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おのづから言はぬを慕ふ人やあるとやすらふほどに年の暮れぬる(西行)
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さあ、今日も早起きで視聴です。
箱根の空は晴天に恵まれました。

往路を制した青学はこのまま初優勝なるか。伝統のMの字を輝かせたい明治、連覇に賭ける東洋、アクシデントに見舞われた駒澤らの巻き返し、そして一斉スタート組のシード権争い。復路も目が離せません。


《6区》
青学は余裕を持って走れるタイム差ではありますが、目標がないだけにペースづくりが難しくなります。そんな中、監督の声がけもあったでしょうが、ところどころ上げてしまいそうになるのをうまく抑え、区間2位で襷リレー。区間賞の早稲田・三浦選手や駒澤・西澤選手は、それぞれ順位を上げ、適性と経験が必要とされる山下りの走りを見せてくれたと思います。
心配されていた正月の雪もすっかり溶けて、ランナーにはやさしい箱根の山でした。

《7区》
トップを行く青学のスピードは落ちないどころか、気温とともにどんどん上昇傾向です。気持ちよく走っていることが、表情からも見て取れます。いっぽう、激しくなっていくのが2位争い。単独走を続けていた明治に東洋・駒澤が追いついて、やがては東洋・駒澤の一騎打ちに。同級生対決は意地と意地のぶつかり合い、見ているほうも力が入りました。最後は駒澤・西山選手に軍配が上がりましたが、来年以降楽しみなライバル対決がまたひとつ増えました。
シード権争いもおよそ3分差の中に6チームがひしめく大混戦です。

《8区》
この頃になるとトップ独走中の青学ランナーのテレビに映る時間がめっきり減っていく不思議。東洋・駒澤の一騎打ちはまだ続きます。しかしここも、遊行寺の坂を使って駒澤が引き離しにかかりました。駒澤の競り合いの強さは特筆もの。もちろん、それにくらいついていく東洋の地力もさすがです。明治は早稲田に追いつかれ、少し苦しくなりました。
シード権争いも見た目の順位と異なってきて、頭の整理が必要になります。情報を伝えなければいけない車中の監督も大変だろうなあ。
山梨学院が追い上げてきました。つい応援したくなります。

《9区》
トップ青学の4年生同士の襷リレーは、最上級生の意地が垣間見えました。「青学が優勝するなら来年」と思っていたのは、有力選手が3年生以下に多いからですが、やはり4年生の責任感とプライドも、優勝には欠かせないピースとなりました。
単独2位となった駒澤のあとにつづく東洋に明治・早稲田が追いついて、またも白熱。明治の木村選手が復路のエース区間と言われる9区で3位に浮上。東洋・早稲田があとを追います。
見た目では10位大東文化の先を行く11位山梨学院が、52秒差でシードを狙って最終区に入ります。

《10区》
往路のリードを守るどころか攻めて攻めて、どんどん差を広げていった青山学院が総合優勝を決めました。独走、快走、爽やかな新風が新年の街をフレッシュグリーンに染めあげました。
2位の駒澤は、またも優勝には届きませんでしたが、順位を上げた復路は伝統校の意地を感じました。
白熱の3位争いを制したのは東洋。明治は少し失速してしまいました。
シード圏内にいた中央大のアンカーは、エントリー変更締切後に故障が発覚してしまったようです。最後まで走りきったのは立派でしたが、あとあと影響が出ないか心配です。
悲喜こもごもの最終区、区間賞を獲得したのは城西・寺田選手。エース・村山紘選手だけのチームではない、とでも言うような、シードを守りきった疾走でした。

《総括》
「三代目・山の神」の存在感もさりながら、全員が全員、失速することなく役割を果たした青学が初優勝をおさめて2015年の箱根が幕を閉じました。 そのタイム、なんと10時間49分27秒。あと10年は破られないだろうと言われていた東洋の記録を早くも更新し、しかも10時間50分を切っての優勝は、スピード重視と言われるようになった昨今の箱根駅伝のレベルがぐんぐん上がってしかも上げ止まりを知らない現実をひしひしと感じます。 ほとんどのエントリー選手が残る来年以降、連覇の期待もなおいっそうふくらみます。
往路から有力選手をつぎこみ、 「今年こそ」の思いもまた箱根の壁にはね返された駒澤。ここまでは毎年世代交代もうまくいっている印象ですが、来年こそ三大駅伝制覇へ、大八木監督の巻き返しを期待します。
3位の東洋は、設楽兄弟の穴を埋めたいと言っていた服部兄弟の活躍もやはりもうひと踏んばり足りなかったでしょうか。しかし今後も優勝争いの中心となることは間違いないでしょう。最強世代で優勝を逃した明治は主力選手をエントリーできなかったことが分かれ目となったかもしれません。トップ争いに絡むことができなかった早稲田は総合5位。伝統校が成績を残し続けていくことの難しさをあらためて人びとの心に刻み、渡辺監督はチームを去ります。飛躍を遂げた青学とは対照的な姿でした。
6位から9位までは予選会出場校となりました。まさに駅伝戦国時代。来年もシード争いは熾烈を極めるに違いありません。山梨学院はオムワンバ選手を欠いても総合9位。最終学年となる来年こそはオムワンバ選手の走りを見たいものです。
昨年3位の日体大は総合15位でシード権すら失いました。主力選手が卒業し苦戦を強いられることは想定していたとはいえ、予想を超える結果でした。奮起を期待します。
初出場となった創価大は最下位に終わりましたが、襷をはずしてゴールしたアンカーが印象に残りました。来年への襷リレーという意味をこめてとのこと。歴史に名を刻んだランナーたちは誇りに思うことでしょう。
青学の初優勝、そして新記録は衝撃のタイム。時代が新たなステージへ変わりつつあることを感じました。来年は、何色の風が箱根路を彩るでしょう。もしかしたら思いもよらない新たな風が吹くかもしれません。


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ヤスオーと古都の片隅で暮らしています。プロ野球と連ドラ視聴の日々さまざま。
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