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おのづから言はぬを慕ふ人やあるとやすらふほどに年の暮れぬる(西行)
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『官僚たちの夏』

見ごたえのある作品でした。

もともと「昭和」の雰囲気が好きな人間です(感覚が古いとか、昭和顔だとか言われるからではありませんが・・・)。

昭和を美化したような作品ではなく、「昭和の時代」とか「昭和の事件・事故」と言ったドキュメンタリー形式で回顧する特集などがあると、つい見てしまいます。

歴史の道は一本道。あの頃があって今がある。

戦後、まだ傷も癒えぬ日本が一大国家となるまでに復興を遂げたその陰には、国家の、国民のために奮起した官僚たちがいた。

政治・経済というとっつきにくいテーマながら、毎週わかりやすい主題を置いてくれたので、当時のことを知らないながらも順応することができました。最後がちょっと救いのない終わり方になってしまいましたが、「今」は彼らの理想とする社会でないことは明らかなので、仕方ないのかもしれません。

もちろん、これも「美化」されているであろうことは想像がつきますけれども・・・。

主人公のライバルを悪役として描かないところも見事でした。彼らにも彼らなりの信念があり、その根底には日本の将来を憂う愛国心があること。キャストの行動にぶれがないことも作品を引き締めていました。

個人的には、桂ざこばに助演賞。

 

『救命病棟24時』

まず、主題歌がすばらしい。やっぱりドリカムは良い。救命にドリカムは必須。

で、中身ですが、

ユースケ・サンタマリアのおとろえぶりが悲しい。

『お見合い結婚』の演技は良かったのに、最近得意の三枚目キャラは大泉洋に取って替わられて、クールな役が増えましたが、似合ってないです。

今回も、江口洋介と対峙する場面が多いのですが、完全に負けてるんです。

回数を減らしたためなのか、澤井先生の行動にイマイチ一貫性を感じ取れなかったのも残念。

最終回は彼の信念みたいなものをやっと(!)実感して、良かったです。

進藤先生はあいかわらずスーパードクターですが、小嶋先生もそれにだんだん近づいているだけに、新米救命医師たちと進藤先生の間にいる通訳みたいになってしまって、小嶋先生の存在感が薄かったです。中途半端に技量がある塙先生も同様。なにかもうひとつ色をつけないとバランスが難しいのではと思いました。かといって恋愛には陥りそうにないし。それはイヤだし。

冬にスペシャルがあるようですが、今後の救命はどう展開していくのでしょうね。

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