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CUBE ZERO
結果論で言うと続編は1つも作らない方が良かった。
監督/アーニー・バーバラッシュ
出演/ ザカリー・ベネット、デヴィッド・ヒューバンド、
ステファニー・ムーア
(2004年・カナダ)
「1」、「2」と一緒で、CUBEの中に囚われた男女が脱出を試みる話です。しかし今作は、CUBEの外も同時進行で描かれています。CUBEを管理し中の人間を観察する仕事をする主人公のウィンは、ある日、CUBEの中の女性レインズに興味を持ちます。彼女がCUBEに入れられていることに納得ができないウィンは、自分のやってる事に疑問をおぼえ、レインズ救出のため自らCUBE内部に侵入します。
この映画は全然ダメですね。評価を先に言いますが★0です。「1」、「2」ときて「0」というのはいい形だと思うし、時系列で「1」より過去のわけだからやっとCUBEの誕生秘話が分かると期待していたのですが、これを見ても何も分かりませんね。今回は一応CUBEの外側も描いていて、監視する人間やその上司も出てくるのですが、本当の黒幕も出てきません。めくってもめくっても皮ばかりの果物みたいですね。また続編を出すつもりでしょうか。もう僕は見ませんけど。
いいように考えれば、「1」の持つ神秘性、不条理さを失わせないために、こういう中途半端な見せ方にしたかもしれません。しかし、そうしたいのなら素直に「3」を作れという話です。根本的な謎に一切触れていないのに、何のために「0」という映画を作ったのかということですよ。
おまけにこの映画は一応「1」につながるような終わり方をしていますからね。「1」に出ていた○○は実はこの人だったんだよ、みたいな。役者が違うのはまだしも髪型すら違っている安っぽいつなげ方なんですけど、監督が「ほら、つながっているだろ。」みたいなしたり顔をしてる姿が目に浮かびます。
唯一「0」で分かるのはCUBEの管理体制なんですが、描かれている管理側のスケールの小ささもひどいです。上司の奴なんて仮面ライダーとかに出てきそうな典型的な悪役ですからね。こいつが登場してかなり映画が安っぽくなりました。そして管理システムがかなりアナログで、安っぽさにさらに磨きをかけています。電話もそうだし、コード一本切っただけでシステム全体が使い物にならなくなるなんて、僕の職場とレベルが変わりません。最先端の科学技術を集めた施設だと思っていたのに、こんなに裏方ががんばっている泥臭い施設だとは思いませんでした。
そして、この映画は中途半端に内外を描いているために、お互いが相手の空気を乱しているような形になって、「1」の良さであり、「2」でも多少はあった緊迫感、緊張感はまったくないです。ストーリー展開にも粗さが目立ちます。残酷な描写だけは「1」、「2」に比べ目立っていましたが、そんなのは「ソウ」シリーズで見飽きているし、今さらこんなん見せられても何とも思いませんね。
あと、終盤の展開は何なんでしょうか。そりゃ男は誰でも金的は急所ですけどね。僕はギャグなのかと思いました。ここまできたらもうどうでもよくなってきます。
変にタイトルに期待せず、「2」みたいに別ものとして見たらこの映画もちょっとは楽しめたのかもしれませんね。ということは結果論で言うと「CUBE」は続編は1つも作らない方が良かったということですね。僕は「2」はそんなに嫌いじゃないですけど、世間の評価はこれ以上ないぐらいに悪いですし。
<CUBE ZERO 解説>
大ヒットした『CUBE』『CUBE2』に続く、密室系スリラー3部作の最終章。『CUBE2』で製作と脚本を手がけたアーニー・バーバラッシュが、満を持して監督を務めた。キャスト陣には、カナダの若手実力派俳優らが勢ぞろいし、シリーズ最強の恐怖に立ち向かう。残忍で過激な描写と共に、“CUBE”の謎が次第に解明されていくストーリー展開は、ファンの期待を裏切らない仕上がりになっている。
CUBEの監視員として働くウィン(ザカリー・ベネット)は、監視カメラに映る女性カッサンドラ(ステファニー・ムーア)のことが気になり始める。