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おのづから言はぬを慕ふ人やあるとやすらふほどに年の暮れぬる(西行)
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耳を切る風の冷たさを感じると、手に取りたくなるマルミスト。

 

復刻本をすべて手に入れたにもかかわらず、

ついついサイズ的に読みやすい文庫本から読んでしまう。

よって、文庫化されている作品は、まだ単行本を開いていないものもありました。

 

・・・ということに、はじめて気づきました。

数年前、丸美作品の人物関係図を作っており

今回それを確かめるためにまたひっぱりだしてウンウン唸っていたのですが、

なんと!

復刻版『夢館』に収録されているではありませんか~~~!!!

これはすごい! 作られた方に敬意を表します。

(そして自分の作った図に間違いがあったことに気づく・・・)

 

そういえば、その時も思ったのですが、

飛鳥と祐也は血縁上、叔父と姪なのだよなあ・・・戸籍上問題がないとはいえ、よかったのかなあ・・・。

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平家物語(一) (講談社学術文庫 351)

来年の大河ドラマも続々と配役決定してきたので、予習がてら手に取ってみました。

講談社学術文庫の『平家物語』。

読もうと思って2冊だけ買ったのですが、挫折してほったらかしにしていました。

版年を見ると10年前(゜。゜)

たぶん、仕事を始めた頃で疲れていたのか・・・。

講談社学術文庫は章ごとに注釈や解説がついているので、とてもわかりやすいです。巻末に訳があるものだと、指をはさんで行ったり来たりするのが大変だし;

しかし高いのが難。よくよく調べると全12巻もあるではないですか。読み切れるかな。いや、買い切れるかな・・・。

読んでいるとすぐ眠くなるのも、高い壁です。

 

これと同じくして挫折したのが『吾妻鏡』。

かつて中世好きだった頃は読みたくても手に取りやすいかたちの活字になっておらず、がっかりしていました。

岩波文庫で復刻した時は反射的に5冊セットで大人買い。で、案の定途中でほったらかしに・・・。

でも、岩波は現代語訳がついていないので、ちょっととっつきにくいです。しかも未完という。残り3冊はいつ出版してくれるのか。

読了していない身なので、言える立場にはないですが。『平家』を終えたら、またこちらに挑戦してみようかな。

青春の門 第七部 挑戦篇 (講談社文庫)

たまたまものすごくひさしぶりに本屋をのぞいたら、ちょうど発売日。

「わあお~」と、何ヶ月ぶりかに活字の本を購入しました。

・・・が、案の定・・・。

第六部までの記憶があいまい・・・。

というわけで、また第一部から読み返すハメになりました。

やっと七部までたどりついたのは二週間後。

それでも冒頭がつながらないのと文体の変化に、違和感を禁じえませんでした。じきに慣れたけれど。

ソ連やら北方領土やら、いきなりグローバルになりました。

筑豊の少年だった信介も25歳というひとつの節目を過ぎました。

それまでの信介は、個人を取り巻く世界観の中で動いていたように思います。人並みの苦悩、理性と欲求のはざまでのもがき、さまざまな人との出逢いと別れ。信介を主として展開していた世界。10代、あるいは学生の間は、己を中心点として視野の半径を広げ経験を積み上げていく期間なのでしょう。それを終えた時に得られるのは客観的な視点。オトナの、というと身も蓋もありませんが、みずからも含めたこの世界を鳥瞰することは己の周囲から広い社会に踏み出す者として必要な一歩なのかもしれません。信介にとってのきっかけが北海道でのちょっとした偶然の出逢い。

信介とともに年譜を追っていた者としては少し面喰ってしまいましたが、それもまた世界の中で動いていた日本の昭和史の一側面。全12部が確定ならばあと4部。ソ連での信介は、あるいはその後は、どのような青春の軌跡をたどるのでしょうか。

 

それにしても、装丁がずいぶん変わってしまいました。背表紙のタイトルもカバーの質感も、本棚に並べると、ちょっと不自然。

『鳳凰編』と『ヤマト編』と『宇宙編』は、小学生の時にアニメで観ました。

あまり面白いとは思わなかった記憶があります。『鳳凰編』は我王が不気味で茜丸が嫌な奴とか、『ヤマト編』は最後死ぬのがかわいそうだとか、『宇宙編』は気味悪かったとか、いたって平々凡々な感想しか抱きませんでした。

要するに、子どもが理解するには難解すぎたのだと思います。手塚治虫は。

 

今回、1巻『黎明編』から4巻『鳳凰編』まで一気読みしました。

手塚治虫作品をまともに読んだのは『陽だまりの樹』以来なのですが、やはり言葉では表現しつくせない畏怖のようなものを感じました。

生命の輪廻という果てのないテーマを理解するにはあまりにも壮大すぎて、ちっぽけな細胞の塊でしかない自分には到底届かない極地なのですが。

 

人生をやり直せるのなら・・・と、いつともなしに考える。

しかしいったん地球上に降り立ったこの生命にやり直しなど、存在しないのだと思う。

歴史はこの瞬間にも巨大な車輪で回転し続ける。愚かな足跡をその草の上に残してしまう。

 

聖書には未来が書かれているのだという。

日本の神話にも、同じ原理が働いているのかもしれない。

『未来編』で語られる気の遠くなるような歴史の大回転。星がめぐり、時がめぐり、生命もまためぐる。地球が生まれてからずっと見つめてきた生命の進化に較べれば、日々カレンダーをめくる姿はあまりにも矮小だ。それでも人間は、ごく僅かな生命を地球上で燃やし尽くす。愛し、憎み、喜び、涙し。欲と己に執着し。時代を経ても、輪廻をくり返しても変わらない。太古から同じ業を背負い続ける愚かな人間の姿は、歴史の上に幾つも刻まれ続ける。

文明が進化しても、人の心は進化することなどないものなのか。

 

最後まで読めば、その答えを得ることができたのでしょうか。

今となっては、作者の訴えようとしたところを知りうることもできなくなってしまいましたが。

無限の住人  27

やっと出た。

しかしこの地味な装丁、平積みでも気づきませんでした。

なんと主人公が一度たりとも出てこない、斬新な展開(いや、過去にもあったかも?)。

いつ終わるんだろう・・・これ読み始めた時は10代だったのだが・・・。

また1巻から読み直してみたりして。

 

進撃の巨人   1

巷の噂で耳にしたこの作品。まだ3巻しか出ていなかったのか・・・しかもまったく終わりそうにないし・・・。

「巨人」というシンプルさが逆に謎めいています。タイトルも斬新。欲を言えばもう少し画力があれば夢中になれたのですが。

こちらも、最強キャラは女性ですね。

 

なぜかいきなり我が家に6巻セットがやってきた。奪い合って読んだ。次が気になってページをめくる手を止められない作品はひさしぶり。しかしまだ続きがあるはずなのだが、その先は・・・?

 

・・・ていうか、漫画ばっかりかい!

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