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おのづから言はぬを慕ふ人やあるとやすらふほどに年の暮れぬる(西行)
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『問題のあるレストラン』
冒頭は主人公が登場しない間、彼女の過去を知る女性たちの会話だけでくり広げられたため、話の要点がつかみにくいうえ、場をとっちらかすキャラのせいでテンポも悪く、「イマイチだな…」と感じながら鑑賞していました。そのうえ「いくらなんでもアリなのか?」とビックリするくらいのセクハラ描写やモラハラ描写、なんとも判断に困る初回でしたが、主題に入ってからはペースが上がり、個性豊かな女性たちがいきいきと動くようになりました。そして勝負を挑む男どもは極端なくらいハラ立つ輩。好青年のイメージがあった東出昌大はなんともムカつく野郎だし、杉本哲太は『だから荒野』と同様傲慢なオッサンだし、たま子の元上司どもは言わずもがな。高畑充希やYOUはこれから仲間になるのでしょうか。それにしても東出昌大と高畑充希がベタベタしているところは、『ごちそうさん』で兄妹だったことを思うと不思議な感覚です。そういえば甥の菅田将暉も出演しているなあ。

『ウロボロス~この愛こそ、正義』
このサブタイトルはいかがなものかとは思いますが、とりあえず小栗旬と生田斗真はカッチョイイ。小栗旬は『信長協奏曲』の面影なく、冷酷な極道の若頭を演じています。俳優のイメージからいって、役柄が逆なのではとも思いましたが、意外性があってよいのかも。
漫画チックなお話だなあと感じていたら、やはり原作は漫画でした。これもまた原作が未完なのですが、どう決着をつけるつもりなのだろう…。
上野樹里の存在感が良いです。どれだけさまざまな役柄を演じても『のだめ』のイメージから脱却できなくなってしまって、これだけの技量を持つ女優さんが代表作の一本で潰されてしまうのはもったいないなあと危惧していたのですが、やはり屈指の実力派です。これからもどんどんオイシイところをかっさらっていくような気がします。

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ヤスオーと古都の片隅で暮らしています。プロ野球と連ドラ視聴の日々さまざま。
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