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おのづから言はぬを慕ふ人やあるとやすらふほどに年の暮れぬる(西行)
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夏の疲れを癒すため、ひさびさの温泉旅行に出かけました!

行先は、伊豆。ずーっと行きたかった場所なのです。

数年前、Rin'のファンイベントが伊豆で開催されたのですが、行けるわけもなく・・・。

 

念願の修善寺に到着!

・・・の前に、バス停からほど近い《独鈷そば大戸》にてお昼ごはん。

観光地の有名店だけあって、外にはずらりと行列。30分ほど待って、やっと店内へ。

ここでは、生わさびを自分でおろすことができます。

おろしたてわさびのいい香り~♪

お子ちゃま味覚の私は、ざるそばにわさびを入れたことがなかったのですが、今回はせっかくなので混ぜてみました。

思ったより辛くない。たっぷり入れてみても、口の中に風味が残る程度です。

何につけても、新鮮なものはいいものだ。

ざるそば到着。

 

大ぶり野菜の煮たのもついています。ごろんとした渋皮つきの栗が美味しかった。

 

そのあとは黄色の小菊があちこちに飾られている温泉街を散策。

修善寺を拝観した後は、まるで京都のような風情のある竹林の小径へ。

お天気はなんとかギリギリ曇り空でしたが、竹の葉のそよぎと川のせせらぎで、心が洗われるようです。

 

息子・頼家の冥福を祈って、北条政子が作った指月殿へ。伊豆最古の木造建築は、ひっそりとたたずんでいます。

実際、頼家はどのような将軍であったのか。残された史料からうかがえる頼家像は、鎌倉幕府側と京都側では大きく異なっています。時の権力者が不利になる事実を隠蔽しようと画策するのはよくあることですが、母親である政子は、政治家になりきれなかったのかもしれません。本堂の釈迦如来像はまるで自分の代わりに息子を護るために造られたかのような、慈愛に満ちた表情で鎮座しています。

政治闘争の犠牲となった悲劇の将軍の墓は、なぜか隠すように建てられた供養碑の裏にあります。

 

さて、その横には山登りの階段が。看板には、「源義経像・おしゃぶり婆さん」とあります。

・・・おしゃぶり婆さん? なんだそら?

時間に余裕があったので、急勾配を登ってみることに。

ゼイゼイ汗を流すこと数十分。やっとこさたどりついたその場所には、観音様が祀られていました。

岩を削ったところに安置されていることから、「岩谷観音」と呼ばれているそうですが、くだんの「おしゃぶり婆さん」はその手前の老女の姿をした石仏のこと。子宝、子育ての神様だそうですが・・・。

・・・怖い!

なにやら怖いんです。

怖くて、写真撮れませんでした。

逃げるようにその上の義経像へ。

そこまで登ったら、眺めも良いはず! と期待したにもかかわらず、何にも見えやしませんでした。

どこ見てるんでしょ。

おしゃぶり婆さんに背中を冷やされただけで、下山。

 

伊豆箱根鉄道で伊豆長岡まで戻り、温泉宿へ。

本当は修善寺で泊まりたかったのですが、タイミングが遅く満室だったのです。

なんともレトロな雰囲気のただよう温泉街。でも、泉質が肌に合っていたらしく、ツルツルに♪

ひさしぶりに運動した足をノビノビ癒しました。

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