MENU | MENU | MENU | MENU | MENU | MENU |
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
『セカンドバージン』
鈴木京香もさりながら、深田恭子の魅力満載なドラマでした。かわいらしくていちずで、でもいざという時にはその秘めた叡智を発揮する、そのギャップがいかにも自然で、反感を買いそうになっても、計算された脚本とフカキョンの小悪魔的な美しさの相乗効果でするりとかわしていくところが秀逸でした。本来、不倫モノは主人公の男女に感情移入してしまうものですが、途中からは万理江の側に立って見てしまいました。まあ、自分の立場も関係あるのでしょうが。
鈴木行は全体を通してみるとちょっと薄いキャラだったかなあ・・・これは長谷川博己のせいではなく、るいと万理江が真の主人公であったからだと思います。最後は仕事も失って犯罪に手を染めて、あっけなく死んでしまうし。でもふたりとも強く逞しく生きているし(あ、愛子もか)。結局、女は強し! ということなんだろうなあ。
不倫モノはどんな良い作品でも結局好きになれないことが多いのですが、これはなかなかうまく作られていたなという気がします。NHKらしい大胆なキャスティングのおかげでしょうか。
『医龍3』
シリーズものは、やはり3作目あたりで限界が来るのかな、という印象でした。身内が倒れる→仲間が救う、という医療ドラマにはありきたりなパターンも、ここまで続くと、もうお腹いっぱいだし。転落事故で心臓に損傷というのも実際にありえたとしても都合が良すぎるし。記憶喪失疑惑で次週に引っ張っておいて戻るの早いし。藤吉先生はただの説明係だし。北川さんは存在感ないし。外山先生と野村さんの使い方がもったいないし。なにより、今回の敵役である黒木先生の魅力がまったくといっていいほどないし。金髪も意味不明だし。すぐ味方になっちゃうし。渡辺いっけいはMEなのに「医局長!」と呼びたくなっちゃうし(『救命病棟24時』第2シリーズ)。
そんな中、唯一の見どころは毎週欠かさぬ野口先生の小ネタでした。何度「ブホッ」とお茶を吹きだしたことか。あのマトリョーシカはやはり特注なのか・・・キモチワルイ・・・でもちょっと欲しかったりして・・・。
疑惑のラストシーンにしろ、たぶん4作目を狙っていくのでしょうが、次はもうちょっとスピード感だけでなく、ストーリーの軸もしっかり太くしてほしいところです。
『SPEC ~警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿~』
いつものドラマと同じようにだらだらと観ていたら、話が大きくなりすぎてストーリーについていけなくなって大変でした。結局、零課とは、津田とはなんだったのか・・・。好き好き大好き椎名桔平の出番がイマイチ少なかったうえに存在意義がよくわからなくて。
最終回なのに謎がいくつも残されたまま話は終わっておらず。映画? ドラマ? いずれにしても、続編が作られるのは間違いないようですが、そんなに視聴率はのびなかったという話なので、実現するのかどうか。
時折さしはさまれる小ネタは正直ツボにはまったくはまりませんでしたが、当麻や瀬文のキャラクターは好きでした。
『パーフェクト・リポート』
赤坂のPTSDあたりで、ようやく各々キャラが立ってきて内容も濃くなって面白くなってきた~と思ったのに、最終回の流れはイマイチでした。殺人事件の真犯人を登場させる意味があったのか疑問です。しかも中村靖日だし。このクール何本出てるのか! 売れっ子なのはいいけれど、犯人で使う必要あったのか・・・。
松雪泰子も恋愛要素を欠いたスルメ女にしてはキレイすぎました。キャスティングにしろ題材にしろもう一歩踏み込めばきっといいドラマになっただろうに、ちょっと惜しい感じがしました。
『ギルティ 悪魔と契約した女』
どんなミステリードラマにも言えることですが、最終回のひとつ前まではとても面白いのに、最終回のオチで滑って終わってみれば結局イマイチという定石をやはり超えることができなかったこの作品。
菅野美穂も玉木宏も熱演で、切ないラブストーリーの要素もあって、多少の無理な展開には目を瞑り、感情移入できていたのですけれどね・・・。
横山めぐみが何かしら鍵を握っているのだろうなとは思っていたけれど、あの取ってつけた感まるだしの2時間ドラマの崖の上的告白は蛇足だったなあ。そしてなぜか岩崎潤とつぶやきたくなる柏原収史の落とし穴3連発には「ロンハーかよ!」とツッコミを入れてしまったし。『眠りの森』を思い出す続きはご想像におまかせしますラストシーンもおいおい芽衣子の遺志は無視かい、と、肩すかしをくらわされまくりの1時間でした。
終わってみれば唐沢寿明しか印象に残っていませんね。最初はこの人がどうしてこんな端役なのだろうと疑問に思っていたのですが、絶対アドリブだろうと思われる小ボケにしろ、悪人が実は良い人だったというよくある展開にもかかわらず泣かされてしまったその死にしろ、感動していたのにエンディングでまさかの腰振りダンスにしろ、あらゆる意味で大逆転ホームランをかまされてしまいました。