MENU | MENU | MENU | MENU | MENU | MENU |
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
『聖なる怪物たち』(最終回)
まあ、サスペンスにはとくに、
( ゚д゚)ポカーン
となる最終回が多いとは知っていましたけれども、これもそのパターンかあ・・・。
伏線がまったく回収されないまま、メデタシメデタシとは・・・。
中谷美紀、長谷川博己、勝村政信、鈴木杏、小日向文世など、クセモノ俳優をこれでもかと揃え、岡田将生と大政絢という新進の若手にくわえて思いがけない加藤あいの怪演と、昼ドラチックな展開で、なかなか観どころのあるドラマだと思っていたのですが・・・。
7回目の予告で「次回最終回!」と聞いて、イヤな予感はしたものの、まさかここまでとは。
視聴率が振るわないため打ち切りだったとか、いや全8回はもとから決まっていただとか、いろいろ憶測が飛んでいますけれども、とりあえず8回だろうが11回だろうが、用意されていた結末がこれだと、ダメドラマに終わったことには変わりありません。
もったいないキャスティングでした。とほほ。
『カーネーション』(承前)
尾野真千子編が終了し、夏木マリによる老年期編が始まりました。
店や街の風景も、キャスティングもガラッと変わり、いきなり登場した孫の積み木崩し物語にはちょっと肩透かしをくらってしまいました。
それまでが素晴らしすぎたのでしょう。とくに、尾野真千子編の最後の土曜日は、2回観て2回とも号泣しました。
ハルさんがおばあちゃんのようだ、と以前に書きましたが、千代さんもおばあちゃんでした。むしろ、こちらのほうがより近い。美しい麻生祐未がここまで老女を演じることができるとは、思いもしませんでした。痴呆が始まりとっくに亡くなった善作を探して徘徊してしまう場面、たまらずに叱責する糸子、さりげない思いやりを見せる恵さん(そのあと冬蔵めがけて疾走するのには泣き笑い)。そしてようやく善作の姿を見つけた瞬間。ああ、祭りの夜にはきっと毎年戻ってきて、こうして皆とお酒を飲んでいたのだろうなあ・・・。老いるとは、切なくて痛いことで、それでもきっと千代さんは幸せな生涯を終えたのだろうと、空白の12年間に思いを馳せました。
そして今度は、糸子本人がその老いに直面する場面。
ひとりになっても生きていく、と宣言した糸子。しかしそれはあまりにも孤独で辛くて、めげてしまいそうで。
家族は皆いなくなり、商店街の繋がりも消え、オーダーメイド店主としての意地を理解してくれる人もいなくなった。
何度時代に潰されかけても、懸命に生きてきた糸子。これからも、老いにも死にも痛みにもへこたれることなく、糸ちゃんは強く生きていくに違いない。これまでのように、前だけを向きながら。それを最後まで、見届けたいと思います。
最初の一週間は、助走みたいなものだったと思うことにしましょう。
しかしそれにしては、演出があまりに酷すぎて、きっと離れてしまった視聴者もいると思います・・・。そういえば、この肩透かしは周防さんが最初に登場した週にもくらっていたことを思い出しました。同じ演出家やないかい! ほんま、あのもっちゃり感は二度とごめんやわ。