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おのづから言はぬを慕ふ人やあるとやすらふほどに年の暮れぬる(西行)
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ハッピーフライト
今年の旅行はGWに飛行機を利用することにしました。
で、さっそくチケットを調べたわけですが。
「エ…飛行機って、こんなに高いの?」
愕然としてしまいました。国内旅行は電車かバスしか利用したことがなく、海外はツアーかタダ(親まかせ)だったからです。飛行機で空港から空港へ往復するだけで、軽く予算を超えてしまうとは…。定価ではとても手が出ないので、あわててスケジュールを変更し、ギリギリ早割価格で予約しました。
もちろん、電車やバスを使えば、もっと安価でたどりつけます。しかし所要時間は比較にならない。いわば、時間をお金で買ったようなものです。
人にとって時間がどれだけ貴重であるか、もっとも念頭に置いて働いているのが、飛行機に関わる人びとなのかもしれません。
定刻どおり、トラブルなしに飛行機を飛ばすには、多くの人間がかかわっています。パイロット、CA、グランドスタッフ、管制官、オペレーションスタッフ、整備士…etc。乗客として目にするのはそのほんの一部ですが、この作品は、飛行機が飛び立って異常事態に見舞われ緊急着陸するまでの、彼らの奮闘ぶりを描いています。
パイロットが主人公であったり空港が舞台であったりしたドラマはいくつか見てきましたが、さすがANAが全面協力した映画作品とあって、空港の昂揚感に満ちた賑やかさ、コックピットとOCCや管制室のやりとりなど、あらゆる場面において迫力がありました。
この頃はまだまだあどけなさや可愛らしさを全面に出していた綾瀬はるかはCAにしてはオッチョコチョイすぎることや、変な乗客が固まりすぎなあたりは、「ツクリモノ」的な演出が目立ちましたが、それもリアリティに迫った展開の前には気になりません。
空港の裏側を訪問する小学生の社会見学の場面や、機長と副操縦士が同じ弁当を食べない理由、管制官は実は自由な服装で勤務していることなど、さまざまなトリビアが盛り込まれていて、随所で楽しめました。
分類としては群像劇にあたりますが、登場するすべての人びとが個性的で魅力的で、場面切り替えのテンポも良く、雑多な印象にはなりません。キャラとストーリーのバランスを取るのが上手な監督です。
機長役の時任三郎は威圧的だけれど頼りになるし、根性なしの田辺誠一も好演でした。チーフパーサーの寺島しのぶのセリフには、CAだけとは限らないあらゆる仕事に対する姿勢を考えさせられましたし、田畑智子の全力疾走には素敵な出会いになるといいねと応援したくなりました。そして意外にかっこよかったのが岸部一徳。ただのアナログなヘビースモーカーかと思いきや、緊急事態に頼りになるのはやっぱりこういう人なのでしょうね。
何よりも驚いたのが、バードさんベンガル。こういう仕事もあるなんて。
空港に行くのが、ますます楽しみになりました。



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ヤスオーと古都の片隅で暮らしています。プロ野球と連ドラ視聴の日々さまざま。
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