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おのづから言はぬを慕ふ人やあるとやすらふほどに年の暮れぬる(西行)
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『花燃ゆ』
無名の女性が主人公ということで、始まる前から賛否両論の大河ドラマ。いざ見てみると、主人公が無名であるがゆえにわかりやすい作りになっていて、時代背景の前知識がないという理由での視聴者離れはないのかなと感じました。
が、「幕末男子の育て方」という軽いタッチのキャッチフレーズはいかがなものか。脚本や演出も重要ポイントを次々通過して、今のところ幕末の長州という特殊な舞台を描きたいのか、 杉家姉妹の確執を伏線としてホームドラマ風にしたいのか、あいまいになっている気がします。今後も若手キャストが中心になりますし、伊勢谷友介や大沢たかおが重厚感を出さないと、大河ドラマという長丁場には耐えられない視聴者が続出するのではないかと。
まあ、本番はこれから。女性を中心とした描写にとらわれず、松下村塾が開かれて時代を変える若者たちの熱いエネルギーが噴出されていく展開を望みます。

『デート~恋とはどんなものかしら~』
月9というブランドもすっかりすたれている今日ですが、ひさびさに気軽に楽しめる恋愛(?)ドラマではないかと初回を見て思いました。「イタイ」男女のやりとりが軽妙で、「ありえない」とわかっていつつも、「結婚は契約であり好きとか関係ない!」という意見で一致した杏ちゃんと長谷川博己がいったいどのような関係を築いていくのか、ワクワクします。乱暴な国仲涼子や不器用そうな松重豊など、脇役も豪華で展開を乱しません。おおいに期待です。

『徒歩7分』
なんとも不思議な感覚にとらわれる30分。仕事なし彼氏なし目的なしに日々をやりすごす依子と奇妙な隣人たち。本当に主人公周辺の「徒歩7分」圏内の日常を、ゆるく静かに描いています。元彼を忘れられないダメ女、会話の間、買いすぎたケーキにストーカー。ありふれた日常の中の小さなできごとと大きな変化。少しずつ彩られていく依子の7分。最後にはどんな世界を描くのか、あったかいお茶を飲みながらゆっくり鑑賞したい作品です。

『だから荒野』
46歳の誕生日に家から外へ飛び出した専業主婦の朋美。鈴木京香の冴えない主婦っぷりが見ごたえあります。ひとりの女性のちょっとした革命と、かつて被爆の惨禍に見舞われた長崎。いったいこれからどう絡み合っていくのか。正体のつかめない高橋一生の存在も気にかかります。それにしてもYOUは働き者だなあ。


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さや
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女性
自己紹介:
ヤスオーと古都の片隅で暮らしています。プロ野球と連ドラ視聴の日々さまざま。
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