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おのづから言はぬを慕ふ人やあるとやすらふほどに年の暮れぬる(西行)
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ミレニアム2 火と戯れる女

 

『ミレニアム』3部作の2作目。

1作目を観たのがちょうど1年前なので、なんとなくしか憶えておらず、鑑賞を始めてからメニューの人物相関図へ戻るていたらくでした。

殺人事件の犯人に仕立て上げられてしまったリスベット。はからずもその事件に巻き込まれ、リスベットの潔白を信じ彼女を救おうとするミカエル。謎の組織の殺人鬼、そして黒幕の正体。

次々と紐解かれていく事件の真実と、リスベットの過去。

サスペンスとして、面白いは面白いのですが、前作のようにストーリーに没頭してしまうことはありませんでした。

前作はミカエル&リスベットの探偵コンビ、ふたりの関係の進展、リスベットの秘密と謎めいた魅力・・・などなど、主題の殺人事件の謎解きだけでない面白さがてんこ盛りだったのですが、今回はミカエルとリスベットは別々の場所で行動し、最後まで交わることはありません。また、リスベットも逃亡生活をするせいか、奇抜な服装はなりをひそめ、かつらをかぶりノーメイクがほとんどです。きたえあげられた肉体をさらけだしてのラブシーンや血まみれ泥まみれのアクションシーンは中性的な色気がありましたが、見てくれの魅力という点では劣っていました。ミカエルも後方支援に回ってしまいあまり活躍できず、前作ではそれなりに渋みを感じた中年男だったのに、なぜか今回の裸は加齢臭を感じさせるという・・・。

殺人鬼が無痛症だったというオチは、『無限の住人』の尸良を彷彿とさせました。白髪だし。ちょっとイカニモなキャラだったかなあ。3にも続いて登場するようですが、尸良みたいな最期を迎えるのでしょうか。あれはかなりえげつなかった・・・。

3は2以上に評判がよろしくないようですが、とりあえず結末が気になるので、借りてみることにします。

それにしても、インテリア雑誌やムーミンで良いイメージばかり抱いてしまう北欧にも、やはりアレコレと暗部はあるのだなあと、ちょっと複雑な気持ちになりました。

評価:★★★☆☆

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