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昨年から、突如としてラグビーに興味を持ち始めました。
あいかわらず、ルールを勉強する気はまるでありませんから、近鉄電車ですぐの花園ラグビー場へ向かうこともなく、こたつでぬくぬくテレビでよくわかる解説つきの観戦です。
決勝は地元大阪・常翔学園vs奈良が誇る公立の雄・御所実業。
前評判で圧倒的有利だった常翔が、開始直後10点を入れた時には、ああやっぱりかなわないか、とあきらめ半分でしたが、それから落ち着きを取り戻した御所フィフティーンが代名詞の強固なディフェンスとモール攻撃で逆転した時には身体に力が入りすぎて歯が折れそうでした。
御所実が試合の流れをつかんだかと思ったのもわずかのこと。間隙を縫うように、韋駄天が芝生を蹴って再逆転のトライ。これで落ち着きを取り戻した常翔はそれからも徹底的に攻め続け、歓喜のノーサイドを迎えました。
女神の祝福を受けたのは伝統を誇る紺と赤のユニフォーム。NZの最強チームを思わせる漆黒の要塞がつかみかけた勝利はするりと抜けていきました。
ラグビーには、野球における一発逆転ホームランのような「番狂わせ」がないといいます。
各都道府県の代表が争う全国大会でさえ、100点差ゲームはめずらしくありません。地域差の高低はいかんともしがたく、大阪や九州のような強豪校ひしめく地域もあれば、地区予選初戦が決勝という場所もあります。途上地域では練習試合を組むことも難しく、ましてや資金の少ない公立校であれば、切磋琢磨しての底上げもままならない状況でしょう。それが出場校の固定化、人員の集中という悪循環を招き、なかなか野球やサッカーのように全国的な部活動として浸透しない現実があります。
そんな中での御所実の健闘には、ラグビーをメジャースポーツに押し上げる一縷の可能性を見出せた気がします。
もちろん公立といっても強豪校ゆえに各地から越境入学してくる生徒もいるわけですが、伏見工や大分舞鶴も同様、公立校でも私学と互角に戦える・・・高校野球であればもっとも好かれるパターンです。
またフィジカルで劣る常翔に懸命なディフェンスで耐えに耐え、相手のミスからチャンスにつなげる・・・日本が世界で戦う時に、どんなスポーツにおいてもみられる戦い方のひとつです。日本人が大好きなやつです。
2019年、日本で開催されるワールドカップを盛り上げるために、これを利用しない手はない! ・・・かもしれない!
どうしても報道は同時期に行われている高校サッカーに向けられがちですが、ぜひラグビーをもっと大きく取り上げて、世界で戦えるナショナルチームを作り上げていってほしいと思います。