになっていたようですが、当時の武内役は村田雄浩。原作を読んだ限りでは、イメージはこちらに近いと思います。しかしドラマを盛り上げているのは、ユースケ・サンタマリアの何ともいえない不気味さ。もう普通の役はできないのではないかと思うほど、最近はホラー系俳優になりつつあります。優香も普通の主婦役が違和感なく、梶間家で孤立する姿は胸が痛くなりました。3話にしていつの間にか武内のペースに呑みこまれた梶間家の面々。これから次々襲ってくるさらなる恐怖感に耐えられるのか、ユースケの怪演に期待です。
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