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《KOBUDO -古武道- 『時ノ翼』 Special Live atビルボードライブ大阪》
チェロの古川展生、
ピアノの妹尾武、
尺八の藤原道山、
今をときめく演奏者3名のユニットとあれば捨ててはおけないわけですが、
とはいえCDは1枚も持っておらず、Youtubeで音楽を聴いたり、『NEWS23』のオープニングの時間にはチャンネルを合わせる、
その程度のファンです。
会場はセレブ感ありすぎて寄りつかない梅田ハービスエントの地下にあるライブハウス。
ライブを楽しみながらお料理やお酒をいただける、というよりは、
オサレなレストランの中にステージがある、という感じ。
整理番号は良くなかったのですが、おひとりさまの特権、いちばん前のテーブルのひとつ空いていた席に座ることができました。
とはいえ淋しいおひとりさま、黙々とピスタチオの殻をむく私。
そういえば昔、ピスタチオを殻ごと食べて歯の詰めものが取れたんだよな、とアホな回想をしている間にようやく開演時間。
シャツやデニムなど、ラフな恰好で登場された3人。
オープニングは『リベルタンゴ』。
タンゴのあふれる情熱、『メトロポリタン』のスタイリッシュなスマートさ。
ピアノや、もちろん尺八もそうですが、演奏ジャンルの幅の広さは無限大。
それに合わせて、本当にすぐそばで演奏を目の当たりにしたチェロも柔軟な楽器であることを実感しました。
元来、楽器には西洋も東洋も管も絃もなく、フラットにどんな色にも染まれるものなのでしょうね。
でもやっぱり竹を6本抱えて出てきた道山さんの尺八をガン見してしまうのだ。
タンゴからクラシックから古典的奏法まで、狭い会場から世界へ音は広がります。
「今度は【デカイ】【絃楽器】をやってみたいな・・・」となんとなく考えていた私でしたが、
映画『おくりびと』を観て、「うん、やっぱりチェロがいいわ」とさっそく無料体験を検索してしまいました(検索だけ)。
あの音楽は本当にすばらしく、映画の質をさらに高くしていたと思いますが、
主旋律がチェロから尺八へ移る古武道バージョン、映画の感動を思い出して胸が熱くなりました。
尺八の切ない音が朗々と響く『月想ひ』。
秋の寄せては返す波の静けさ『材木座海岸』。
だんご3兄弟『TANGO-J』。タンゴいいですね、タンゴ大好き。
もっとも心に染みたのが、古川さんの若くして亡くなった友人を偲び作られた『空に咲く花』。なぜか今朝、ふと亡き人のことを考えていたので、目頭が熱くなりました。別れは悲しみではない、かの人はきっと青く澄んだ空で羽ばたいている。
羽ばたき、といえば尺八ではよく表現される音ですが、
『NEWS23』オープニングの『翼』も、タイトル通り軽やかで鮮やかでやさしい楽曲です。就寝前にはこれに癒されないと。で、このあたりまさに23時になろうとしているところ。なにせ開演21時30分。観客もたいへんですが、演奏している方々はもっと大変なはず。
『リバーダンス』の激しいセッションから『百花繚乱-長唄「元禄花見踊」より』へ。
あの『元禄』が、こんなにハイカラになるとは! まさにしののめの空に舞い散る花弁のごとく艶やかな色気あふれるひと時でした。
アンコールは切ない秋の抒情『赤とんぼ』から。
そしてラストは、関西では放送されないという『NEWS23』エンディングの『明日は晴れるかな?』でした。
終電が気になったのでさっさと帰ったのですが、まさかサイン会とか握手会とか・・・23時目前にあるわけないですよね・・・。
それにしても御三方とも、ステキでした♪♪♪
CD買おうっと・・・。