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天国の口、終りの楽園。
何から何まで好きになれない映画でした。
監督/アルフォンソ・キュアロン
出演/ガエル・ガルシア・ベルナル、ディエゴ・ルナ、
マリベル・ヴェルドゥ
(2001年・メキシコ)
高校を卒業したばかりの、フリオとテノッチという2人の少年が主人公です。親友同士の彼らは毎日ドラッグとセックスに明け暮れています。ある日、親戚の結婚式に出席した2人は、年上の美しい人妻ルイサに出会います。彼らはルイサを誘い出すために、存在するのかどうかさえ知らない伝説の海岸「天国の口」へ行こうと言います。一度は軽くあしらったものの、つらい出来事が続いたルイサは翌日、2人の誘いを受け入れます。 フリオとテノッチはルイサを車に乗せて、未知の海岸を目指します。
主人公の2人の男は本当にエロいことしか考えてませんね。これはこの映画を見る女性に誤解を与えますよ。僕が17歳の時は、たしかに今よりはエロいことを考えていましたが、ここまでではなかった。僕の周りの男友達でもここまでエロで頭が一杯の奴は記憶にないです。だから主人公の男2人にはまったく感情移入できず、ずっと引いていましたね。
旅のお供のルイサの方も、旦那の浮気と自分のことでかなり精神的に参ってるのは分かるんですが、自分の人生にとってかなり重要な旅であるはずなのに、こんな奴らと旅をして、なおかつセックスまでするというのはちょっと理解できないですね。
この映画はほとんどこの3人しか出ないですし、出てくる人全員が好きになれない映画というのは、やっぱり見てても全然面白くありませんでした。途中まで若さ特有のわけのわからないエネルギーでワーッと盛り上がって、最後はちょっと切ない終わり方で、青春の一瞬のきらめきをしっかり描いていて、僕は根本的にはこういう話は大好きなんですけどね。
3人の最後の夜のシーンも、完全に引きました。何から何まで好きじゃない映画ですね。
しかしこの映画は、見た後は「しまったなあ、こんな映画借りて。」と思ったんですが、それから数日たっても、なぜか色々なことを考えてしまうんです。余韻を残すという点ではトップクラスの映画ですよ。だから決して悪い映画ではないと思いますし、僕の好みに合わなかっただけでしょう。
この映画の評価は今のところは★0にしますが、もしかするともうちょっと時間がたってから思い返してみたらいい映画だと思うかもしれません。
ただ、途中の車で走るシーンで、この国の公権力の姿や人々の貧しい暮らしが背景にいろいろ映っているんですが、そんな描写は別にいらないと思います。あと、この映画のタイトルの「天国の口、終りの楽園。」というのも、すごくかっこいいタイトルなんですけど、ラストが読めてしまうんであまり良くないですね。
幼なじみのフリオとテノッチは17歳の高校生。溢れるエネルギーを持て余し気味の二人が考えることといえばセックスのことばかり。ところが、肝心のガールフレンドたちは旅行に出かけてしまい、せっかくの夏を何をするでもなく過ごしていた。そんなある日、親戚の結婚式で二人は年上の女性ルイサと知り合う。彼女をドライブに誘うためダメもとで“天国の口”という在りもしないビーチの名を口にする二人。ところが、数日後、夫の浮気を知ったルイサはテノッチに一緒にドライブ旅行に行くと告げる。慌てる二人だったが、チャンスとばかりルイサを連れアテのない旅に出るのだった……。