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『東京DOGS』
最終回は延長のせいか少し冗長でしたね。
あんなにひっぱっていた「ジンノ」が仲村トオルというのは、少しマフィアのボスにしては迫力がないかなー。
小栗旬と水嶋ヒロは良かったと思いますよ。吉高由里子も、あれが持ち味だと思います。
ただ、毎回の携帯電話での母親との会話は、いいかげん、ウンザリ感があったかな・・・。
でもって、姉妹の確執の原因は結局何だったんでしょう?
『不毛地帯』(前半)
並行して読んでいる原作は、いよいよ佳境。緊迫感あふれる展開が続いています。
ドラマのほうは、最初から半年間を見越して作っているせいか、少しまったり感があります。悪くはないと思うのですが、連ドラのスピーディさに慣れている身としては、ちょっと退屈ですかね。
登場人物がもともと感情を大げさに表さない人たちばかりなので、動きが少なく感じてしまうのも原因のひとつかも。
原作を読みながらつい台詞を話しているところを想像してしまうのが、里井副社長。さすが岸部一徳。
もちろんほかの人たちも、原作のイメージを壊さないいいキャスティングだと思います。
しかし『官僚たちの夏』といい、経済をテーマにしたドラマは質の割に視聴率が伸びませんね。
『坂の上の雲』(第一部)
毎回、オープニングの語りで涙が出てしまいます。
司馬遼太郎独特の、リズム感。心地いい言い回しをそのまま生かした脚本は、製作側の強いこだわりと熱意を感じます。
NHKは時々思い切ったキャスティングを行いますが、広瀬武夫役の俳優さんは、オリンピックに出場したこともある水泳選手だそうです。ドラマ出演は初ながら、その偉丈夫な体躯は、明治の軍人さんにぴったり。ロシアでも決して見劣りしなかったどころか社交界でモテモテだったという広瀬役への抜擢、心にくいですね。
原作よりも目立って登場する子規の妹、律。菅野美穂の好演のおかげで、ちっとも鼻につきません。それどころか、戦争が続いてちょっと硬くなっている空気が柔らかくなります。
伊藤博文の苦悩する姿は印象的です。すばらしい、加藤剛。その他ゾロゾロ登場する元勲たちにも名優と称するにふさわしい豪華俳優陣。チョイ役のはずの森鷗外まで榎木孝明を使うとは、贅沢すぎます。
真之役のモックンや、好古役の阿部ちゃんは言うまでもなくイメージどおりの名演ですが、特筆すべきは正岡子規役の香川照之でしょう。本当に子規が生まれ変わってきたかのような気迫です。病に倒れ、あふれる才気をもてあまし、成るように成らぬ身体を病床に横たえるしかすべがなく、逆に世界にはばたいていく旧友を見送るだけのやるせなさ。「君を送り 思うことあり 蚊帳に泣く」。かの句をつぶやかざるをえなかった子規の胸中はいかばかりであったろう。
第二部で描かれるのは子規の死、そして秋山兄弟は世紀の日露戦へ。
ただ、日清戦争がずいぶんあっさりとやや感傷的に描かれていたのが気になるところです。戦争の背景をぼかしてしまうと、司馬先生の思いとはかけ離れてしまうような気がしますので。ガンバレ、NHK!