2013年も大晦日を迎えました。
前厄の本年、厄払いを済ませてひいた大吉のおみくじはお財布の中に眠ったまま。
むらぎもの 心にとひて はぢざらば よの人言は いかにありとも
(自分の良心にしたがって、正しいと信じたならば他人の言葉に迷わないようにしたいもの)
書かれた歌が今さらながら、身に沁みます。
あっちへフラフラ、こっちへフラフラ。正しいと信じていたことが四方八方から否定され、自分の心がどこにあるかも見失い、「輪」のごとくからはほど遠い、「歪」な道をさまよう毎日のくり返しでした。
ただ、自分がつねに正しいとは限らないのもこの世のまた真実のひとつ。
醜くゆがんでしまった自分の眼には、世の中もいびつに映ってしまう。何もかもを否定しはねつけ、ああ、いつの間に自分はこんなにも閉鎖的な心を持ってしまったのだろうか。
いつ失われるかもしれない明日。
日々を思い残すことなく生きると決めたはずなのに、いびつな道をたどっていてはその約束を守れるはずもない。
2014年、本厄。
外へ踏み出そう。
光を浴びよう。風を感じよう。世界じゅうの言葉に耳を傾けよう。
そうすればきっと描ける。未来へつながる弧を描く虹の道。
PR