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私はおのずから進んでホラー映画を観たことがありません。ゆえに、これはヤスオー選の映画なわけで。
ホラーが嫌いなわけではありません。むしろ、小学生の頃は進んで怖い話や怖い写真を見ては「わー。きゃー」言って楽しんでいたわけで。
でもなぜか、遊園地でホラーハウスに入ると、友達の中で「あなたはいちばんビビリです」と診断されるわけで。
そんな私がこの作品を観たら、
「なんじゃあこりゃあああ!」
松田優作になりました。
どこにも「実話」と謳われていないけれど実話なのかな、と思ってしまう「素人がハンディカメラで怖い映像撮りました」の手法(結局、実話ではありません)で、お話は進みます。
ただの偏見かもしれませんが、男女が一緒にいて、最初に怖い体験をするのはたいてい女性のほうなのですよね。男は半信半疑でちょっとおもしろがりながら、怖がる彼女を抱きよせて慰める。なぜなのでしょう。女性の方が敏感なのか、憑かれやすいのか、心弱いからなのか。
で、例によってこの作品でも、ちょっとおもしろがっていた男はエライ目に遭います。
しかし謎はなにも解けていません。肝心の正体も、視点が「部屋に設置された定点カメラ」のおかげで、なにも映っていません。屋根裏の焦げた写真は? 人間のものとは思えない足あとは? 82分のうちおよそ70分は眠気と闘っていて、おいおいあと10分で全部解決するのかよと思っていたら案の定「ご想像におまかせします」でした。予告で紹介されていた米国公開時の客席の様子から、どれだけ恐怖を味わわせてくれるのかと思っていたら・・・これではいちばんビビリの称号も返上しないといけません。アメリカ人は心霊現象やホラー映像に対して恐怖慣れしていないのでしょうかね。これなら、『リング』でテレビから出てきた貞子のほうがよっぽど怖かったのですが(映画は観ていないがそのワンシーンを目にしてしまい観る勇気が失せた)。
要するに、二人暮らしなんだから、もっとこぢんまりした家に住めよ。子どもができてから引っ越しすりゃええやん。としか思いませんでした。
評価:★★★☆☆(2.7)